第11回 マネジメント読書会

2013年08月07日

 今朝は第11回マネジメント読書会を開催しました。

 夏真っ盛りです。

 参加者は10名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。朝食はサンドイッチ、ピザトースト、サラダ、ポタージュスープ、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』終章「成果をあげる能力を修得せよ」です。この読書会ではドラッカーのセルフマネジメントを学んでいます。

 1月に『経営者の条件』の第1章から読み始め、今日で終章まできましたが、一回読んだだけではまだ理解出来ないという方が多かったようです。 
 次のような感想が出されました。
 
 総括的な章である。
 成果をあげるために大事なのは強みを生かすこと。強みを生かすには行動することである。
 ドラッカーが知っていたかどうかは分からないが、陽明学につながる考え方だ。
 エグゼクティブは経営者だけではない、自分に与えられた仕事に責任をもつ者はエグゼクティブになれる。
 p224 エグゼクティブの成果をあげる能力が、現代社会を経済的に生産的なものとし社会的に発展しうるものとする。

 貢献に焦点を合わせるという考え方に共感した。
 人には安定、変化、自己重要感、つながりという四つの欲求がある。それぞれの配分で生きている。安定と変化は成長に向ける。自己重要感とつながりは貢献に向ける。
 p222 成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格形成でもある。それは機械的な手法から姿勢、価値、人格へ、そして作業から使命へと進むべきものである。 

 p222 組織のニーズは、非凡な成果をあげることのできる普通の人によって満たされなければならない。これこそ成果をあげるエグゼクティブが応じるべきニーズである。
 p222成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格の形成でもある。
 
 強みを知って弱みには目をつぶる。
 p220 強みを生かすということは行動することである。
 行動の価値体系である。
 時間が何に使われているかを記録する。
 p222
 成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格形成でもある。それは機械的な手法から姿勢、価値、人格へ、そして作業から使命へと進むべきものである。 

 いままでドラッカーだけは避けていた。ドラッカーの経営の目的は利益ではなく顧客の創造である。

 p218 成果をあげることは教科ではなく修練である。
 「体系的」ということがキーワードだと思う。
 p227 自己開発は組織の目標と個人の欲求を合致させる唯一の方法
 p222 しかも、目標は謙虚であって誰でも努力さえすれば実現可能である。

 p227 組織のニーズと個人のニーズの両方を満たさなくてはならない。
 組織の人たちのニーズを満たせばアウトプットが変わってくるはずだ。
 それらを合わせていくのがエグゼクティブの役割だ。
 自信がなくてもやっていくうちに自然に身につけていくと励まされたことがある。

 ドラッカーは初めて読んだ。この会は二回目(第2章)から参加している。翻訳なので読みずらかった。短いが集約されている章だった。
 p220 強みを生かすことは行動することである。
 陽明学に通じる。知識だけはなくて行動をしてこその知識である。
 貢献することを目指していくべきだと感じた。

 p223 組織は優秀な人たちがいるから成果をあげるのではない。組織の水準や習慣や気風によって自己開発を動機づけるから、優秀な人たちをもつことになる。

 p225 知識労働者の生産性のみが先進工業国の高度の生活水準を可能とする。
 途上国を焼畑農業のように扱い、工場を次々を変えていくのはいかがなものか?
 途上国が管理技術を知ってしまったら脅威だ。

 マズローの5段階欲求について、5段階目は自己実現欲求である。部下を育てることで自己実現する。

 p230 上司に命じられたこと以上の仕事をする人はすべてエグゼクティブである。
 自分自身をマネジメントする必要がある。
 周りの人を見ても目先の仕事を追っている人が多い。

 
 次回は9月3日火曜日午前6時30分より開催します。課題は『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする 明日の生き方」です。
 本が変わりますが、この章はセルフマネジメントについて書かれています。この読書会ではドラッカーがセルフマネジメントについて書いている部分を網羅したいと思います。
 みなさまのご参加をお待ちしております。

 10月22日火曜日には『実践するドラッカー』シリーズの佐藤等先生が上田市にお越しになり、講演会(19:00~20:00)をしてくださいます。あわせて公開ドラッカー読書会(20:15~21:30)を行います。どなたでもご参加可能の勉強会です。参加費は5,000円(懇親会は別途4,000円)です。お問い合わせはささや(TEL0268-22-0128)までお願いします。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
 
 2013年 マネジメント読書会 課題

 1月 『経営者の条件』まえがき、第1章 成果をあげる能力は習得できる
 2月 『経営者の条件』第2章 汝の時間を知れ
 3月 『経営者の条件』第3章 どのような貢献ができるか
 4月 『経営者の条件』第4章 人の強みを生かす
 5月 『経営者の条件』第5章 最も重要なことに集中せよ
 6月 『経営者の条件』第6章 意思決定とは何か
 7月 『経営者の条件』第7章 成果をあげる意思決定とは
 8月 『経営者の条件』第8章 成果をあげる能力を修得せよ
 9月 『明日を支配するもの』 第6章 自らをマネジメントする 明日の生き方
 10月 『非営利組織の経営』第Ⅴ部 自己開発
 11月 『プロフェッショナルの条件』Part3-1章、Part5-2章
 12月 『経営者の条件』序章

  

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

第31回ビジネス読書会

2013年07月25日

 今朝は第31回ビジネス読書会を開催しました。11名の方にご参加いただきました。 

 申し訳ございませんでした。本日、朝食に遅刻しました。

 課題図書は原マサヒコさんの『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』です。Sさんが選んでくださいました。

 以下のような感想が出されました。

 整理整頓が大切。
 多能工・・・言われたことだけをやるのではなく付随したことをやる。勉強会をやっていろいろなことを吸収することも多能工につながる。
 なぜ五回?トラブルを解決する。改革を継続していく。会社でも回して読ませたい本だ。
 
 分かりやすくていい本だった。
 5S・・・自分のデスクが乱雑になっている。
 巧遅より拙速
 多能工・・・いろいろなことができる人が必要、あまりにも専門化させると効率が悪くなる。守れて攻めれる選手をつくらねばならない。

 なぜ五回?品質の問題が出るといつもこれがでてくる。人を憎まず問題を詰めていく。
 ドラッカーの『経営者の条件』に、問題が起こったら特殊な問題として見るのではなく、原理原則に求めなくてはいけないという話が出てくる。
 ものを探している時間は仕事ではない。
 拙くても早い仕事が求められている。何かに対し起こす行動が必要である。
 多能工・・・つくるだけではなく実際に売るところまで首を突っ込んでいく。
 非常識な目標を設定する。

 カイゼンを実施している工場で見学をしたら、製品ができるまで27秒だった。
 自分が稼働しているときはいつか?と考えた。会社で無駄な時間を消費することもある。
 カイゼンに向けての徹底的なこだわりが必要だ。
 非常識な目標を設定する。大胆なことをやってみたい。
 この本のストーリーは最初に予想できたが、最後にはうるっと来てしまった。

 印象の残る本だった。ストーリーがあるのは記憶に残りやすい。会社に入った時に挨拶をしてくれる会社はいい会社。
 5Sが徹底していると、段ボールも入れさせ世内容になっている。
 海外で5Sを教えることができない。日本人独特の能力ではないかと思った。
 非常識な目標・・・・・・目標の立て方が難しい。発想を変えるにはいいと思った。

 会社でもカイゼンを取り入れている。奥が深いと感じている。
 5S、なぜ五回、視える化をやっている。工場が清潔でないとお客さまにつたわってしまう。
 会社の目標の第一は整理整頓である。探すことも無駄、移動する距離も無駄。
 タイでも5Sが徹底されている工場がある。文化を超えた共通意識ができる。
 なぜ五回?を詰めると、受けたほうは怒られていると思ってしまうことがある。
 この本は製造現場ではなくて営業にフォーカスしていて興味深い。
 
 またカイゼンの話か?と思った。
 自分も気が付かないところでカイゼンをしている。
 なぜ5回ではなく、お客さまから5回怒られたこともある。
 非常識な目標・・・・どうして人が採用できないのだろう。会社の条件が悪いと自分で思い込んでいるだけだった。視点を変えたら成果があがった。

 題名が分かりずらい。カイゼンを業界で知らない人はいないのではないか。
 動くのと働くのは違う。 
 カイゼンは誰のためにするのか?お客さまにとっていいことは何なのか、と考える。
 期待以上のものをだすこと。
 ワープロソフトの機能でも無駄なものがある。本当にお客さまが期待しているものは何かと考える。
 最終的には自分のためにもなるのではないか?分かり易く勉強になった。

 別の読書会で課題だった本。昔はぴんと来なかった。
 シンプルにまとまっている。
 5S・・・帰宅するときにデスクの上に何も残してはいけない。整理状況をチェックする部署がある。写真を撮って結果が張り出されてしまう。
 多能工・・・仕事ができる人は多能工である場合が多い。いまの自分はいろいろな実務をこなしている。誰かに何かがあってもサポートできるようにしていたい。多能工が増えるほど、一般社員でも見える仕組みをつくりたい。

 巧遅拙速・・・改めて言葉の意味を知った。相場のものは特にそうだ。今できることだったら、今やるという世界だった。
 安全については結局はトップの意識だ、と言われたことがある。
 どんなに教育を受けていても、その場のトップ(社長)が意識を持っていないと、カイゼンは進まない。一番は社長の意識である。会議に出てくるのは担当者であるが、最終的にはトップである。

 前職で「5S」「5なぜ」は言われ続けていた。仕事をする上での基本だと思った。
 5Sはやらされ感はあるが、意味するところを知ったら、もっとできるのではないか。
 しつけは仕組みを作ること。
 カイゼンへのこだわり。やり続けて身についてくる。意図するところを知ることで良さが分かる。


 この本は『もしドラ』のようにストーリー仕立てになっているので読みやすく、かつカイゼンについて分かりやすく説明されているので、みなさんの評価は高かったです。

 第32回ビジネス読書会は、8月27日火曜日午前6時30分より行います。課題図書は大久保寛司著『二十一世紀残る経営、消える経営』(中央公論新社)です。

 ご参加お待ちしております。

 ありがとうございます。
 
  


 参考文献:
 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
                                原マサヒコ (扶桑社)

 
 
 第32回ビジネス読書会 課題図書:
 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)

 

 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)

  

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第10回 マネジメント読書会

2013年07月02日

 今朝は第10回マネジメント読書会を開催しました。

 さわやかな上田の夏の朝です。

 参加者は初参加の方お一人を含めて8名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は鶏肉玉子ごはん、味噌汁、タラの煮つけ、おひたし、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第7章「成果をあげる意思決定とは」です。この読書会ではドラッカーのセルフマネジメントを学んでいます。

 今日は珍しく人数が少なかったので、時間をゆっくりとって発表をして頂くことができました。時間の制限をしないと自分の言葉がどんどん出てきて、ずっといい感じになりました。次のような感想が出されました。

 事実からではなく仮説から入る。
 意見を持ち寄って不一致にもっていく。 
 有意性の基準を見つける。意見を明確にして、正しい判断基準を見つける。
 この本を読まない人は他人の意見を聞いてくれるか。
 現場に出かけて事実を見つめる。
 パソコンを使いこなすためには、意思決定が必要である。

 決定は毎日しているが物事の本質を見極めて正しいよりよい決定にする必要がある。独りよがりにならないこと。本質から視線を逸らさない。
 p197 意見の不一致を必要とする。
 p198 意見の不一致が存在しないときには決定を行うべきではない。
 p203 意図的に意見の不一致をつくりあげる。
 反対意見を出してそのバックボーンを検証すると、当事者意識を持つことができる。
 検証された製品ほどお客さまに喜ばれる。意思決定も同じこと。
 p205 意思決定は本当に必要か
 自分をコントロールすることが大切。短い章だったが内容が深い章だった。

 「正しい意思決定の要件」「意思決定とコンピュータ」の節は分かりずらい。
 p197 意見の不一致を必要とする。
 p205 あらゆる側面を丁寧に見るための手段として意見の対立を使わなければならない。現実の現場ではなんでこんなに反対するのだろうと思うことがある。
 工場のシステムは機会ありきではない。人の動きにシステムを合わせるべきだ。
 p205 意思決定は本当に必要かを自問する。
 p208 一般的に良薬は苦い。

 p197 投資計画の評価基準
 純粋な決断はよくないと考えた。もやもやしている部分がある方がいいのではないか。反対意見があるとコミュニケーションをとらなくてはいけない。
 成果、貢献に目を向ける。
 p215 例外で特殊なものを一般的な状況の症状の一つとして使ってしまう危険がある。
 
 6章、7章はやや難しい。
 意思決定をするべき人が独断で行うのは危険である。家業の場合、意見を戦わせることがなくなってしまう。諦めてしまうことがある。
 前の職場では全体の意見を一致させて終わらせることがほとんどだったが、なかなか成果があがらなかった。
 コンピュータの範囲を超える事態を考えるのは人間である。コンピュータに頼るのは危険だ。

 意見の不一致はもっともらしい決定を正しい決定に、正しい決定を優れた決定に変える。
 二院制は機能しているのか?と考えてしまった。
 FMEA (Failure Mode and Effect Analysis)との関係性
 このままいくとこういう危険性があるのではないか?ということを考える。
 p208 もう一度調べようとさかのぼるのはやめよう。
 p205 何も決定しないという代替案が常に存在する。これも一つの意思決定だ。

 p203 成果をあげるものは意図的に意見の不一致をつくりあげる。もっともらしいが間違っている意見や不完全な意見によってだまされることを防ぐ。
 意見の不一致を求める姿勢が必要だと思った。
 コンピュータに頼り切って倒産した会社もある。コンピュータのアウトプットだけ見るととんでもない数字がでてくる。


 意思決定について述べている第6章、第7章は難しい、と感じている方が多いようです。第7章の方が具体的で少し分かりやすいです。
 
 次回は8月7日火曜日午前6時30分より開催します。課題は終章「成果をあげる能力を修得せよ」です。みなさまのご参加をお待ちしております。

 10月22日火曜日(18:30~)には『実践するドラッカー』シリーズの佐藤等先生が上田市にお越しになり、講演会をしてくださいます。あわせて公開ドラッカー読書会を行います。こちらはどなたでもご参加可能の有料の勉強会です。詳細は改めてご連絡します。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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第30回 ビジネス読書会

