今朝は第11回マネジメント読書会を開催しました。
夏真っ盛りです。
参加者は10名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。朝食はサンドイッチ、ピザトースト、サラダ、ポタージュスープ、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。
本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』終章「成果をあげる能力を修得せよ」です。この読書会ではドラッカーのセルフマネジメントを学んでいます。
1月に『経営者の条件』の第1章から読み始め、今日で終章まできましたが、一回読んだだけではまだ理解出来ないという方が多かったようです。
次のような感想が出されました。
総括的な章である。
成果をあげるために大事なのは強みを生かすこと。強みを生かすには行動することである。
ドラッカーが知っていたかどうかは分からないが、陽明学につながる考え方だ。
エグゼクティブは経営者だけではない、自分に与えられた仕事に責任をもつ者はエグゼクティブになれる。
p224 エグゼクティブの成果をあげる能力が、現代社会を経済的に生産的なものとし社会的に発展しうるものとする。
貢献に焦点を合わせるという考え方に共感した。
人には安定、変化、自己重要感、つながりという四つの欲求がある。それぞれの配分で生きている。安定と変化は成長に向ける。自己重要感とつながりは貢献に向ける。
p222 成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格形成でもある。それは機械的な手法から姿勢、価値、人格へ、そして作業から使命へと進むべきものである。
p222 組織のニーズは、非凡な成果をあげることのできる普通の人によって満たされなければならない。これこそ成果をあげるエグゼクティブが応じるべきニーズである。
p222成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格の形成でもある。
強みを知って弱みには目をつぶる。
p220 強みを生かすということは行動することである。
行動の価値体系である。
時間が何に使われているかを記録する。
p222
成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格形成でもある。それは機械的な手法から姿勢、価値、人格へ、そして作業から使命へと進むべきものである。
いままでドラッカーだけは避けていた。ドラッカーの経営の目的は利益ではなく顧客の創造である。
p218 成果をあげることは教科ではなく修練である。
「体系的」ということがキーワードだと思う。
p227 自己開発は組織の目標と個人の欲求を合致させる唯一の方法
p222 しかも、目標は謙虚であって誰でも努力さえすれば実現可能である。
p227 組織のニーズと個人のニーズの両方を満たさなくてはならない。
組織の人たちのニーズを満たせばアウトプットが変わってくるはずだ。
それらを合わせていくのがエグゼクティブの役割だ。
自信がなくてもやっていくうちに自然に身につけていくと励まされたことがある。
ドラッカーは初めて読んだ。この会は二回目(第2章)から参加している。翻訳なので読みずらかった。短いが集約されている章だった。
p220 強みを生かすことは行動することである。
陽明学に通じる。知識だけはなくて行動をしてこその知識である。
貢献することを目指していくべきだと感じた。
p223 組織は優秀な人たちがいるから成果をあげるのではない。組織の水準や習慣や気風によって自己開発を動機づけるから、優秀な人たちをもつことになる。
p225 知識労働者の生産性のみが先進工業国の高度の生活水準を可能とする。
途上国を焼畑農業のように扱い、工場を次々を変えていくのはいかがなものか?
途上国が管理技術を知ってしまったら脅威だ。
マズローの5段階欲求について、5段階目は自己実現欲求である。部下を育てることで自己実現する。
p230 上司に命じられたこと以上の仕事をする人はすべてエグゼクティブである。
自分自身をマネジメントする必要がある。
周りの人を見ても目先の仕事を追っている人が多い。
次回は9月3日火曜日午前6時30分より開催します。課題は『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする 明日の生き方」です。
本が変わりますが、この章はセルフマネジメントについて書かれています。この読書会ではドラッカーがセルフマネジメントについて書いている部分を網羅したいと思います。
みなさまのご参加をお待ちしております。
10月22日火曜日には『実践するドラッカー』シリーズの佐藤等先生が上田市にお越しになり、講演会(19:00~20:00)をしてくださいます。あわせて公開ドラッカー読書会(20:15~21:30)を行います。どなたでもご参加可能の勉強会です。参加費は5,000円(懇親会は別途4,000円)です。お問い合わせはささや(TEL0268-22-0128)までお願いします。

参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
2013年 マネジメント読書会 課題
1月 『経営者の条件』まえがき、第1章 成果をあげる能力は習得できる
2月 『経営者の条件』第2章 汝の時間を知れ
3月 『経営者の条件』第3章 どのような貢献ができるか
4月 『経営者の条件』第4章 人の強みを生かす
5月 『経営者の条件』第5章 最も重要なことに集中せよ
6月 『経営者の条件』第6章 意思決定とは何か
7月 『経営者の条件』第7章 成果をあげる意思決定とは
8月 『経営者の条件』第8章 成果をあげる能力を修得せよ
9月 『明日を支配するもの』 第6章 自らをマネジメントする 明日の生き方
10月 『非営利組織の経営』第Ⅴ部 自己開発
11月 『プロフェッショナルの条件』Part3-1章、Part5-2章
12月 『経営者の条件』序章
Hitoshi Yonezu at 10:00
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