世の中の役に立つ

2011年04月23日

 被災された皆さま方に心よりお見舞いを申し上げます。

 『アメリカ人の心がわかる言葉』より、エレノア・ルーズベルトとアインシュタインの言葉をご紹介いたします。

 When you cease to make a contribution
     you begin to die.

        Eleanor Roosevelt


 世の中の役に立つ努力をやめたとき、
 人は死に近づき始めているのです。
 
     エレノア・ルーズベルト 
      第32代大統領夫人



 Only a life lived for others is
    a life worth while.

       Albert Einstein


 人のために生きる人生だけが、
 生きるに値する。
 
      アルバート・アインシュタイン      
         科学者



 先日、ロータリークラブの例会で、震災後早い段階で現地に炊き出しのボランティアに行かれた上田市の建設業関係の皆さまの映像を見せて頂きました。

 その方たちは、得意分野の力を生かして、これからもがれきの除去などのボランティア活動を進めていくそうです。

 一方、避難先で謂われない風評被害に遭遇している方がおられるというニュースも聞きます。本当にそんなことがあるのだとしたら、大変申し訳ないことだと思います。


 エレノア・ルーズベルトもアインシュタインも同じようなことを述べています。繰り返し自分に問いかけたい言葉です。

 皆さま方の平和をお祈りいたします。

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 参考文献:『アメリカ人の心がわかる言葉』
      ジェームズ・M・バーダマン、森本豊富編 (中経出版)
 
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

幸せの扉

2011年04月16日

 『アメリカ人の心がわかる言葉』より、ヘレン・ケラーの言葉をご紹介いたします。

 When one door of happiness closes,
 another opens;
 but often we look so long at
 the closed door that we do not see
 the one which has been opened for us.

      Helen Keller


 幸せの扉が閉じたら、
 もうひとつの扉が開きます。
 でも、私たちはとかく
 閉じてしまった扉ばかりを眺めていて、
 開かれた扉に気がつかないのです。

         ヘレン・ケラー(社会事業家)


 3月11日の大地震は我が国に大変な被害をもたらしました。お亡くなりになった方や、いまだに行方不明の方も多数おられ、本当にお気の毒なことでございます。

 被災されました皆様方に謹んでお見舞いを申し上げます。

 私の地域は被災しませんでしたが、この災害をきっかけに、身近なところでは、さまざまな物資の不足が起こったり、交通が不便になったりしていますし、いろいろな方が意見を発信して、社会生活や、経済活動が変わろうとしているのを感じます。

 震災後しばらくして上京した際、計画停電の影響でしょうが、お店を早じまいしたり、照明を落としたりしている光景を目の当たりにし、また人々も整然としている姿を見て、もしかしたら日本人の生活は少しコンパクトになるのかもしれないな・・・と感じました。

 私はできる限り経済が活発になるような政策がとられることを期待しておりますが、そういう中でも、質実剛健といいましょうか、無駄を排して、太い中身をもった生活に変わればよいなあ・・・と考えています。

 新しい生活には、新しい幸せの扉があるはずです。

 ペットボトルの水は以前よりは手に入りずらくなりましたけれど、あるものでよいと思いましたし、上田では水道水も飲めて、ありがたい気持ちがします。

 小さな喜びはたくさんあるな・・・と思ったことです。
 
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 参考文献:『アメリカ人の心がわかる言葉』
      ジェームズ・M・バーダマン、森本豊富編 (中経出版)
 
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

不老不死のごとく

2011年04月09日

 被災されました皆様方に謹んでお見舞いを申し上げます。

 ある本に出ていましたマッカーサー元帥の言葉です。

I promise to keep on living
as though I expected to live forever.
Nobody grows old by merely living
a number of years. People grow old only
by deserting their ideals.

Douglas MacArthur


  不老不死のごとく、私は生きる。
  人は年を重ねて老いるのではない。
  理想を放棄したときにのみ、
  老いてゆくのだ。

         ダグラス・マッカーサー(陸軍元帥)      
              

 いまの日本の状況は、敗戦と同じくらいの危機だと思います。

 この時期に世界各国から援助の手が差し伸べられ、大変助かっていますが、一方では日本の危機につけこんで、虎視眈々と獲物を狙っているような国もあります。

 戦争のような状況だと認識するなら、この混乱期に何かを仕掛けてくるような国があってもおかしくはないでしょう。

 日本を占領統治したマッカーサーの言葉を引用するのもおかしいですが、よい言葉だと思いましたのでご紹介しました。

 よい想像をして、理想さえ失わなければ、われわれ日本人は老いることなく元気を取り戻し、またよい国として復活できる思います。

 いまこそ身近なところから考えを変えて、実行すべきときですね。

 一刻も早くわが国に平和が戻りますことを祈っております。

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 参考文献:『アメリカ人の心がわかる言葉』
      ジェームズ・M・バーダマン、森本豊富編 (中経出版)
 