2013年06月28日

 今朝は第30回ビジネス読書会を開催しました。初めての方お一人を含む11名の方にご参加いただきました。

 朝食のメニューは、鯵の開き、茄子の煮物、たらこ、玉子焼き、ごはん、きんぴらごぼう、味噌汁、漬物、フルーツ、コーヒー、OJ、ミルクでした。

 今回の課題図書は、 松野恵介さんの『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』です。Sさんが選定してくださいました。

 次のような感想が出ました。

 読みやすい本で、2時間で読めた。自分は自己紹介が苦手でとっつきにくいと思われている。
 自己紹介と営業活動が直結しているということが分かった。
 珍味営業の事例・・・販売のノウハウを売るという考え方。
 スペックで売ろうとすると勝負に負けてしまう。どうやったらお客さまの要望に答えられるかを考えたほうがいい。

 43pと157pの両方の自己紹介を実際に書いてみた。
 題名にある「年収が10倍になる」・・・どうしたらなるのだろうと考えながら読んでみた。
 95p 相手にやってほしいことを先にやる。
 相手にどのくらい興味をもつかが大切である。
 75p 講演する場合の自己紹介は大切だと感じた。
 
 ビジネスでは自己紹介が9割だ。まえがきにすべてが書いてある。特に5pにまとめられている。

 最近読んだ元北京大使の丹羽さんの本がおもしろかった。
 この本は読みやすくて共感できた。お客さまの前では分かりやすくコンパクトに自己紹介をしようとしている。苦労話をするとうまくいくことが多い。
 テレビショッピングの話し方は大変参考になる。
 自社商品だけをすすめるのではなく、他社製品をすすめることもある。
 共感できた人に次に会える分からないと思うと握手をすることがある。

 真剣に考えて自己紹介を書いてみたいと思った。
 125p 他人のことは、本当によく見える。これは、客観的に見ているからなんです。
 128p キャッチコピー 自分の個人として何を伝えたいか。
 一度作ってしまえばずっと使えるものができるだろう。
 210p キーワードはリピートだ。
 単品商売で成功している方から、マイナーな商品だが圧倒的に支持されるリピーターに支えられていると言われた。量より質なんだと思った。  

 題名の「年収10倍」の言葉が気にかかった。
 自分の自己紹介のことを考えるとおなかが痛くなることがある。
 67p 売り込めば売り込むほど、人は買う気をなくす。買わないと思ったところに、さらっといくと買ってくれることがある。
 110p モノのスペックを聞いても「買う気」は起こらない。 
 「これを使うとこんなことができる」という提案が必要だ。モノに物語を付加する必要がある。マンガ的なカタログなど。
 113p 人は興味のあるものにしか反応しない。これからどうやったらいいのかワクワクする。
 お客さまが何に興味があるのか探ってみること。

 仕事をしていると業界にそまった目線でしか見えなくなる。
 110p モノのスペックを聞いても、「買う気」は起こらない。
 164p 自己紹介は「売り込み」ではない。自己紹介は営業のシナリオになるのではないか。
 人の事はよく分かるのに、自分のことは見えなくなってしまうという現実がある。
 自社製品のファンをつくること。

 高校入学のときの同級生の自己紹介を今でも明確に覚えている。印象に残る自己紹介がある。自己紹介は対話だと思う。 
 日本人は自己プロデュースが苦手。欧米人は人を紹介するのが上手。いまは人を紹介をサポートするのもいいかなと思っている。
 関西人は話の展開がうまい。パネルディスカッションも関西人の方が面白い。
 おとしどころ、笑わせるところのある自己紹介をつくる。お互い引き出しあう自己紹介をする。
 対話できる売り場づくりを考える。

 自信がないから自己紹介が書けなかったのだと思う。商品を売っていなくて商売になったことがある。商品を売るのではなく自分を売り込んだ。
 プライベートの肩書をつくり、言えるようになりたい。

 「年収が10倍になる」・・・やや胡散臭い題名だったが、内容は大変分かりやすく、実践的だった。自己紹介からマーケティング全体につながっている。
 伝わらなければ存在しないのと一緒である。
 普通は自分の言いたいことしか書いていない。お客さまの視点をもっと入れたほうがいい。
 お客さまが商品を買ってどんな生活ができるかを考える。


 実践的な本でしたので、実際に自己紹介をつくってきて発表された方や、ご自身の経験を紹介される方も多かったです。みなさま、さわやかに出勤されていきました。

 第31回ビジネス読書会は、7月25日木曜日午前6時30分より行います。課題図書は原マサヒコ著『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』(扶桑社)です。

 ご参加お待ちしております。

 ありがとうございます。
 
  


 参考文献:
 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 


 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
                                原マサヒコ (扶桑社)

 

  

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第9回 マネジメント読書会

2013年06月05日

 今朝は第9回マネジメント読書会を開催しました。

 雨が降らないせいか、もう夏らしい感じになってきています。

 参加者は10名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食はパン、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、サラダ、スープ、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第6章「意思決定とは何か」です。
 
 次のような感想が出されました。
 
 この章は他の章に比べて分かりづらかった。ヴェイル、スローンの事例。
 意思決定というものを定義づけるのが難しいと思った。最終的には行動に移さなくてはいけない。経営者でなくても意思決定は大切だ。

 p168 圧倒的に多くみられる間違いは一般的な問題を例外的な問題の連続と見ることである。
 p181 決定を行動に変えなければならない。
 社長の方針を部下に伝えていくこと。いつまでにどのようにするか具体的に落としていくこと。

 p154 基本を理解して決定すべきものと個々の事情に基づいて決定すべきものを峻別する。
 p158 独占体においても現在との競争相手として未来を組織することはできるはずである。
 p165 意思決定の5つの特徴
 p182 決定の実行が具体的な手順にならないとよき意図にすぎない。
 p188 コミュニケーションはあてにならない。
 
 意思決定は原則に基づくべき。本質に従った判断をする。原則、方針は何なのかを考えなくてはならない。
 必要条件・・・目的をもって考える。正しい判断ができたら行動に移す。
 p188 行動をしたらフィードバック分析をする。必ず現場に行くこと。製造業の三現主義。
 外の世界に対してなすことをする。

 p165 四種類の問題についてよく知る。
 p188 現地に行くことが唯一のフィードバックである。コミュニケーションはあてにならない。

 いままでの中で一番理解が難しかった。
 p188 現地に行くことが唯一のフィードバックである。コミュニケーションがあてにならない。もっと足繁く現場に行きたいと思った。
 p181 行動に変える。すべての現場で実行してもらうのは現実的には大変時間がかかる。

 頭に入りづらい章だった。読みづらいので無理に理解しないでおこうと思ったら、読み方が分かってきた。
 p174 必要条件を明確にする。ほとんどの問題は原理原則で解決するはずだ。

 まとまりがつかない章だ。
 p168 真に例画的な問題を除きあらゆるケースが基本の理解に基づく解決策を必要とする。
 p180 決定においては何が正しいかを考えなくてはならない。
 正しい決定のためにはその会社の使命から出発しなくてはならないと思う。
 コミュニケーションをとりに自分から動いてみる。

 読みづらい章だ。何度も戻って読んだ。
 p158 独占体においても現在との競争相手として未来を組織することはできるはずだ。 
 陳腐化とはなにか。
 
 p156 最高のサービスが最適な利益をもたらす。
 p183 意思決定において必ず実行に移すということはわかるが、行動に移す人の能力に合わせた内容になっていないと成果は期待できないだろう。 


 この章は読みづらいと感じた方が多かったようです。ドラッカーの本は何度も繰り返して読んでいると、だんだん頭に入ってきます。

 次回は7月2日火曜日午前6時30分より開催します。課題は第7章「成果をあげる意思決定とは」です。みなさまのご参加をお待ちしております。

 また、10月22日火曜日18:30から『実践するドラッカー』シリーズの佐藤等先生が上田市にお越しになり、講演会をしてくださいます。あわせて公開ドラッカー読書会を行います。詳細は改めてご連絡します。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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第29回ビジネス読書会

2013年05月29日

 今朝は第29回ビジネス読書会を開催しました。12人の方にご参加いただきました。遠くは長野市からわざわざこの会のために来てくださっています。

 朝食のメニューは、鮭の塩焼き、肉豆腐、明太子、ごはん、味噌汁、漬物、フルーツ、コーヒー、OJ、ミルクでした。

 今回の課題図書は、 石原明さんの『営業マンは断ることを覚えなさい』です。Mさんが選定してくださいました。


 次のような感想が出されました。

 前半は断ることばかりが書いてあったが、3章くらいから面白くなってきた。組織として売れる仕組み、ノウハウを作ることに納得した。
 p112 集客は会社が行うもの。集客と販売は分けて考えること。
 販売したくてチラシを作ってしまうことが多い。集客に視点を合わせてチラシをつくりたい。
 p165 アフターセールス 買った後が大切。
 3ステップと4ステップの違い 見込み客フォローもまだできていない。

 始めの方はあまり納得できなかった。
 p25 経験や知識が豊富にある人から買いたいというのは分かる。
 お客さまに振り回されて値引きされて売るセールマンはクレームも多かった。
 3ステップで売れる時代もあった。いまは4ステップが必要。
 すぐ売れるお客さまを探すのでなく3年後のお客さまを探していきたい。
 メッセージがぶれないで一貫していることが大事。

 お客さまが主導か、こちらが主導かによってだいぶ違ってくる。
 商品を買うときには、自分でも調べて、そのセールスがどこまで信用できるかを見て買うようにしている。
 かつて歩合制の売り子をしたことがあったが、売れる人は売れる人に焦点を合わせていた。

 断らないうちはなかなか儲からなかった。「いやなお客は断れ」ということを聞いたことがあるが、同じことが書かれていると思った。
 p99 4ステップのマーケティング
 p92 会社として主導権をもった営業を身につける。
 会社がお客さまの種類を選んでいく。好きなお客さまにサービスをしていけばいいのだ。

 p113 組織としての集客の事例
 いまの仕事は集客する必要はないが、いままで通りのやり方では先が見えてしまうだろう。
 普段はある商品を使わない人でもイベントをきっかけとして使うようになる。業態間のコラボレーションが必要になるだろう。
 
 4ステップマーケティングが参考になった。
 お客さまの心をつかむ。
 販売目的ではなく集客目的のチラシをつくる。販売するときもお客様のためを考えて行動した方が売れる。

 営業マンが主導権をもった販売をする。
 仕組みをつくらなくてはならない。見込み客をつくる仕組み。
 営業マンが信頼されるレベルになくては断ることはできないだろう。
 継続的な改善。ISOのマネジメントシステムにもある。もっと工夫してアイデアを出していく。

 最近は「無理です」という高飛車な営業の人が増えた。人間性を飛ばしてこの本を読んでしまったのかなと思った。
 出来ない、断るには代案、提案を出すべきだ。断ることと提案とがあって初めて断ることが生きてくる。
 4ステップマーケティングは勉強になった。もう一度よく読みたい。
 p86 小さい会社だからこそ有利だ。アフターセールスに力をいれたい。

 自分も断れるなら「断りたい」と思った(笑)
 商品がよくなくて売れないのではなくて説明がよくないから売れないのだ。
 自社は仕組みをつくらないと継続的なフォローができないので、既に仕組みは出来ていた。面の中のお客さまをどうやって点にしていくか。
 でも、結局最後は人なのか・・・と考えた。売れる営業マンは売れた成功体験に固執していない。相手によって営業スタイルを変えている。最近は電話や訪問が嫌がられる。接触しない営業スタイルが好まれる。
 p132 コミュニケーションが接触の回数

 プロセス化することは非常に大事。
 どれだけよい集客のリストをつくれるか。
 三国志の三顧の礼を参考にしている。一回で取引をしようとせず三回に分けて説明をしていく。
 
 この本を読んで気持ちが楽になった。
 


 参加者のみなさまは元気に仕事に向かわれました。

 小雨がぱらつき、はっきりしない今朝の上田市です。

 みなさまどうぞよい一日をお過ごしください。
 
  


 参考文献:『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 
  

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第8回 マネジメント読書会

2013年05月08日

 今朝は第8回マネジメント読書会を開催しました。

 さわやかな朝でしたね~

 参加者は12名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食はオムライス、カレースープ、サラダ、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。少し重めのパワーブレックファストで、軽めの朝食をとっておられる方には失礼をいたしました。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第5章「最も重要なことに集中せよ」です。
 
 次のような感想が出されました。

 p141 成果の上がらない人の三つの特徴 時間を過小評価、急ごうとする、同時にいくつかのことをする。
 p142 完全な失敗を捨てることは難しくない。
 「経営者の独善的投資」は自分の仕事にもある。昔の人には少なからずある。
 p147 劣後順位

 優先順位の決定は勇気に関わるものである。
 未来を選ぶ、機会に焦点を合わせる、独自性をもつ、変革をもたらすものを選ぶ。
 問題ではなく機会に焦点を合わせる。
 
 優先順位をつけていると何が優先か分からなくなる。
 重要度と緊急度のマトリクスにイシューをはってみたら、重要かつ緊急なことに集中する部下がいた。
 できること、やるべきことは限られている。重要度のプライオリティはついていないことが多い。
 
 p141 成果の上がらない人の特徴 特に「急ごうとする」というところが気になった。時間と競争しない。身の丈にあったスピードでやったほうがうまくいくことが多い。
 p145 計画、活動、仕事を常時点検する。これは実際にはなかなか難しいのではないか。
 p151 優先順位の決定 過去の仕事で成功したものはこの順位に従って行動していた。
 p152  真に意味のあることは何か。もっとも重要なことは何かということに意思決定する。

 p141 緊急度の低いことは後回しにしがちである。
 p145 新しい活動をする前に古い活動を捨てる。
 p149 劣後順位 スクラップすることがなかなかできないことだ。

 p138 成果をあげる秘訣は集中だ。時間はあまりにも少ない。
 p139 一度に一つのことを行うことによってのみ早く仕事ができる。
 p151 優先順位 過去より未来を、問題より機会を、内部より外部を、横並びより独自性を。

 ノーといえるだけの不断の決意。集中とは決意だ。
 p142 昨日の成功は非生産的になっても生き続ける。優先順位よりも劣後順位をつける。
 p139 一度に一つのことをすることで最も早く仕事ができる。
 p147 新しく生産的なものを可能とするために、古い時代遅れのものを廃棄していく必要性、電車もそうではないか。

 p138 時間の半分以上は自分の時間ではない。時間の収支は常に赤字。
 p141 成果の上がらない人の特徴 特に「同時にいくつかのことをする」ところは気をつけたい。
 p142 まだ行っていなかったとして、今これに手をつけるかどうか?
 p145 自分の仕事を常時点検する。セルフチェックの必要性。
 p146 古いものの計画的廃棄こそ新しいものを強力に進める唯一の方法である。
 p148 状況の圧力は常に昨日を優先する。
 p151 優先順位の決め方 自分の中で順番をきめてやり直せばいいと思った。

 p149 状況からの圧力
 p151 優先順位の決定
 個人の成功体験が壊れないかぎり、次のステップへ行けないだろう。
 劣後順位について、例えば3Sは社内で決まっている手順を変えてみるだけでも効率が上がる、という話を聞いたことがある。

 p138 強みを生かすにはその強みを重要な機会に集中する必要を認識する。
 p142 だれもが過去の問題に取り組んでいる。今日という日は、常に昨日の決定や行動の結果である。
 p145 古い活動を捨てる。肥満防止のためである。スマートかつ筋肉質であり続けなくてはいけない。
 劣後順位 過去の成功体験をなかなか捨てることができない。勇気をもって意思決定せねばならない。

 一番短いが一番重要なことが詰まっている章だと思った。
 かつての上司からはすべてをやるようにと言われたが、その人自身あまりできていなかった。
 鞭が売れなくなるのに、鞭の事ばかりを考えているという事例。
 優先順位ではなくあえて劣後順位という。

 仕事を常時点検するにはどうしたらいいのか?という問いについて。
 部下に仕事をお願いした。二カ月たってもできない。そのときやめましょう、といった。
 誰かに見てもらって客観的に判断してもらう。


 この章は短いですが、大切なことが詰まっていると感じた方が多いようでした。

 毎回出ておられる方が多いのでドラッカーに対する理解のレベルが確実に上がってきています。時間がとれればもう少し話したい、という雰囲気です。
 『経営者の条件』の中の特定の問題に対して議論する場を設けることも考えたいです。
 
 ご参加のみなさま、ありがとうございました。

 次回は6月5日水曜日午前6時30分からです。課題は『経営者の条件』第6章「意思決定とは何か」です。一緒にドラッカーを読んでみませんか。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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第28回 ビジネス読書会

2013年04月24日

 今朝は第28回ビジネス読書会を開催しました。初めての方お一人を含む13人の方にご参加いただきました。遠くは長野市、塩尻市からわざわざこの会のために来てくださっています。

 朝食のメニューは洋食で、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、野菜スープ、サラダ、パン、コーヒー、OJ、ミルクでした。

 今朝の課題図書は、 アービンジャー・インスティチュート著『自分の小さな「箱」から脱出する方法』です。Kさんが選定してくださいました。この本に対するみなさんの評判は非常に高かったです。

 次のような感想が出ました。

 自分にも思い当たることが多い。
 相手が自分のことをどう感じているかを察知して行動する。いま人に対してどう接すればいいか考えている。
 最近相手を褒めてあげても嬉しそうでないことがある。素直に喜んで頂けないのは本当に褒めていないからだろうか。
 名前を覚えるのが苦手だが、これも相手に関心がないことになる。
 リーダーに対しての影響力をだすために、表面的だけでなく内面的なものを出していきたい。

 この本はかつて友人からもらった本だった。その時感じたのは新幹線の横の席に荷物をおかない。横入りした車をせめないくらいのことだった。
 再度読んでみて感じることは多かった。
 相手のことをどう感じるかを察して行動する。
 p232 他者性を認め相手を尊重できるようになる。
 p265 他人の間違いに注目するのではなく、どのような正しいことをすれば手を貸せるのかを考えろ。

 読み始めたら一気に読めた。自分は人の名前を覚えるのが苦手。
 アメリカ人らしい本。
 やっと箱から出られたという瞬間があり、また箱があり、その繰り返しだと思っている。
 最近チームワークがよくなった。社員と余裕で接することができるようになった。会社が変わったのは社員が変わったのではなくて、社長が変わったからだと思う。
 p265 過去と他人は変えられない、変えられるのは今ここにある自分。

 一気読みした。仲間とディスカッションをした。箱というものは自動思考が当てはまるのではないか。自動思考は12種類ある。
 箱はどうやってできたかという生育をみるのと、いまある問題、箱をみる方法がある。
 この本の箱は今の問題を見る方である。
 読んだ後、どう行動に結びつけるかが分からなかった。


 
 新聞で見たことがある本だった。
 p202 自分の経験でも、箱の中にいて人を無能だと信じて自分を正しいと信じているときがあった。
 原因がない結果はないと思ったとき箱から出ることができた。
 具合が悪かったり、疲れたたときに入りやすいのが箱である。箱に入らないため自分の心身を健康に保っておくことが大切だと思った。
 自分が箱に入ると他人も箱にいれてしまう。

 あっという間に読んでしまった。アメリカ人の考え方なので家族の話がでてくる。家族との関係性が仕事に影響してくる。家庭もよくしながら仕事もよくするということを考えていかねばならないと思った。
 説明の仕方が分かりやすかった。
 鏡の法則を思い出した。家族関係でも相手にせいにしないで、自分に何ができるのか考えて行動するきっかけになった。
 箱を、景色、扉という風に読み替えてみた。

 

 相手が自分のことをどう感じているかを察知して行動する。
 p70 あるがままに見る
 本の事例に似たことが生活の中でよくある。
 素直な自分を引き出す。
 p228 相手に逆らうのをやめる。優柔不断にならないだろうか?
 身近な人には手を出してあげられるが、次は職場でしてみようかと思う。同じ場所だけでなく、全体をみることが必要かと思った。


 最初は読みずらかった。
 自分に都合が悪いことが書いてあるのではないかと感じながら読んだ。今まで意識していなかったことが出されてしまった。子供の接し方に対して後悔をした。
 繰り返して読んでみて、自分が箱にに入っていることを感じた。読むたびにショックを受けた。
 職場になじめていない。自分を正当化するために人のあらを探したり、自分を被害者にしていることに気がついた。 衝撃的だった。

 お客さんと話すときに箱に入っているか出ているかと考えながら話した。
 箱の中にいると自分本位のこと、外にでていると他人のことを考えているということか。
 会社などでひたすら自分を押し通すのが箱の中に入っているということ。相手のことを考えると箱の外に出ているのかなと思った。
 主人公に感情移入してしまった。
 名前を憶えないで話しているときには、相手をモノとして考えているのではないか。
 自分の裏切りは箱へ入ることになる。気持ちに素直になる。

 自分のことが書いてあると思った。忙しくなると周りが見えなくなる。
 この本を読んで感じたキーワード 思いやり・奉仕・謙虚さ・因果応報・誇り
 アメリカの経営のスタイルはトップダウンで降りてくるのでこういう話が出てくるのだろう。
 中国の古典、項羽と劉邦の話が思い浮かんだ。

 半生を反省させられた感じがした。
 仏教の唯識のなかの阿頼耶識に通じるのではないか。
 相手に対する小さな感情が大きなとげになってしまう。
 ひどい上司に出会ったことは不幸だと思ってしまうが、それが相手に通じてしまって相手もこちらを攻撃することになる。
 新幹線の席を譲れるかどうか、犬がモノを譲らないのと同じ。そういうとき人は獣と同じだ。
 家族にラインでスタンプを送ると、逆に気持ち悪いと言われることがある。

 本を紹介するのは責任を感じる。みなさんによい感想をいただけてよかった。
 これはたまたま本屋で見て買った本である。
 箱という表現をつかうと人間関係が理解しやすくなる。自分の行動に意味づけができる。
 p229の図 お客に対しては箱に外にいるが、家庭においては箱の中にいるのが現実。
 自分の機嫌は自分で管理すべきだ。家庭では人のせいにしてしまいがちである。
 自分への裏切りもしょっちゅうある。善悪で考えたい。


 今朝の信州上田は小雨です。

 今日は午前中は本社でお客さまとお打合せ、午後からは長野市で社内会議、深夜はお店のスタッフミーティングです。

 朝から友人たちの笑顔をみながら楽しく過ごすのは幸せです。

 みなさまもよい一日をお過ごしくださいませ。

  


 参考ブログ:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1243738.html

 参考文献:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
       アービンジャー・インスティチュート(著)、金森重樹(監修)、冨永星(訳) (大和書房)
 
  

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第7回マネジメント読書会

2013年04月02日

 今朝は第7回マネジメント読書会を開催しました。

 参加者は12名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は和食(カマスの干物、きんぴらごぼう、里芋とかぼちゃの煮つけとそぼろあん、玉子焼き、漬物、フルーツ、ジュース、牛乳、コーヒー)でした。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第4章「人の強みを生かす」です。

 以下のような感想が出されました。

 ドラッカーは人間が完ぺきではないということを洞察している。日本の人事考課は強みに目を向けている。終身雇用制度はいま逆に見直されている。上司の強みを生かすことは組織で必要だ。
 スポーツの世界でも新記録がでると新次元に入っていく。
 
 組織のマネジメントを10年やってきた。これからどうやっていくか考えていた。
 p103 大きな強みをつもつ者はほとんどつねに大きな弱みをもつ。
 p113 平凡な人間が非凡な成果をあげられるか否か。
 p126 人事は賭けであるが、何をできるかを中心に人事をすることで合理的な賭けにすることができる。
 読む人と聞く人がいる。自分は聞く人である。
 自分の組織でも100%でなく80%の組織を継続させたい。

 強みとは成果をあげること。人の強みに注目する。コーチングにおいては、メンバーを変えようとするな、分かろうとせよと言われている。言われなくても分かることをさらにいうよりも、モチベーションを上げるほうがいい。
 人事はそれを決めた組織の責任である。
 
 ブロック状に強みを重ねる。
 p121 弱みを我慢できるか。実際の仕事ではどこまで我慢できるか。ミスの追求も大切だが強みを生かしてあげたい。自分は聞く人である。同僚のことを思い浮かべた
 p130 誰もが人については専門家になれる・・・・・・好きな文章である。
 p131 自らの制約条件は気にしている。しかし、値打ちのあることを簡単に探す。

 自分ができる分人の弱みに目がいってしまう。強みを生かすことに組織全体で取り組まなくてはならない。
 多くを要求する大きなものか。新人に目の前だけでなく大きな視点を持たせてあげたい。

 貢献のために強みをいかす。
 p106 弱みを意識して人事を行うと組織本来の機能に背く。
 p122 弱い上司を支えるためにその者の強みをつかってはならない。現実にある話だ。
 p123 成果をあげられない者は移動させる。別の場所で強みを生かしてもらうことを考える。
 p127 上司の強みを生かす

 p109 組織は多様性を必要とする。
 p120 人間性と真摯さ
 p135 エグゼクティブの任務は人を変えることではない。

 人の配置ではなく仕事の配置を考える。
 成果を中心に組織を設計する。なれ合いにならないようにして、多くを要求する大きなものにもっていく。グローバル化・・・・・・大きく考える。
 弱みを我慢できるか。かつて自分の移動したときの気持ちを考えた。
 自分の強みからスタートする。自分が何が非常にできるかを考える。限界を求めない。
 記録を残すことでPDCAを回す。

 弱みに焦点を合わせることは人という資源の浪費である。社員は公の部分をもっている。会社として強みをいかすことと、その人の成長を考えたこととまた違う。

 p131 成果をあげるエグゼクティブは制約条件を気にしている。固定観念を少し変えてあげることができればかわる。読む人か聞く人かを意識してあげる。

 p134 スポーツの話は分かりやすい。野球は人を強みを生かしたスポーツだと思う。それぞれの強みを生かしたチームになっている。チームとして勝つにはどうしたらいいかを考えている。
 二刀流で育てているプロ野球の選手について、チームとしてはいろいろ経験を積ませたいのかな、と思った。今どっちもやらせてみて強い方を選択するのだろうと思った。
 p105 人の卓越性は一つの分野あるいはわずかの分野において実現されるのみである。本業は歯科医、歌も売れているという歌手がいるが、それはどうか。

 毎回先を読まずに一つの章ごと読んでいる。
 p118 日本の終身雇用制度について、強みを生かす見方
 減点主義になっていないか。強みをなにかしっかり定義していないから。
 p128 上司の強みを生かすこと。かつて、上司に認められるにはどうしたらいいか、と考えていた。上司の強みを生かすことを考える。
 制約事項を気にしている人に何が問題でできないのかを聞くようにしている。それは動かせないのか?という問いかけをする。


 いつもありがとうございます。
 
 みなさまもどうぞよい一日をお過ごしください。

  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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第27回ビジネス読書会

2013年03月26日

 今朝は6時30分より第27回ビジネス読書会が開催されました。早朝でももう明るいですね。

 11名のみなさまが集まりました。今朝の食事は和食でした。(押し麦ごはん、けんちん汁、とろろ、焼き魚、漬物、いちごミルク、OJ、ミルク、コーヒー)

 今回の課題図書はIさんの選定した神田昌典著『2022-これから10年、活躍できる人の条件』です。

 次のような感想が共有されました。

 
 1月に長野で神田昌典さんのセミナーを聴講した。100人くらいの聴講で長野の人は三分の一くらいだった。この本の1章から3章の話だった。そこで話されたその他の話の紹介。占星学が参考になる。大人は子供に対して前向きな姿勢を見せてほしい。ムーブメントを起こすには大勢の人に協力してもらう。6人の法則について。(サザエさん、7人の侍など)観光、医療ツーリズムなど長野県はポテンシャルがあり飛躍できる県だ。

 さらっと読めた。占星学は信じていなかったが、手相はあたることがある。
 p184 エクスフォーメーション 検索できないことに価値がある。
知的創造・・・いままではあまりなかった。今後は価値観が同じ人と仕事ができるようになるだろう。
 p238 本当に熱中できる仕事にリスクはない。
 p95 欧米と違う日本の儒教の考え方は違う。

 p70 減災の決め手は緊密のコミュニケーションである。 
 p142 会社では無から有を生み出すことができない。
 p225 経営者の強みと会社の強みを分けて考える。自社にあわせて考えてみた。
 p267 2022年のことを改めて考えてみたい。

 いままで神田さんは速読の人だと思っていた。
 p146 会社に30歳代がいないという事実。20代の新人と40代のベテランしかいない。
 p232 40代のリスクをチャンスに変える。今の働き方は通用しなくなるだろう。10年前と今の仕事はまったく違う。10年前の3月はとても忙しかった。いまはアウトソーシングできて休むことができる。個々のスキルを高めることを考えなくてはいけない。
 p89 人口ピラミッド・・・参考になった。