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

人にはどう見えるのか

2010年12月30日

 世界は主観で成り立っているのだ。
 そのそれぞれの主観に、それぞれの正当性がある。
 自分が見ている同じ物事が、隣の人に同じように見えているとは限らない。自分の見方だけで物事を見るのではなく、いつも他の人がこれを見たらどう見えるのか、どう感じるのかを想像する習慣をつけよう。


              三木谷浩史著 『成功の法則 92ヶ条』より引用




 昔話をすると、ある出来事について、人は自分とは全く違う観方をしている、一人ひとりの見方は、全く違うのだ、ということに気がつきます。

 私の母校の上田高校は、江戸時代、武家屋敷だったところなので、校門を囲む一角に小さなお堀があります。お堀といってもお城のお堀と違って、屋敷の小さなお堀ですから、浅いですし、流れもなさそうで、汚いです。

 高校三年の学園祭のときに、同級生のM君が、そのお堀に飛び込んだという事件がありました。何か理由があったということではなく、M君は飛び込みたかったから飛び込んだのだろうと思います。

 この事件は今でも笑い話として語り継がれているのですが、ある者は飛び込んだ瞬間を語り、ある者は、お堀にいたアヒルのことを語り、ある者はずぶぬれで出てきた姿を語り、ある者は周りで見ていた学生のことを語るのです。

 友人たちとこの話をしたときに、知らない事実が次々と出てきて、それぞれがあまりにも違うことを言うのでびっくりしました。

 私は、M君がずぶぬれになりながらも、「このまま自転車で青木村まで帰るさ」(高校から十数キロの道のりです)と、ニコニコしていた姿を印象的に思い出します。

 何が起ころうとも、そのこと自体は中立であり、結局は見た者がどう感じ、どう判断したかです。それがすべてなのです。

 仏教の「空」の話です。

 三木谷さんが書かれていることも同じようなことですね。


 参考ブログ:『出来事はすべて中立』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e633744.html

 
 ビジネス読書会開きます!
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e623163.html
 

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 参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

出来事はすべて中立

2010年12月28日

 「暑い」「寒い」、「遠い」「近い」など、私たちは何気なく「論評する」「評価する」言葉を使っています。それらはもともと実体がない。同様に、「つらい」のも「楽しい」のも、「悲しみ」「喜び」も、”実体”として存在するわけではありません。「思う心」だけではないのか。
 もともとは「中立」で、淡々とした事実として、ある出来事が存在するだけです。それ(”空”なること)に対して、「つらい」とか「楽しい」とかの論評、評価を与えている(”色”をつけている)のが「私」。未熟な「私」。


                     小林正観著『この世の悩みがゼロになる』より引用



 小林正観さんは、仏教の「空」の世界について、いろいろなご著書で解説されていますが、この説明もとても分かりやすいですね。

 何が起ころうとも、すべての出来事は中立なこと、右も左も、楽しいも辛いも、幸せも不幸せもないのです。

 「これが幸せだ」という決まった現象がないのと同様に、「これが不幸だ」という現象もないのです。

 そのようなことを感じたとすれば、それを決めているのはすべて自分です。
 
 自分では何とも思っていなかったのに、他人に「大変ですね・・・」と言われたとたんに、自分でも、「私は大変なんだ、苦労しているんだ・・・」というような気持ちになってしまうことがあります。
 それはただ自分がそう思ってしまっただけ、というわけです。

 小林正観さんは、例としてオセロゲームを取り上げていますが、自分の心次第で、人生はすぐに、白にも黒にも変えられるのです。
 
 それを支配しているのは、自分のこころ・・・
 
 なんと未熟な私なのでしょうか・・・
 

 参考ブログ:「無いのではなく透明なのだ」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e287169.html
 
 参考文献:『この世の悩みがゼロになる』 小林正観 (大和書房)
 

 
 ビジネス読書会開きます!参加者募集中face01
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e623163.html

 
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 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

明日には忘れられてしまう

2010年08月31日

 仏教には、四無量心とよばれる「慈悲喜捨」の考え方があります。慈悲喜捨の考え方を実践して、感謝の気持ちで生きることによって、心の奥の奥にある畑が豊かになっていくといいます。

 「捨」とは、人の役に立ったことを忘れることです。

 参考ブログ:
 『慈悲喜捨』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e271733.html
 『見返りを求めない』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e350326.html


 さて、前にこのブログで御紹介しました『それでもなお、人を愛しなさい』の逆説の10カ条の第4条は、次のようなものです。


  今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

 参考ブログ:
 『それでもなお人を愛しなさい』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e175889.html