 読み始めるのに時間がかかったが、読み始めたら本当に面白かった。神田さんは自由に発想のままに書いている。読後にどう感じたか、が大切だ。
 p22 個々の出来事よりも時代の流れを読む。流れを読んで先手をとっていく。
 いまは明治維新に近い。3月は駆け込みがあるはずだが、今年はない。発注が平準化されている。
 不安の中でも道を見つける人、会社はある。そういう会社にしたい。
 若い人の価値観を大人が押さえてはいけない。
 本田直之さんの『Less is more』と考え方が似ている。

 企業が大切にするものはなにか。人口減少化でどうしたらよいか。CRM・・・ライフタイムバリューを考える。顧客との関係を深める。繰り返し買って頂けるお店にする。
 美容師の友人、お客さんも年をとっていく。占いを習ってお客さんと関係をつくればいい、と考えてみた。
 p160 親から子どもへのアドバイス。日本にはあり得ない価値観に出会う。

 神田さんの『全能思考』を読んだ。神田さんのツールは使っている。
 日本人のための本であるという言葉で好きになった。
 p238 熱中できる仕事にリスクはない。
 p232 像を引き留める杭はもはや爪楊枝程度になっている。
 NPOを通じて地域をつなげることをやってみたい。
 独立起業が多いが、共立起業という感が方もあるのだと気が付いた。
 p227 会社で息苦しい人ほど能力を発揮する。
 自分だけでバイブルになるくらい共感できた本だ。

 共立起業・・・自分は一人で起業するべきだと思った。ない部分を補完すればいい。
 神田さんの本を読んだのは初めてだ。
 2024年に会社がなくなるという仮説。
 シミュレーションにお金をかけるのも、将来をよそくするのもビジネスマンに大切。
 借金なしの創業・・・・1万稼げる人は10万稼げる。

 ここ10年やってきたことを認められた感じがした。
 現実を見なくてかえってよかったことがある。
 社員教育をお客さまに任せてしまっているところもある。
 社員にはボランティアを積極的にやるように指示している。そうするとつまらないことを言わなくなる。
 2024年に残るために、今のやり方ではいけないと感じた。
 若い人に何を教えたらいいのだろうと考えた。自分はそのスキルを持っているのか。
 探求者・・・教える前に自分に求めていく。
 10年後も今と同じような状態になっていたい。自分の笑顔をみたい。

 がんの話・・・死を現実に考えられるようになった。
 p69 祭りをうまく使って災害に対応する。
 高齢者の方が自分ができないところを地域のつながりで支えてあげたい。必要だ。
 p258 課題があった時に「誰をハッピーにしたいか」と考える。家族を幸せにするために働く。家族との時間がとれる時間にかえた外国人の話を聞いたことがある。
 RFAの話・・・本を読んでどのようなアクションをするのか。行動に移していきたい。
 
  過去の歴史において革命の原動力になった私塾(松下村塾)なども読書会であったことが触れられていたが、この読書会もとても大きな意義があると思う。 せっかくこのように早朝つどって意義のある会に参加している意味をもっと現実の行動に生かさなければと改めて思った。


 神田さんの本は一般的には賛否両論になることが多いですが、この本はおおむね好評でした。

 空は真っ青ですっきり、よいことが起こりそうな朝です。 
 
 第28回ビジネス読書会は4月24日水曜日6時30分より上田市のささやにて開催します。課題図書は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)です。

 春から新しいことを始めましょう!ご参加お待ちしております。 

  


 
 課題図書:
 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 

 
 第28回ビジネス読書会は4月24日水曜日午前6時30分より上田市のささやにて開催します。ご参加お待ちしております。
 課題図書:
 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 
 

 
 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
  

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第6回マネジメント読書会

2013年03月05日

 今朝は第6回マネジメント読書会を開催しました。

 参加者は13名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は洋食(トースト、サラダ、スープ、ベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、フルーツ、ジュース、牛乳、コーヒー)でした。

 本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第3章「どのような貢献ができるか」です。

 以下のような感想が出されました。

 貢献をすることで人間関係がよくなる。飲み会だけではいい人間関係は保てない。自分の立ち位置をしっかりさせたい。

 権限に焦点を合わせるのではなく、貢献に焦点を合わせる。外部の成果を考えて貢献する。社会に対しての貢献を考える。自分の目線を高くする。

 p93 貢献に焦点を合わせると4つの能力を身につけられる。下から上へのコミュニケーションはなかなかできない。仕事も受け身ではなくて能動的に受ける。
 p94 自らの貢献を誰に利用してもらうかを考えて仕事に取り組む。
 p97 自己開発 自分がすべきことを考える。

 p83 アメリカの農業について、生産性の向上と農家の維持の価値観の両立。
 p88 地位が高くなれば外部の世界への貢献が大きくなる。
 p93 コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人材育成。
 p85 貢献は責任をもって成果をあげること。ブライアン看護師は普遍的なことだ。
 何になりたいか、ではない。何に貢献するか、何をすべきかを考えるべきだ。
 p78 仕事をしているその先を考える。
 p80 自らの貢献を問うことは可能性を追求することである。これまで見えなかったことを見えるようにする。
 p84 立場によって貢献することを変えていく。

 p83 今日の水準を維持しているだけの組織は適応能力を失っている。唯一確実なものは変化である。
 会社にはいろいろな人がいる。一生懸命やっているが、働き方がいいとはいえない人もいる。業績がよくなっているときにはいろいろなことが起こる。まずはねぎらってあげて否定をしないこと。ゆっくり話をしたい。

 「貢献」は会社では大切なキーワード。各部署に求められているミッションにフォーカスしたい。それを具体策まで落としていく。
 p84「どのような貢献ができるか」を自問する。
 p93 貢献するものは部下に対して貢献すべきことを要求する。
 p99 貢献に焦点を合わせることによって組織の内部に引きこもることを防ぐ。

 p91 人間関係のあるべき姿 貢献に焦点を合わせることで人間関係もよくなる。
 p93 仕事において貢献する者は、部下たちに貢献することを要求する。
 p86 明日のエグゼクティブを育成する。

 p82 価値への取り組み ここはどう考えたらいいのか。理念から外れることではなくて、きれいなことばでまとまることでもない。
 p83 人は課された要求水準に適応する。貢献に照準を合わせる者はともに働くすべての人の視点と水準を高める。この文章が一番しっくりきた。

 p96 コンピューターの効果が40年前に指摘されている。
 p93 部下に貢献すべきことを要求する。
 貢献を成果につなげていく。組織の成果をあげるために、管理者とコミュニケーションをとるという仕組みを入れておく。

 p83 人材の育成
 現実には、売上げアップとコストダウンという話が多い。会社をとるのか、人をとるのか。人を不幸にしていく会社はおかしい。

 ドラッカーの文章はすごい。
 p78 手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。
 p82 価値への取り組みとは何なのか、分かりずらい。
 p88 知識労働者が生産するのは、アイデア、情報、コンセプト。コンセプトとは何か?


 p83には成果の具体的内容として三つの領域が書かれています。すなわち直接の成果、価値への取り組み、人材の育成です。この中で、二つ目の「価値への取り組み」の意味が分かりずらいという意見が出ましたので、みんなで論議しました。

 今日の時点ではまだ全員が完全には納得できませんでした。

 最近私のブログはドラッカーばかりですが、実は近々ドラッカーのテストがあるので、勉強のために書いています。

 よい朝でした。みなさまもよい一日をお過ごしください。ありがとうございます。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

第26回 ビジネス読書会

2013年02月27日

 今朝は6時30分より第26回ビジネス読書会が開催されました。朝6時前でもだんだん明るくなっています。

 7名のみなさまが集まりました。今朝の食事は和食でした。(御飯、味噌汁、きんぴらごぼう、出汁巻玉子、焼き魚、煮野菜、漬物、OJ、ミルク、コーヒー)

 今回の課題図書はSさんの選定したE.F.シューマッハー著『スモールイズビューティフル』です。

 本質的なことが書かれているのですが、なかなか難しくて手ごわいです。いままでの課題図書の中でいちばん難しい本だといえます。講談社学術文庫に収められている本はほとんどが難しい本ですよね。

 読書会では以下のような感想を交わしました。

 p180 原子力発電について、電気料金が上がるから原子力発電を再開せよ、というのは、次元が相違している。

 仏教経済学が面白かった。仕事と人間の関係は、仕事と食物の関係と同じになる。目的を間違えないで対応していく。
 会社の規模を大きくしていきたいが、スモールイズビューティフルの関係。どうバランスをとったらいいか。

 何十年も前に読んだことがある。
 第一行目・・・一番の誤りは生産の問題は解決済みだという思い込み。
 p73 規律正しい仕事は人間を豊かにし活力を与えるもの。仕事は希望である。
 p384-385 会社を大きくしないという選択をしたときに、すごい楽になった。大きくしたことがよいことなのか。節制とは足るを知ることである。

 p357 新しい所有の形態としてスコット・バーダー自治体の事例。
 大きくするのは必ずしも得策ではない。みんなの顔がみえるような組織をつくりたい。今の日本の会社の制度は分社化の制度がうまくいっていないのではないか。
 
 p240 大衆による生産。中間技術の話。
 再生不能エネルギーの枯渇を考える必要がある。
 p342
 経済成長は日本に必要か。成長は無限にはいかないのではないか。
 
 昨年初めて読んで、この会の課題図書にした。
 経済は人間の中で一部である。
 p50 平和と永続性 貪欲と嫉妬心を弱めること、ぜいたく品を必需品にしないようにすること。

 p317 大規模組織の理論 秩序に縛られすぎないこと。

 p383 真理に仕えてこそ自由は完全なものになる。
 いろいろなことを知らないと判断が下せないことが実体験で分かった。
 p359 従業員を頭の中で全体としてつかめるようにする。自分で会社を動かしていることを自覚できるようにさせる。
 人の知恵を活用するような仕事の仕組みをつくらなくてはならない。

 p78 再生不能財はやむを得ない場合に限って使うべきものである。
 住民がやらされ感ではなくて自ら動くようにする。
 p304 想像図を本物の地図だと思っている人は往々にして地図を持たない人に劣る。分かっているのにできない。

 予想は当たらないことがほとんど。
 自分で理解しながら進んでいくことが必要。
 
 p198 国の緊張感の話。
 生活は楽になったが違う仕事が増えている。楽になっているのか大変になっているのか。
 必需品といわれるものは本当に必要なのか。
 離島では流れている時間の尺度が違う。そういう時間は大切だ。

 p345 ワンマン経営では、労働者の誇りや効率が成り立たなくなる。
 
 p140 高貴な身分には義務が伴う。
 地域のために日本のためにという意識がある企業がある。
 人間はそもそもできることがある。だからこそそれを守るべきだ。

 p121 全人とは、中心としっかりと接触を保っている人。


 この本は一冊を一回で終わらせるのではなく、一章ごとに一回の読書会にしても耐えうる本だと思います。学びながら読む本です。

 逆にいうと一般の人が一人で読むには時間がかかります。

 第27回ビジネス読書会は3月26日火曜日6時30分より上田市のささやにて開催します。課題図書は神田昌典著『2022―これから10年、活躍できる人の条件』(PHPビジネス新書)です。

 ご参加お待ちしております。 

  


 課題図書:
 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 

 第27回ビジネス読書会(3月26日)の課題図書はIさんが選んでくださいました。
 課題図書:『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 

  いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
  

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第5回 マネジメント読書会

2013年02月05日

 今朝は第5回マネジメント読書会を開催しました。

 参加者は14名(うち初参加1名)でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は和食(貝柱おかゆ、のり、たらこ、梅、せいろ蒸し、漬物、ジュース、牛乳、コーヒー)でした。

 先月からP.F.ドラッカーの『経営者の条件』を一章ずつ読み始めました。今日の課題は第2章「汝の時間を知れ」です。

 みなさまから次のような感想や気づきが出ました。

 p46
 計画しても実行できないことが多い。

 p50
 成果をあげるには大きな固まりの時間が必要。
 知的労働者とのコミュニケーションの時間。
 外の世界での成果のために時間を割く。

 p58
 体系的な時間の管理が必要。浪費している時間を捨てる。
 他の人間でもやれることは何かを考える。

 p65
 ルーティン化・・・仕組みつくりをする。
 未熟練の人でも天才を必要とする仕事を処理できるようにさせる。

 よく話をきいてあげることで成果につなげる。

 時間の管理は自分ができていないところだ。
 年間の一般の方の年間労働時間は2000時間だが、自由な時間は2200時間あるという。その時間をどのように過ごすのか。
 二人の仕事を四人でやったら・・・の事例が興味深かった。

 p55
 人事の決定が時間をとるのは、神は、人を組織の資源として創造したわけではないという単純な理由による。

 マネジメントに関してドラッカーの問題意識は、こんなところにあるのでは、と思った。
 人を組織の資源として成果を上げるための方法として、マネジメントがある、ということか。

 p76
 汝自身を知れとの昔からの知恵のある処方は、儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。 しかしその気があるかぎり、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。
 いかに自覚的に自分(の仕事)をマネジメントするのか、詰まるところ、意志とか意欲の問題か。


 時間管理には自分自身の反省もある。
 ドラッカーは固まりの時間を必要というが、細切れの時間の活用法も考えたほうが良い仕事ができるのではないか。
 連続ドラマタイプの仕事とサザエさんタイプの仕事がある。サザエさんのほうは、少ない時間でできる。

 時間をどう考えるべきか。
 有限な資源として考える。
 自分では固まりとしてはとらえていない。

 p55
 ゼロから1をつくるには固まりの時間が必要。

 p75
 大きな成果をあげている人は締め切りを設けたリストを作っている。

 ドラッカーを精読するのは初めて。四十数年前に書かれた本とは思えない。

 長く時間を使ってもできないことがある。集中できる時間の管理を感じている。


 p65
 よくマネジメントされた組織は日常はむしろ退屈な組織である。
 p55
 神は組織のために人をつくったのではない。

 アポイントなしでお邪魔すると怒るお客様がいる。
 それだけ集中して仕事をしているということ。

 時間の浪費にはいろいろな側面がある。

 p72
 自己規律の強い人でさえ、さほど重要でないことに取られている。 
 p75
 締め切りを設けたリストを作ること。

 p46
 時間を「記録する、整理する、まとめる」を実際に自分でやってみた。
 p50
 成果をあげるには大きな固まりの時間が必要だ。
 p69
 会議の過多は職務の組み立て、組織の単位に欠陥がある。

 やりたいこととやらねばならないことのバランスを考える。
 記録、整理、まとめるの三ステップが重要だが、なかなか実行できない。

 2-3時間のまとまりの時間がなくてはできない仕事がある。

 p66
 人員の過剰による時間の浪費。
 
 p53
 管理限界:スパンオブコントロールについて、かつて15人の部下がいたときにこの状態になってしまった。
 部下を減らしてもらってゆっくり話す時間をつくった。

 人事には時間をかけて行うべき。

 p50
 まとまった時間が必要である。
 細切れの時間では落ち着かない。

 重要な仕事を後回しにしがちである。

 p58
 する必要のない仕事をみつけ捨てる。
 いまはまだ新しい仕事だが、見つけていきたい。

 p63
 事実上時間を整理しすぎる危険はあまりない。

 記録、整理、まとめる・・・やるのが億劫だが、実行したい。

 p52
 話し合いが必要である。
 仕事がうまくいかないのはコミュニケーション不足だ。
 密度の高い話し合いが必要だ。

 仕事場とは違う場所で話す場をつくる。リラックスした対話は重要だ。

 忙しくても短くてもコミュニケーションする時間をとるのもいい。

 初めてドラッカーを読んだ。

 記録、整理、まとめる、というところは印象に残った。
 自由に使える時間をいかにコントロールできるかが重要。
 大きなまとまりの時間が必要。

 p63
 ハリー・ホプキンスの事例はすごい。有効に時間を活用したい。

 p68
 会議のない組織が理想、だが、話し合いは必要と、矛盾?
 
 目的を持った会議ならいいのではないか。
 上司が上から目線の会議は発展しない。


 57ページに出てくる「科学的管理法」とは、フレデリック・W・テイラーの『科学的管理法』のことですね。

 テイラーが『科学的管理法』を書いたからこそ、ドラッカーがある、とテイラーの功績をたたえる方もおられます。

 大学で「労働科学」という講義にでたら、先生がテイラーの批判で終始していたことを思い出します。(この先生は立場がやや偏っていたように思います。)いまとなればテイラーは時代が違ってしまいましたが、これがマネジメントの基礎になったということは理解できます。

 ドラッカーは難しいといわれますが、みんなで少しずつ読んでいけば、意外と読めるものです。

 ご興味のある方はお知らせくださいませ。 

  


 参考ブログ:
 「仕事に知識を適用した最初の人」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1034924.html

 「人的資源にマネジメント視点を」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e644741.html

 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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第25回 ビジネス読書会

2013年01月23日

 今朝は6時30分より第25回ビジネス読書会が開催されました。朝の6時ころはまだ真っ暗ですね・・・・・・

 12名の会員のみなさまが集まりました。新聞社の記者の方も1名取材に来てくださいました。今朝の食事は洋食でした。(パン、OJ、ミルク、コーヒー、野菜スープ、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、サラダ)

 今回の課題図書はIさんの選定した『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』です。

 次のような感想が出ました。

 タイトルがすごい。選んでくださったIさんの若さを感じた。こういうこともやらなくてはいけないと思った。子供が大きくなったらできるようにいまは体を鍛える。英語の力をつける。
 沢木耕太郎や小田実さんの精神と似ている。井の中の蛙にならない。台湾や韓国でもネットでも共通語は英語だ、勉強しなくては。

 英語やその他のことをもう少し勉強しなくてはと思った。自分もキャリアデザインを考えるべきか。
 海外と日本というのはローカルと東京の関係に似ている。長野の高校生の半分は東京へ出ていく。東京も厳しくなっている。
 東京へ出た子供がどうしたら地元へ戻ってくるか?どうしたら日本へ戻ってくるか?は同じことだと思う。
 MBAだけではなくいろいろな学び方がある。学習方法が変わってきている。

 かつての自分は日本を否定して海外かぶれだった面があった。そういう経験をして外国のいいところ悪いところが見えてきた。日本人はどういうことを誇るべきかと考えるようになり、アイデンティティが確立されてきた。
 外国人は議論が好きだが、日本のことを説明できなかった。
 p28 英語に内容がない。教養がないから。
 まずは日本語を勉強しなさいと言われたことがある。

 学生の頃から海外に行きたかった。
 いろいろな国の人がいると文化の違いが分かる。それを否定しないで受け入れる。いろいろな人を受け入れるのが好き。海外との違いをとらえられるようになってきた。
 若者が海外に行かなくなっている。もっと海外に行って広いところから日本を見てほしい。海外から見る日本は新鮮だ。

 MBAとか英語に拒否感がある。失敗した事例が書いていない。20代、30代の人が読む本だと思う。
 海外に行っても就職できない人もいる。この本は成功事例ばかりで少し危険だと思った。
 p51 日本語の壁が日本の雇用を守ってくれないのだ。

 普段手に取らない本を読めることが読書会の利点。この本はすばらしい本だ。世界に出て日本の立ち位置を俯瞰する。
 p63 あらゆる変化にはチャンスが生まれる。
 p66 誤差の範囲
 p87 東京で一番は世界で一番
 日本の技術の革新は世界から認められている。

 外へ出ること・・・60才近い人の啓発書としてもよいのでは?
 p63-65自分の役割を見つける。リスクをとらないことがリスク。
 60才になったら外へ出ようかと考えている。

 読書会で人の考えを聞くと視野が広がる。タイトルを見てワクワクした。海外に住みたいなと思っている。

 p176 海外で活躍するシニア世代。
 グローバルな視点と内から見る視点の二つの見方がある。
 p45自分に知識をつめこみ価値判断の基準を作っておくべきだ。
 日本のいいところを世界に発信したい。

 タイトルはワクワクしたが、自分のイメージとは少し違った。若い人向けかな。
 P46違いを気にしすぎない。
 日本国内でも違いがあるので、違いがあって当たり前だ。
 自分の会社が外に出るとしたらどうかと考えた。
 20代前半だったら海外に行ってみようという気になっただろうがいまはそう思えない。
 
 若いときにこの本を読んでいればもっと変わっていたのかなと思った。
 ただ行くのではなく国内で最大の努力をしてから出ていくべきだ。

 自分にとっては、世界に出て行かなくてはというより、自分の外の世界をもっと見ろ、といわれているように思えた。自分は普通ではないとわかった。自分にとっては読書会へ参加するのもいつもドキドキだ。でも終わると達成感がある。


 明るく楽しい読書会が開催できました。みなさま元気に出勤されていきましたよ。

 次回は2月27日水曜日6時30分より開催します。課題図書はSさんの選んでくださったE・F・シューマッハー著『スモールイズビューティフル』(講談社学術文庫)です。この本は少し難しそうですので、早めに読み始めてくださいね。

 見学、ご参加を希望される方はこのブログの右欄の下にある「オーナーへメール」から私宛にご連絡ください。

 お待ちしております。
 
  


 課題図書:『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』 田村耕太郎 (マガジンハウス)
 

 参考ブログ:
 『君は、こんなワクワクする世界を見ずにしねるか!?』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1143056.html

 来月の課題図書:
 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 

  

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第4回 マネジメント読書会

2013年01月08日

 1月8日火曜日、第4回マネジメント読書会を開催しました。参加者は13名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。朝食は和食(アジの干物、湯豆腐、イカそうめん、サラダ、きんぴらごぼう、ごはん、味噌汁他)でした。

 今回から1章ずつP.F.ドラッカーの『経営者の条件』を読み始めました。今日の課題は「まえがき」と第1章でした。

 みなさまから次のような感想や気づきが出ました。

 自らをマネジメントするのは苦手である。

 知識労働者はセルフマネジメントせねばならない。

 p21 エグゼクティブの定義について

 成果とは外部によい影響を与えること。

 成果を妨げる四つのこと。自分はまず時間管理を行っている。

 p31 組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。

 p43 集中というところに興味がある。

 p39 他の人の知識を活用する。成果をあげる人のタイプはない。

 p28 四つの現実 自分にはいろいろな種類の仕事がある。タイムマネジメントをしなくてはならないと思った。優先順位をつける。

 組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。

 p37 現存する人間をもって組織をマネジメントしなくてはならない。

 p18 成果をあげる能力は習得できる・・・・・・勇気づけられる。

 四つの大きな現実に自分も囲まれている。成果をあげるにはなすべきことをなすこと。

 納得度が高く、はいってくる。理解はできるが実際はできていない。

 成果をあげなくては報酬はもらえない。
 
 なんらかのアウトプットを生み出せねばならない。

 p38 能力のアップより仕事の改善をする。

 禅問答のような本だ。答えがない。読書会がないと読めないのではないか。

 単純な作業をする人が肉体労働者ではない。だれもが知識労働者になりえる。

 p38 仕事ぶりの向上

 すぐれた知識を手に入れようとしても費用がかかりすぎる。
 
 企業においては能力をあげていかないと給料はあがらない。中途の人をとった方がいいということになる。

 成をあげるタイプは存在しない。成果をあげるのは習慣である。

 人間として大切なことを大切にしなさいといっている。希望をもてる。
 
 ドラッカーはこのときにすでにコンピューターの現実が見えている。過去の情報をとるよりも未来を察知するアンテナが必要。

 定量的な形になった時にはすでに手遅れ。

 組織の成果に結びつけるために5つの習慣をもつ。


 初めてドラッカーを読むという人がほとんどでしたが、それぞれの視点から非常に深く読まれています。読書会の時間を有効に活用しよう、ドラッカーを理解して実践しよう、と意識が高いからだと思います。

 ドラッカーを読むといろいろな意見が出てきて楽しいです。

 ますますよい読書会になっていきそうです。

  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 
  

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3回目のマネジメント読書会行いました

2012年12月05日

 今朝は第3回マネジメント読書会を開催しました。
 
 初めての方お一人を含めて7名のご参加でした。6時30分より朝食をとりました。メニューは、グラタン、サーモンサラダ、ハムチーズマフィン、バケット、フルーツ、ジュース、ミルク、コーヒーでした。

 課題図書は、浅沼宏和さんのご著書『世界一やさしいドラッカーの教科書』です。

 次のような感想が出ました。
 
 P64 ほとんどの人が成果ではなく、努力に焦点を合わせている。最終成果を出す。
 P69  大聖堂の建設の事例。何を見て仕事をしていくかが大切。

 ドラッカーを大づかみにとらえるのにわかりやすい本だ。
 成果をあげるために行動する。
 知りながら害をなすな。トンネルの崩落事故のことを思い浮かべた。
 重要なことに集中する。何をやらないべきか、何をやるべきか。やるべきことに集中する。
 
 P22 神々が見ている。人が見ていようが見ていまいが手を抜いてはならない。
 日常生活でも何かが起こる原因はここにある。ここは外すことができない部分である。
 優先順位決定の基準を知る。何が大切か?

 企業の目的は利益を上げることであると考えていたが、顧客の創造を考えるようになった。
 仕事に取り組む姿勢。真剣で誠実な姿勢。
 徹底的に考え抜くことが大切。

 成果をあげる5つの習慣。その中でも「集中する」ことが気になった。
 いまあることだけでなく、イノベーションも考える必要がある。
 卓越性の追求・・・どうやったことで記憶されたいか?
 ドラッカーの体系的な理解をしたい。
 P27 真剣かつ誠実な姿勢で仕事をしたい。
 P36 どの本を読んだらいいか?参考になった。
 P42 成果をあげるために行動する。
 P54 成果をあげることは、才能ではなくて習慣である。時間管理が大切だと思った。集中する・・・劣後順位を決めるのが先。
 P95 使命を決める。

 『マネジメント エッセンシャル版』を読んだが、よく理解できていなかった。
 最善を尽くす。チャップリン・・・最高作は「次回作さ」
 イチロー 次のヒットにすべてを尽くす。
 ブライアン看護師の原則 「それは患者さんにとって一番良いことでしょうか?」

 マーケティングの8つの現実。
 顧客の要望を聞くだけでなく、それを超える仕事をする。顧客は満足を買う。
 顧客の視点と経営の視点は違う。
 決定権者と否定権者を知る。
 不確実な未来を知る。質をあげていく必要がある

 現場でも好かれても、窓口に嫌われたら買ってもらえないことがある。
 図面だけでなく、それから読み取れるものまで読んでつくる。
 受けたものは全責任を受ける決意。

 P165 生命保険の事例。どんなものなのか、お客さまに聞いてみることが大切。お客さまが感動するものをしなければやっていけないだろう。
 P196 自らの行動によって起きたことは、自分に責任がある・・・野獣の法則。
 
 よき意図があっても山を動かすことはできない。
 顧客の創造が目的にある。
 事業を定義するための5つの質問をいつも頭に入れておくべき。
 マーケティングとイノベーションの両方を考える。
 生産性、知識などのドラッカー的な定義を知った。

 P119 顧客の創造が会社の目的。利益は会社存続の条件である。マーケティングが現在の視点、イノベーションが未来の視点

 P137 事業を定義するための5つの質問を常に自問したい。マーケティングの8つの現実、実践のための9つの視点、・・・活用しやすい。

 投入した資源が適切な成果を生み出せるようにするのが、正しいコスト管理。

 P10 成果を目指して行動する・・・マネジメント
 P117 経営戦略の目的は顧客の創造。利益がいいのか、顧客の創造か、どちらがいいのかということではないのではないか。二面性がある。

 P113  事業を定義する5つの視点は、己を知ることではないか。

 P189 コスト管理の基本原則。パレート図を使って成果をあげる。


 以前から『実践するドラッカーシリーズ』の著者、佐藤等先生のドラッカー読書会には参加しておりましたが、この秋からは佐藤先生のドラッカーファシリテーター養成ゼミにも参加しています。

 この合宿に参加して自分の至らなさを思い知らされました。参加前には憂鬱になります。分かっていないこと、できていないことは口にできないという現実と、それでもドラッカー読書を導いていかねばならないというミスマッチです。要するに勉強不足なわけです。

 私にとってドラッカーは実践しなければ意味がありません。

 来年からはマネジメント読書会も『経営者の条件』に入ろうかと考えています。

  



 参考文献:『世界一やさしいドラッカーの教科書』 浅沼宏和 (ぱる出版)
  
  

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

第23回ビジネス読書会

2012年11月28日

 今朝は6時30分より第23回ビジネス読書会が開催されました。11月も下旬になると6時前は真っ暗で寒いですね・・・・・・

 14名の方が集まりました。今朝の食事は洋食でした。(パン、ジュース、ミルク、コーヒー、野菜スープ、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、サラダ)

 課題図書はHさんが選んでくださった柳川範之さんのご著書『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』(日本経済新聞出版社)です。

 次のような感想が出ました。

 研究開発においても少しずつ進めばよいのだと思った。

 88p 立ち止まることを恐れないこと・・・昔こういうことは考えなかった。

 86p 時間をかけてでも選択肢を「見つけ出す・つくり出す・選び出す」ことが大事。

 植林する老人の話・・・未来を想像しながら植林するのは楽しい。

 自分は未来に何を残せるのか?家族や子供に残したいことがある。

 183p いつでもやり直せる。

 読みやすい本だ。イラストが小学生みたいだったが、意味はよく伝わった。

 自分で人生を選択するにあたって未来のとらえ方のコツを学んだ。

 既成概念に縛られることはない。いろいろな選択がある。

 未来のことを考えたときにいろいろな目標が出てくる。やることがないということはない。

 161p 自分のシグナルを発すること・・・課題である。

 未来の目標管理 目標は簡単に決めて簡単に修正しよう。

 いままでかっちり決めすぎていた。むしろ変えない方がおかしい。

 リスクに関して臆病だった。目標に重きを置きすぎた。
 
 選択肢を増やす。視野を広げる。先行きを決められないのは情報が足りないだけ。

 機会費用・・・たくさんの選択肢をもつ。

 サンクコスト・・・新規事業でかけてしまったコストをやめられなかったことがある。
 
 販売側としては、なじみのお客を逃したくない・・・お客さんには選択肢を広げてほしくない。

 挫折したときにどう立ち向かうか?ニーチェの言葉:事実は存在しない。存在するのは解釈だけだ。

 おもしろい視点だった。

 過去のことを忘れて前に進む。

 いい話に飛びついても損をしてしまうことがある。急がば回れ。選択肢を広く多く持つこと。

 明るく回り道をしよう。

 いままで自分にどんな名札をつけるかことに悩んだ。

 最後に経済の本ではないと書いてあって納得した。
 
 シグナルを出すというのは得意技で勝負するのと同じこと。

 今の人生でも十分いいじゃないか。

 選択を絞ってしまうとそれしか見ないで買ってしまう。いろいろ回っていると、余計なものを買ってしまう。

 読書会も会社と違う刺激を受けられる。違う情報にアクセスできる。

 自分のシグナルを発する。自分のことを言わない日本の美徳がある。自分ができることをアピールしていく。

 自分のことだけを考えているだけではない。想いと課題が一致していない。

 人生上り坂・・・老人からの教え。

 夢や目標は変わるもの・・・・・・気軽に変えるもの。
 
 前半は何を言いたいかよくわからなかった。後半になると意味が分かってきた。

 過去を考えなくてよい。技術進歩が激しい。将来どうなるのだろうという感覚がある。

 定年を人生のゴールと考えない。
 
 いくつかの目標を考えて実行していく。
 
 人生よりも先を見据えること。自分だけではなくてその次の世代に伝えていく。

 過去のことが役に立つこともある。

 「元気と勇気」で検索するとアンパンマンが出てくる。

 48p 情報と情報の結びつき 人と人の結びつき
 
 定年を人生のゴールと考えない。様々なことに挑戦したい。

 人生の三分の一は終わったが、夢に向かって地道に向かっていきたい。

 生きざまを後世に伝えていく。

 48p 情報と情報 人と人の結びつき

 かつては同じグループでの価値観に支配されていた。読書会で新しい結びつきができた。
 
 88p 立ち止まることで見えなかったものが見えてくる。起こっていることは必然。よく見ていく。

 163p 自分が分かってほしいときにはシグナルを発信しなくてはならない。

 お客さまに教えたことがお客様の次の世代に伝わったら楽しいなと思った。

 経済学の考え方で考えると、シンプルに考えられる。

 44p いろいろな選択肢で変化に対応していく。

 一年の間にいろいろなことが起こって計画が変更する。いままでのセオリーだけにとらわれない。自分で選択肢を広げていく。

 普通に生活しているのでは見えないものを、あえて自分で選択していく。

 127p 先の先を読む。
 
 読む前はどんなに難しい本かと思った。経済の本ではないと思った。キャリアのことを言いたい本ではないか。

 昔のキャリアは途中で変わることは想定していなかった。いまは来年の今がどうなっているかは分からない時代。キャリアドリフトの考え方が主流になっている。いくつも選択肢があっていいんだ。選択肢をたくさん持った方がいい。選べるスキルも大切。

 200p 将来が分からないからこそ、目標を明確にしておくべき。

 企業の閉鎖が起こる。そのときに考え出すと遅い。

 133p 辞めるときのことを今から考えておく。

 悪い、と考えるのではなく、これからよくなっていく・・・と考える。


 この本は経済学の論理を実例にあわせて分かりやすく解説したものですが、経済の本ではないと感じられた方が多かったようでした。

 私は大学院のときに経済の理論を数式で学んだので、この本の説明は経済学の論理としてすごく分かりやすかったです。
 言葉の説明の方法でもいいなら大学院も楽だったなあ・・・・・なーんて考えていました。

 次回は12月26日水曜日18時より読書会、20時より忘年会です。課題図書はHさんの選んでくださった三宅秀道著『新しい市場のつくり方』(東洋経済新報社)です。経営コンサルタントの日小田正人さんをゲストにお呼びして、質問を使った新しい読書会の方法でやります。

 ご参加お待ちしております。
 
  


 参考文献:『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 

 課題図書:『新しい市場のつくり方』 三宅秀道著 (東洋経済新報社)
 

 参考ブログ:
 「ラーメン屋さんの行列」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1068859.html
 「人生の先を見据える」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1069035.html
 「サンクコストと未来」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1064005.html
  

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2回目のマネジメント読書会

2012年11月06日

 今朝は6時30分より第2回マネジメント読書会を開催しました。

 まず30分で楽しくおいしい食事を召し上がっていただき、7時から8時までが読書会です。
 今日のメニューは、御飯、みそ汁、納豆、味付け海苔、焼き魚、エノキ玉子、きんぴらごぼう、漬物、フルーツ、グレープフルーツジュース、牛乳、フルーツ、コーヒーでした。

 ビジネス読書会は既に23回開催していますが、こちらは始めたばかりです。

 マネジメント読書会は、課題図書を経営、マネジメントの分野に絞っています。しばらく助走をしたらP.F.ドラッカーの著作を読みたいと思っています。

 あらかじめ課題図書を読了し気になったところに印をつけてきていただき、感想や意見を共有する会です。

 ビジネス読書会、マネジメント読書会それぞれが月に1回ずつ開催されますので、一度登録された会員は、どちらでも好きな会にご参加いただけます。

 今日の参加者は9人で、うちお一人は製造業にお勤めの初参加の方でした。9人ですと1時間の間にぎりぎり二回転することができます。

 本日の課題図書は小宮一慶さんの『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』です。
 
 この本はさらっと読むことはできますが、しっかり読んでいくと深い本です。

 次のような感想が出てきました。
 
 ドラッカーに関する本は初めてだった。新しい発見があった。本の量に比べて内容は深かった。読み込まないと理解できない。

 自分は内容を理解していても実行がともなっていない。外部からの視点を考えていない。事業の定義を考え直したい。もう一度よく理解をして自分の問題に置き換えたい。
 
 48p 利益について。自分は企業は利益を出すためのものと思っている。顧客の創造の結果として利益がでる。自分では利益が目的でも私利私欲ではないと思っている。いい製品をつくることが顧客のためになる。

 ドラッカーは読みずらい。生業と企業の違いは何か。お客様のことを考えずに自分の思いだけで仕事をしていたことがあった。年々お客が減っている。その中で顧客をつくっていかねばならない。

 ドラッカーは堅いイメージだがこの本は実例が入っていて読みやすい。利益はよい仕事をした結果にすぎない。顧客の創造。自分の強みを作り出す。経営は人を幸せにする道具である。

 『経営者の条件』と『非営利組織の経営』を読んだことがある。利益についての考え方、49p利益は成果の判定基準である。55p利益とは未来の費用、事業を続けるための費用である。自分は実行が伴っていない。社内のコミュニケーションに悩んでいる。

 『マネジメント』は何回か読んだことがある。自分の仕事とのギャップがある。18pマネジメント三つの役割。特有の使命を果たす。自分にしかできないことはなんだろうか?と考えてしまう。40p真のマーケティングは顧客からスタートする。

 ドラッカーの『マネジメント』は読んだが、よく理解ができていない。いろいろ書かれているが、現実には収益を優先させている。もっと読み進めれば理解ができるかなと思っている。48p利潤動機には意味がない。利益を出すために仕事をしてはいけない。73p事業の定義は目的、使命が重要ということ、スタッフにも理解してほしい。

 目標は数字が先ではない。目標の上に会社の目的がある。独自の価値を明確にする。仕事と労働を分けて考える。
マネジャーとトップマネジメントの仕事は違う。トップは目的を考え、意思決定をする。234p下の仕事に逃げ込むな。

 自分がマネジャーでありトップでありスタッフである。自分は生業の分野を出ていない。家族の幸せだけが目標だけになっている。前の会社では利益を上げることが目標だった。
 
 213p一人一人が生き生きと働くためには目標管理が必要である。お客さんが何をしたら喜ぶかを前提に考えなくてはいけない。クレームをあげてくださる顧客は本当は製品を気に入っている。解決は短ければ短いほどうれしいだろう。そうなるとお客も自分もうれしい。同じクレームを二度と起こさないようにクレームを次の製品に落とし込みたい。

 197p労働と仕事の違い。210p組織がなす最悪のことはエリートを育成すべく他の者を放っておくことである。135pバランスをとるのが経営の醍醐味。第4章の内容を就職を考えている学生に伝えたい。
 
 197p労働と仕事の違い。142p目標設定において中心となるのはマーケティングとイノベーションである。145p目標は組織への貢献によって規定しなくてはならない。この意識をもっていると強い会社になるだろう。凡人を非凡にする。

 213pマネジャー教育には長年読み継がれてきた本を読むことがよい。簡単ではないがやってみたい。対顧客のことを考えるよりも組織内のことでとまどっている社員がいる。223p真摯さについて。真摯さを失わなければ周りの人もついてきてくれるだろう。これに反しないようにしたい。マネジャーの資質。

 158p目標に具体的に落とす。172p良質な人材と資金。179pマネジメントの質の違い。202p仕事を生産的なものにする四つのポイント。人を有機的に成果に結び付けたい。基本的な作業を明らかにしたい。219p組織の焦点は問題ではなく成果にあわせる。
 
 146pマーケティングについて。シェアについて悩んでいる。150p最大ではなく最適を目指す。194p仕事と労働は違う。213p一人一人が生き生きと働く。外国人には意義を教えないと目標をしか見ない。


 今日はみなさんの意見が白熱して大急ぎで順番を回しました。これも頭の体操だと思います。

 人数が増えても効果的に読書会ができる方法を考えていますので人数が増えても大丈夫です。マネジメント読書会にはまだ空席がありますよ。

 私は東京で開催される読書会にも参加していますが、全国各地からさまざまなバックグラウンドの方が意欲的に集まっておられます。

 人生の大部分を占める仕事をもっと効果的に、もっと楽しく、もっと効率的にして、世の中のお役に立つために、読書を通じて学びましょう!しかも信州から。

 ご興味を覚えた方はぜひ一度参加してください。歓迎します。

  



 参考文献:『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
  
  

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読書会の効用

2012年10月25日

 昨日開催したビジネス読書会では新しい会員が増え、マネジメント読書会でも新たなお申し込みを頂いているので、今後ますます読書会の輪が大きくなっていくだろうと楽しみにしています。

 違う立場の人、違う人生を歩んできた人が同じ本をもって集まるのです。読み方が違って当たり前です。異なった意見が増えるでしょう。

 好きや嫌いの感想は構いませんが、高みからの批判をしてしまうと進歩がなくなってしまうと思います。

 自分の意見として思うことを素直にどんどん発言していただきたいです。読書会では著者や内容についての反対意見が出ると、なんだかみんなが喜んで特に盛り上がります。

 受ける側としては違う意見を大きく受けていただきたいと思います。

 議論があってもよいでしょう。「バカの壁」をつくらないことです。いやなもの、きらいなものに目をつぶって、好きなものに走ると、せっかく読書会に来ていただいても意味がなくなってしまいます。

 読書会は自分にないものを訪ねる場、知の冒険をする場と考えて、まずは異質な意見を受け入れてみることです。

 読書会には答えがありません。私はみんながまとまる結論を出そうとは思いません。おおよその結論らしきものはまとまりますが、それぞれの中で確固たる結論を出していただければいいです。

 仕事でも教育でもないですから、最後にルールを決めて実行せよということもないですし、言うことを聞かない人を何とかしなくちゃいけないということも、もちろんありません。

 人生や仕事に役立てるのが読書会の目的です。

 いろいろな人が集まり、過程や違いを楽しむのが今の段階での私の読書会です。

 将来はもっと効果がでるように少しずつ変化していくと思います。

  


 ホテルでもないのに早朝からこの会だけのために社員を出勤させて、会議室とお食事を用意してコーヒーもお代わり自由で一人1,000円ですから、社員には怒られると思います(笑)
  

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第22回ビジネス読書会

2012年10月24日

 今朝は第22回ビジネス読書会が上田市のささやにて開催されました。初めての方3名を含め、参加者は18名でした。
 
 6時30分から7時まで朝食会で、7時からの1時間が読書会です。18名の方が集まりますと、一人あたりの発表時間はせいぜい3分です。1時間の読書会としてはこの人数が限界だと思います。

 今回の課題図書は稲盛和夫さんの『こうして会社を強くする』です。

 盛和塾の塾生との一問一答をまとめたものですが、稲盛さんの厳しさと優しさが感じられます。悩んだときに繰り返し読み返すことができる本だと思います。

 みなさんからは次のような感想が出されました。

 稲盛さんの本、楽しみに読んだ。どの山に登るか。自分は数字的な目標を立てておらず、反省した。税引き前利益で10%とは厳しいと思った。

 具体的な悩みにこたえている。どの山に登るか。目的が違うのにプロセスを比べても仕方ない。同僚と目標が共有されていないと、話が合わない。
 56p 利は現場にあり。現場に足をしっかりつける。
 92p 完璧な人をそろえることはできない。資格偏重はおかしい。

 明確な答えがでていてすごいなあと感じた。さまざまな業種に対してアドバイスをしている。経営は普遍的なものだと感じた。
 183p 海外進出の成功のポイント
 219p 自己犠牲からバランスの時代となってきている。今の時代にあう答えが出てきた。

 51p 災難を高い視点にたってポジティブに受け止めること。
 25p 倫理観は自分の魂と同じである。
 21p どの山に登るか。まず会社の中で議論するべきだ。

 24p 原理原則に基づいて経営する。人間として何が正しいのかを考えることは大切である。
 47p 直観力、判断力を研ぎ澄ます。有意注意の人生が大切だ。ちょっとしたことで真剣に検討して答えを出す。どんな質問にも理論立てて答えられるようになる。
 190p 強みを生かして多角化する。

 厳しくいう人のことをあまり理解できなかったが、この本を読んで自分は甘かったと分かった。
 一つ一つの判断の積み重ねが大切。有意注意。
 値決めが経営である。
 
 課題にならなければ読まなかった本である。
 経営者の方は苦労されていると感じた。何百人も社員を抱えている経営者はどんな気持ちで生きているのだろう?社長の視点に立つことができたのが一番の収穫である。自分も細かいことで文句を言わず、真剣に仕事をしたい。
 稲盛さんはそれぞれの人の気持ちを感じ、いろいろな人の立場を考えている。

 稲盛さんの本は初めて読んだ。どの質問に対しても、まずはいいところをみつけてそのあとアドバイスをしている。
 136p 並大抵の努力ではできない。
 228p 部下を心からほめる。

 どこに登るかというのは、稲盛さんがよくする話である。

 公職は3割程度、分不相応なことをしてはいけない。
 直観力、判断力を研ぎ澄ませる。中村天風さんの有意注意。一つの技術を習得するのは、だんだん積み重ねていくもの。日々練習をする気持ちで研ぎ澄ましていく。
 値段を決めるときもよく考えてから答えること。

 稲盛さんの本には苦手感があった。
 人として何が正しいか。数字に強くなければいけない。コストダウンすること。
 67p わずかな利益に安住しない。
 経営の哲学に興味があったがそれだけではうまくいかない。バランスをとっていく。グレーゾーンが分かっていないといけない。理想を突き通しすぎるのもどうか。社員もそれぞれ違う。理想と数字と現実の折り合い。

 どの山に登るか。社員の中には厳しいものがいるが、プロセスばかりに視点がいって目標が明確でなかった。
 26p 持って生まれた人柄を捨てて哲学をもつ。
 31p 人のために尽くす。会社はお客と従業員のためにある。

 経営者って孤独なんだなあと思った。
 200p 企業を発展させるには創造しかない。
 218p 経営者は従業員を経営者の意識に高めていくことが必要である。

 稲盛さんの本の中で、この本がいちばんやわらかい。
 努力を忘れずにいく。努力する勇気をもちなさいという恩師の教えを思い出した。努力するのはハードルが高いことだ。
 昔は飲み会が多かった。最近は飲み会が減ってコミュニケーションをとるのが大変だ。
 いい男だといわれるようになる。
 健康について。ありがとう、ごめんなさい、ということ。ホ・オポノポノと通じる。

 企業の目的は利益を出すこと。
 いま、私の立場として何ができるか? 
 人は石垣。それぞれの器がある。数値化、創造的な仕事をする。常識を破る。人間性を高める。人の話をよく聞く。考えることを明確に考える。常に真剣に考える。

 自分は目標をもって仕事をしているか?問い直した。

 悩みのすべてがリアルに響いてくる。いろいろな人のケースを読んで、逆に安心した。
 1998年に出た本だが、そのあとビジネスはグローバル化した。基本は変わっていない。
 利益と理念の両立。
 企業は続けていくことが大切。迷ったときにはもう一度読みたい。


 みんなで知的活動ができて楽しい朝になりました。

 ただいまビジネス読書会は満席ですので、参加ご希望の方は、マネジメント読書会にお越しください。
 
 第2回マネジメント読書会は、11月6日火曜日朝6時30分よりささやにて開催します。

 課題図書は、小宮一慶著『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』 (ダイヤモンド社)です。
 

 参加ご希望の方は右の欄の下にある「オーナーへのメッセージ」から私までご連絡ください。お待ちしております。

 参考文献:『こうして会社を強くする』 稲盛和夫著 (PHPビジネス新書)
 


 第23回ビジネス読書会は、11月28日水曜日午前6時30分よりささやにて開催します。
 
 課題図書は、柳川範之著『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 (日本経済新聞出版社)です。
 

  



 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
  

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第1回マネジメント読書会

2012年10月03日

 新しい読書会を立ち上げました。

 今朝6時30分より第一回目が行われました。「マネジメント読書会」です。

 ビジネス読書会は既に22回目を迎えています。今日から始まったマネジメント読書会は、課題図書を経営、マネジメントの分野に絞って進めていきます。

 あらかじめ課題図書を読んできていただいて、気になったところに印をつけていただき、感想や意見を共有する会です。

 ビジネス読書会、マネジメント読書会それぞれが月に1回ずつ開催されますので、一度登録された会員は、どちらでも好きな会にご参加いただけます。

 本日の課題図書は酒巻久さんの『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』です。

 このブログでも何回かご紹介したことがあります。

 『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e724111.html

 今日の参加者は7人と少なめだったので、1時間の間に二回転することができました。

 次のような感想が出てきました。
 
 工場においては無駄な動きをしないということが大切だと思った。

 指示だけに従って仕事をしていると、その人の強みが消されてしまう。

 心地よくなってしまったら変化をしたい。変化のある売り場を作りたい。

 現場感のある本だ。従業員にも読んでほしい。

 企業という存在自体が公のものであるという認識が必要だ。

 企業は利益を出さなくてはならない。そのことを分かりやすく従業員に伝えたい。何のための活動なのか伝えたい。

 レポートを毎週書かせて、よいものは回覧させるという仕組みはいいと思った。

 自社にもセールスポイントをつけたい。

 メールでのコミュニケーションは誤解を生みやすい。

 最近はコミュニケーションをPCに頼りすぎ。酒巻さんのいう通心を大切にしたい。

 利益は外部にある。決算書にでている数字は過去のことだ。

 かつて部下に厳しくしすぎてやめられてしまったことがあった。従業員を大切にするという意識をもっと大切にしたい。


 マネジメント読書会は盛り上がっていきますよ。読書を通じて仕事をおもしろいものにしましょう!

 次回は11月6日火曜日に開催します。課題図書は小宮一慶さんの『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』です。

 新しい方のご参加お待ちしております。(ご連絡はこのブログの右欄にある[オーナーへメッセージ]から私宛にメールをお送りください。)

  


 参考文献:
 『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』 酒巻久 (朝日新聞出版) 
 

 参考ブログ:

 「すべてを半分にしよう」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e725697.html

 「決まりを三回破ると」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1103796.html

 
 11月の課題図書
 『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
  
  

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9月のビジネス読書会(平成24年)

2012年09月19日

 今朝は第21回ビジネス読書会が上田市のささやにて開催されました。参加者は14名でした。

 課題図書はAさんの選んでくださった『いのち輝くホスピタリティ』(文屋)です。川越胃腸病院の望月智行院長が病院経営について書かれた本です。

 参考ブログ:『いのち輝くホスピタリティ』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1097840.html

 この会では課題図書をあらかじめ読んできてもらい、30分間楽しく朝食をとり、その後の読書会で1時間をかけて感想や意見を共有しあいます。

 今回は次のような感想がでました。

 すごい病院だと思った。見学に行きたい。
 トップの理念が下に伝わることが大切。
 
 利益がでるかどうかはお客様には関係がない。
 理念と仕組みを両輪でまわしていく。
 あきらめないで伝え続けることが求められている。
 一度行ってみたい。

 人だけに頼らず会社の仕組みに社員をのせることが大事だ。
 仕組みの土台の上に、会社の理念やお客様の感動をのせる。
 
 望月院長の天与の人生を引き受けるという考え方に共感した。
 リーダーの理念が全社員に浸透していることが大切だがなかなか難しい。

 この病院はあらさがしをしても何も出てこなかった。
 良い経営者は顔つきが似ている。望月院長の笑顔も素敵だ。
 身の丈にあった経営をする。

 人を育てることに本気である。
 テクニックではなくて人間性だ。
 素晴らしすぎて参考にならない。

 大きくなり過ぎないという考えかたで規模にこだわっている。
 ピンク色だというナース服を見てみたい。
 文屋とは長野県の出版社だったので驚いた。
 
 休みの日でも自主的に病院にくるというスタッフがすごい。
 経歴が変わっていて、経営の専門的な勉強をしていない経営者には成果を出している人が多い。

 あえて経営ぽい名前にしなかったのではないか。
 義理の兄を反面教師にしたという打ち明け話は、本音を書いているということが分かる。
 左手を大切にするという考え方は共感した。
 印刷会社は上田の会社ではないか?
 
 自社ではCSは意識しているが、スタッフ同士のホスピタリティが足りていないことに気がついた。
 経営者は社員と近すぎても、遠すぎてもよくないだろう。
 
 つくり笑顔は誰でもできる・・・自分も本当の笑顔で仕事をしたい。
 いい人との出会いによって刺激になり、考えが深まる。
 サービスよりもホスピタリティの考えで行動したい。

 採用するという考え方よりもパートナーを選ぶという考え方に共感した。
 ホスピタリティとは相手に寄り添うという気持ちだ。

 この病院に仕組みはない。言わずに背中で語る男がここにいる。
 
 感想は以上の通りです。いろいろな話題を提供してくれました。皆さんの感想にもいつもより熱がこもっていたと思います。私は内容と題名が違っていて、題名で損をしているように思います。お得な本です。
 みなさまもぜひご一読ください。

 次回の課題図書はKさんの選んでくださった『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)です。
 

 初めての方の参加をお待ちしております。

 参考文献: 『いのち輝くホスピタリティ』望月智行著(文屋)
 

  


 10月3日のマネジメント読書会でも参加者を募集しております。現在6名の方が参加予定です。将来はドラッカーを読みたいと思います。ともに学びましょう!

 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
  

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8月のビジネス読書会(平成24年)

2012年08月22日

 今朝は第20回ビジネス読書会が開催されました。参加者は12名でした。

 課題図書はMさんの選んでくださった『成毛眞のマーケティング辻説法』(日経ビジネス文庫)です。

 ビジネス読書会は課題図書をあらかじめ読んできて参加者に感想をシェアするものです。
 
 今日は次のような感想が出てきました。

 Kさん
 二正面作戦はやめて、自社の売りをはっきり出したいと思った。

 Mさん
 マーケティングの実践について詳しく教えてくれる本。組織の中でマーケティングをどう伝えたらよいか?
 
 参考になった部分
 商品の価値は市場を通じてユーザーが決めるものである。
 市場を小さくとらえて、限定された市場でナンバーワンを目指す。
 IT化を目的とした投資は成功しない。

 Hさん
 教科書がマーケティングをつまらなくしている。
 マーケティングは楽しい戦争だ。 ビジネスはゲームであるべきだ。
 マーケティングは主観的でいいのではないか。
 マーケティングが成功すると倒産という事例もよくある。

 Oさん
 切り口がおもしろい。
 
 Kさん
 おもしろかった。
 自社の上司にも読んでもらった。

 参考になった部分
 大本営を廃止せよ。 
 勢力図をひっくり返すのは新たなことをやっている。
 限定された市場でナンバーワンを目指せ。

 Tさん
 物を売るには、ごちゃごちゃ感、積み上げ感が必要。毎週毎週展示を変えなくてはいけない。

 参考になった部分 
 中古車が売れれば新車が売れる。
 二十歳のときの化粧法はずっとかえない。(これについてはそんなことはないと思う。)
 社会貢献をしている会社 社員のモラルが高まる。
 余計なものをいれない。両方一緒にやりたいが、とんがりがなくなる。

 Kさん
 他社の事例は分かりやすいが、自分のことはよく分からない。市場を広げていくのか、市場を小さくとらえるのか。

 Sさん
 参考になった部分
 店頭にいる時間が鉱脈なのだ。自社でも手にとってみてもらえる情報などをおきたい。
 売れている商品には開発秘話がある。お客さまに説明したい。買うきっかけになるのではないか。
 「最低レベル」を切る。

 Sさん
 参考になった部分
 人間関係の利益 
 仕事の勝者より人生の勝者になる
 消費は必需品型から余暇型へ
 
 Sさん
 参考になる事例がたくさんあった。
 ビジネスは戦争と言うが、一体だれと戦っているのか?と思う。お客さまを幸せにするのがビジネスだと思っている。
 森林を買う話は夢がある。

 Mさん
 変化球みたいな本だった。
 理論が正しいことを実例が示している。

 次回のビジネス読書会は9月16日水曜日午前6時半より上田市の「ささや」にて開催します。課題図書はAさんの選んでくださった『いのち輝くホスピタリティ』望月智行著(文屋)です。

 よい仲間と楽しく学びましょう!ご参加お待ちしております。

 課題図書:『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 

 9月の課題図書
 『いのち輝くホスピタリティ』望月智行著(文屋)
 

  


 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 次回9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
  

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7月のビジネス読書会(平成24年)

2012年07月25日

 今朝は第19回ビジネス読書会が開催されました。参加者は14名でした。
 
 課題図書は、Kさんの選んでくださった渡辺和子著『置かれた場所で咲きなさい』でした。私もこのブログで何度かご紹介しました。評判の本ですね。

 みなさんの感想や引用した箇所を記しておきます。

 Aさん
 女性らしいやさしさ、おおらかさを感じる。
 子供は親の背中を見て育つ。よい背中を見せたい。
 P63「何もできなくていい。ただ笑顔でいよう。」
 P86「つらい夜でも朝は必ず来る」

 Kさん
 キリスト教の精神がちりばめられている。
 P135「2%の余地」
 かつては仕事上で許せないと思うことがあったが、今は逃げ道をふさがないで許してあげようと思う。

 Mさん
 いままでは自分を鼓舞するような本ばかりを読んでいた。
 相手を認めて育てていくことが大切。
 仕事をゆだねること。
 他人への思いやりとしての笑顔。
 P80「許容の風土」
 
 Kさん
 宗教家の書いた本は初めて読んだ。
 受け入れなければいけない。
 老いに対して寄り添える。
 仕事で関係するお年寄りに対して「前向きに」という他にどんな言葉があるだろうと考えた。

 Kさん
 妻に読ませたら子育ての悩みから救われたと言われた。
 P71 「”あなたが大切だ”と誰かにいてもらえるだけで、いきてゆける。」
 会社の同僚にほめ言葉をかけてあげたい。人を認めるところから人材育成をしたい。

 Sさん
 いまあることは必然である。
 P13「どうしても咲けない時もあります。そんな時には無理に咲かなくてもいい。」
 P62「不機嫌は立派な環境破壊」

 Sさん
 病気を経験して自分の傲慢さを知った。
 P75「かくて病気という人生の穴はそれまで見ることができなかった多くのものを、見せてくれました。」
 P71 「”あなたが大切だ”と誰かにいてもらえるだけで、いきてゆける。」
 お年寄りにかける言葉を考えたい。
 
 Tさん
 P127「九年間に一生分の愛を注いでくれた父」
 P135「2%の余地」
 愛とは相手を許すことである。
 P112「老いをチャンスとする」
 
 Hさん
 時間の使い方が人生の使い方
 老いは美しい。老いは奇跡である。
 疑問:愛がわからない(笑)

 Mさん
 仕事で分かってもらえないときに、置かれた場所で頑張ってみようと思えた。
 ただ、置かれた場所で何もしないでいることはいいのか?という疑問もある。
 置かれた場所ということを言い訳にしてはいけない。

 Oさん
 P38 「私たちの心の中に、善いことをすすめ、悪いことを制止してくれる”王様”が住んでいる。」
 子供は言う通りにならない。自分がやる通りになる。
 若手を育てるという意図のもとにヤンキースに移籍したイチローに感動した。(昨日のニュース)

 Tさん
 P153「小さな死」を神にささげる
 ていねいに生きる。
 いろいろなものがやってくるが、どこまで受けるか判断するのが自分の仕事。
 
 Kさん
 泣きながら一日で読んだ。 
 今の自分をきちんと受け入れ自分を認めることで、前に進める。


 以上です。人によって目の付けどころが全然違いますね。
 
 今回は初めての方が3名来られました。会員の総数は現在19名です。人数が増えていますので、今後は運営の方法を少し変えようと思っています。
 読書会に参加ご希望の方は私までメールをお送りください。
 
 次回のビジネス読書会は8月22日水曜日午前6時半より上田市の「ささや」にて開催します。課題図書はMさんの選んでくださった「成毛眞のマーケティング辻説法」です。

 課題図書:『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 

 では、よい一日をお過ごしください。失礼いたします。

  


 参考文献:『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 

 参考ブログ:
 「『置かれた場所で咲きなさい』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1032173.html

 「一筋の光を探しながら」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1032817.html

 「98%の信頼」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1033542.html

 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 次回8月『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 
  

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読書会の効用

2012年06月26日

 「読書のすすめ」の店主、清水克衛さんの『非常識な読書のすすめ』より引用します。

 自分が興味ある分野だけでなく、人がすすめてくれた本を読む。

 自分が興味ある分野の本ばかり読んでいると、どうしても視野が狭くなり、頭がかたくなります。考え方も行動も、問題解決のアイデアも、どうしても広がりにくくなってきます。
 自分とは価値観の違う人や、異なる生活、習慣の中にこそ、人生を良くするヒントはあるのですよ。

                   『非常識な読書のすすめ』より引用


 人のすすめてくれた本を読むことができ、しかもその本についての他人の感想を聞くこともできる・・・・・・読書会の大きな効用です。

 一人で読むだけでは、なぜその人がその本をすすめてくれたのか、その人がよいと思った箇所はどこなのか知ることができません。

 私が主宰している「ビジネス読書会」では、さまざまな業種のさまざまな立場の、前向きで明るい男女が集まって、一冊の本の感想を分かち合っています。

 短い時間ですが、参加者の方が成長しているということを互いに実感できます。価値観や考え方の相違というものも学びの一つです。

 その読書会も新たに四名様の参加希望をいただきました。

 これで会員が19名になりますので、とりあえず上田の早朝の会は満席です。

 今後は別の会をつくることを検討したいと思います。

 ビジネス読書会にご興味のある方は私までご連絡ください。
 
  


 参考文献:『非常識な読書のすすめ』 清水克衛 (現代書林)
 

 参考ブログ:
 「三つ目の命」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1027779.html

 『非常識な読書のすすめ』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1027752.html

 『他助論』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e938353.html
 
 「心が変わると人生が変わる」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e955183.html

  

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

6月のビジネス読書会

2012年06月20日

 今朝は第18回ビジネス読書会が開催されました。参加者は13名でした。
 
 今回初めての方が3名来られたので、会員の総数は15名となりました。第一回目(2011年1月)は4人から始まりました。ブログの告知だけでここまでみなさまに集まって頂けてうれしいです。

 課題図書はKさんが選んでくださった佐々木常夫さんの『働く君に贈る25の言葉』です。

 この本はKさんが奥さまからプレゼントされて読んだそうです。
 奥さまはKさんに何を求めて贈ったのだろう?という話がでると、会場がどっと沸きました。ちなみにそのときに『人間力で戦う』という本も一緒に贈られたそうです。

 みなさまの評価は非常に高く、女性の何人かはこの本を読みながら泣いてしまった、とおっしゃっていました。

 感想のいくつかをご紹介します。

 運命を引き受けなさない、というところに感動した。

 説教っぽくないことばで、視線が優しい感じがした。

 この本のことを下の世代へ伝えていきたい。

 奥さんが佐々木さんに深い愛情を感じているところに感動した。

 大変な状況を生き抜いてきたオーラのようなものを感じる。

 時間が貴重だということを改めて認識した。

 リーダーシップを発揮することを学べた。

 手紙形式で書いてあるのは、上から説くのではなく親しみをこめるためなのだろう。

 強さの根底にやさしさがなくてはならないのだろう。

 ネガティブにならないことが大切だ。

 覚悟ができているということは、すべてを受け入れる、ということだ。

 言い方によって気持ちの伝わり方は全く変わる。前向きな言葉を使いたい。


 次回のビジネス読書会は7月25日午前6時30分より上田市のささやにて開催いたします。課題図書はKさんの選んでくださった『置かれた場所で咲きなさい』 (渡辺和子著)です。

 お一人4分ずつ13名の方が発表をすると、だいたい1時間になりますので、この会もせいぜいあと3人くらいで満席かと思います。

 朝の時間を有効活用できる大変有意義な会です。みなさま今日も元気に出社されていきました。ご興味のある方は私までお早めにご連絡くださいませ。

 課題図書:『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 

  


 参考文献:『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 

 Kさんが奥さんから贈られたもう一冊の本というのはこれでしょうかね?
 書名だけしかお聞きしなかったので定かではありません。
 『人間力で戦う 佐久長聖高校駅伝部 強さの理由』 両角速 (信濃毎日新聞社)
 

 参考ブログ:
 「『働く君に贈る25の言葉』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1037149.html

 「『置かれた場所で咲きなさい』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1032173.html

 「一筋の光を探しながら」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1032817.html

 「98%の信頼」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1033542.html


 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 次回 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 
  

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今朝は読書会でした。

2012年05月23日

 今朝は第17回ビジネス読書会が開催されました。参加者は10名でした。

 課題図書はTさんが選んでくださった内館牧子さんの『夢を叶える夢を見た』です。

 この本は人生の「夢」という爆弾を爆発させるか、不発弾で終わらせるか、双方の生き方を取材したノンフィクションです。

 参考ブログ:
 「『夢を叶える夢を見た』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1010892.html

 「飛び出してみたら」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1015343.html

 生き方を問う重い本です。みなさんの感想を伺うと、ほとんどの方が、飛ぶべきか?とどまるべきか?悩んだことがあるようでした。

 感想の一部をご紹介します。

 読んでいてつらくなった。

 いま、いい人生を送っていると言えるのか疑問だ。

 飛ばなかった人はつらいだろう。

 若いころにはなりたい自分というものは決まっていなかった。

 成り行きに任せてここまで来てしまった。

 大企業にいた時に先が見えてしまったので、飛び出した。

 ベストを尽くしているのか?と問われた気がした。

 独立するまでの自分は高飛車だった。

 自分で決めて飛び出した人は後悔していない。

 できるかできないかより、やるかやらないか、だ。

 不透明だからこそ仕事もおもしろい。

 将来のビジョンが見えないから迷ってしまう。


 今日の読書会で分かったことは、若い頃から自分がどうしたいかを分かっている方は少ないということです。

 今日のメンバーの中の一人の方は「30歳まではやりたいことをやると決めていた」そうですが、その他の人は漠然としたもので、飛び出すかどうかを迷っていました。

 それでもその中で何とかやりくりしてきて、乗り越えてきているのがいまの人生だということです。

 読書会を通じていろいろな方と話をして共感をもったり、反感を覚えたりするこの瞬間も、生きるということそのものです。参加し、話を聞き意見を述べることで人生の一部が形づくられるわけです。

 次回のビジネス読書会は6月20日午前6時30分より上田市のささやにて開催いたします。課題図書はKさんの選んでくださった『働く君に贈る25の言葉』 (佐々木常夫著)です。

 初めての方のご参加お待ちしております。

 課題図書:『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 

 
 
  


 参考文献:『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 

 
  

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4月のビジネス読書会

2012年04月25日

 今朝は6時30分より第16回ビジネス読書会を開催いたしました。

 長野、松本、塩尻からの参加者を含めて合計12名の皆さまにご参加頂きました。

 課題図書はOさんの選んでくださった、堀場雅夫著『その他大勢から抜け出す仕事術』(知的生き方文庫)です。

 堀場雅夫さんは「おもしろおかしく」で有名な堀場製作所の創業者です。昭和の時代を生き抜いてきた方だけあって、とても力強い内容です。

 家庭よりも仕事を重視することや自分の考えを押しとおしていく強引なところについては、女性には少し抵抗があったようでした。昭和のイケイケな感じがしてしまうのですね。

 部下の育て方、タイムマネジメント、アナログを大切にすることなどについては参考になったという意見が多かったです。

 こういう賛否両論の本は議論が盛り上がります。朝から大笑いして元気なスタートを切ることができました。楽しかったです。

 次回5月のビジネス読書会は5月23日水曜日午前6時半より開催します。

 課題図書はTさんが選んでくださいました。内館牧子著『夢を叶える夢を見た』(幻冬舎文庫)です。

 

 この本はビジネスの本ではないですし、内容も重いとのことですが、皆さんの意見を聞いてみたいとのTさんの弁です。どんなことが書いてあるのでしょうかね・・・・・・自分では選ばない本を読めるのも読書会の面白さです。楽しみにしています。

 みなさまに発言をして頂くためにはこの読書会もあと数名が限度かなと思っています。勉強する仲間のネットワークを広げましょう。ご興味のある方はぜひ私までご連絡くださいませ。

  


 参考文献:『その他大勢から抜け出す仕事術 仕事を変える「8つの時間」』
                      堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 
  

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第15回ビジネス読書会

2012年03月21日

 今朝は6時30分より第15回ビジネス読書会が開催されました。

 塩尻市、長野市からご参加のお二人を含めて11名(うち女性4名)の方が上田市のささやに集合されました。今日は久しぶりの全員参加です。

 課題図書はAさんの選んでくださった『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)です。
 
 この本は仏教の教えを根底に日本人の生き方や哲学についてまとめたものです。このブログでも二回にわたりご紹介しました。
 
 「『希望のしくみ』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e970332.html 

 「希望をもつと不幸になる」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e970738.html

 いつもでしたら、線を引いた部分にかぶるところが出てくるものなのに、この本については全員が目の付けどころが違いました。

 注目されたキーワードは、心の成長、身体と心の関係、現実をありのまま受け入れる、日本人は死んでいる、自分が楽しんで次に他人を楽しませる、瞑想法、よく見る、無常、日本人には普遍性がない・・・・・・などなど。

 仏教がらみの本だからでしょうか、解釈はさまざまなのです。

 読書会においては他人の意見を傾聴し、受け入れてみるということが学びの基礎です。

 話は縦にも横にも広がり大変有意義な時間でした。

 次回のビジネス読書会は4月25日水曜日午前6時30分より、ささやにて行います。

 課題図書はOさんの選んでくださった『その他大勢から抜け出す仕事術―仕事を変える「8つの時間」』 堀場雅夫著 (三笠書房)です。
 この本はアマゾンで見ると古書でしか手に入らないようです。
 

 初めての方のご参加お待ちしております。(募集はあと数名です。)

  


 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
  

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

2月のビジネス読書会

2012年02月22日

 今朝は第14回ビジネス読書会が開催されました。

 塩尻市からの!初参加の方も含めて9名(うち女性3名)の方が参加されました。

 課題図書は尾崎護さんの『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』です。

 この本は江戸時代から明治時代にかけて今の財務省(大蔵省)の基礎をつくった三岡八郎(のちの由利公正)の生涯を描いた歴史小説です。

 著者は元大蔵事務次官の尾崎護さんです。頭のよい方が書かれた本ですので、歴史上の出来事については説明が少ないですし、話の構成も複雑です。ある程度の知識をもっていることを前提にしていて、読者にやさしい本ではありません。

 私は読書会で感想を共有する際のガイドとして以下の四つの課題をあげておきました。

 1.ハッとした箇所とその理由
 2.共感した箇所とその理由
 3.納得できない箇所とその理由
 4.ビジネスに活かせそうな箇所とその理由

 この本を読むと幕末の政治経済の移り変わりがよく分かるのですが、読書会ではいまと幕末を重ねて考えている人が多かったです。

 私は三岡八郎の出身である福井のすごさを感じました。当時の藩主松平春嶽もすばらしい人物でした。
 あまり知られていませんが、福井に関わる人物が明治維新に果たした役割は大きいでしょう。福井という土地のもつ豊かさ、力強さを感じました。福井は住みやすいところとしても知られています。

 昨年、初めて福井を訪問したときに、もはや新幹線の福井駅の基礎が出来てしまっているのには驚きました。路線の建設が決定する前です。

 幕末と明治維新を知るためにいま読んでおきたい本です。
 
 8時過ぎにはみなさん元気に出社されていきました。ありがとうございました。

 次回のビジネス読書会は3月21日水曜日午前6時30分より、ささやにて行います。

 課題図書は『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)です。

 
 
 初めての方のご参加お待ちしております。

  


参考:『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 
 現在、古書でしか手に入らないようです。

 参考ブログ:
 「『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e941613.html
  

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