 ごみを拾う、他の車を優先させる、他人のためにドアを開けてあげる、人からは見えないところ、気づかれることのないところでしっかり仕事をする・・・

 これらの事は誰からも評価されることがありません。

 しかし、自分だけにはわかることなのです。

 

  人のために役立つことをしたら忘れる・・・
  
  よいことをして忘れられても、またよいことをする・・・

 
 この二つの考え方はよく似ているな・・・と考えておりました。


 
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 参考文献:『それでもなお、人を愛しなさい』ケント・M・キース(早川書房)
 

 私の友人のうぇぶやjun8こと草間さんが私の信毎の記事をブログでとり上げてくださいました。
 http://blog.web8.co.jp/e547308.html
 ありがとうございました。
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

97%は自分の生き方

2010年08月19日

 私は小林正観さんの本をときどき参考にさせて頂いておりますが、『すべてを味方 すべてが味方』によれば、結婚というのは、人生の2%か3%で、97%は自分自身の生き方であり、自分がどう生きるかにかかっている、といいます。親子関係も同様に、5%くらいと考えたほうが、逆に関係がよくなるそうなのです。

 私はこの話を読んで、納得できて、大変気が楽になりましたので、前にブログでも紹介しましたし、家族関係で悩んでいた友人に教えてあげたこともありました。

 参考ブログ:『家族も人生の5%程度』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e325198.html

 しかし、友人の反応は、よいものではありませんでした。

 「家族が5%なんて、絶対、そんなことありえない。米津さんは人が嫌いなんでしょう!?」
 
 逆に叱られてしまったのです。

 これは難しい話だな・・・私も余りも唐突に話してしまった・・・詳しく説明しないと、冷徹な人間になってしまう・・・と思いました。


 「執」という漢字は、固執とか、執意とか、自分の意見をかたく主張して、決してまげないことを意味します。

 「執」は、「幸」と「丸」が組み合わさって出来ています。「丸」という漢字は、手かせをされて背中を丸めている人の姿をもとにして出来た文字だそうです。

 「執」から、手かせをされた人=「丸」が解放されたら、「幸」になる。

 逆にいえば、あまりにも何かに固執しているのは、手かせをさせられて、とらわれの身になっているのと同じこと・・・


 自分では気がつかなくても、周りからみると、がちがちになっている人の様子はよく分かるものです。

 頑固にならないように、人さまの話をよくお聴きして、柔軟に考えていこう・・・と思ったことでした。

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 参考文献:『すべてを味方 すべてが味方』 小林正観 (三笠書房)
 
  

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蠅を打つ

2010年06月12日

 蠅打てつくさんとおもふこゝろかな           成美

 夏の暑さ耐えがたいひととき、うるさくまとわりついて来る蠅を蠅叩きを取って打ち、そののち打ち尽くそうとした自らの心の修羅を見つめているのだ。(『百人一句』より引用)



 蠅を打つということも、殺生のうちのひとつだ。打ってしまっていいのかと考える。衛生のためには打たなくてはならない。

 釣りは、実は殺生をしていることだ。楽しいから釣りをする。

 いま大きな問題になっている家畜の伝染病、口蹄疫を撲滅するために、関係者の方が大変な思いをしながら殺生をされている。

 こんなことを考え始めたら、きりがなくて、何も出来なくなってしまう。
 
 なぜ我々はこう考えてしまうのか。

 日本には昔から、この世にはどこにでも仏の心があるという、一切衆生悉有仏性という考え方が宿っているからではないか。

 子供のころ、おじいさんから聞いた話だが、上田市のあるお寺の先々代の和尚さんは、腕に蚊がとまっても、殺生せずに、羽をつまんで逃してやっていたという。
 今考えると、結構テクニックのいる難しい技のように思えるが、立派な和尚さんならそのくらいのことは出来たのかもしれない。

 生態系の頂点にいる人間として、安全安心に暮らすために、殺生を避けるわけにはいかない。それがまぎれもない現実だ。

 成美の俳句のように、自らの修羅のこころを見つめ、日々感謝して生きていこうと思った。



 参考ブログ:
 『万物すべてこれわが師』http://highlyeffective.naganoblog.jp/e479996.html
 『蜂の怒り』http://highlyeffective.naganoblog.jp/e480323.html

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 参考文献:『百人一句』 高橋睦郎 (中公新書)
   

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為せば成る

2010年05月22日

 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり


 江戸時代中期、出羽国米沢藩、第九代藩主、上杉鷹山の歌です。

 子供のころ、よく祖母が、誰に言うともなく口癖のように唱えていました。

 上杉鷹山の時代は、天明の大飢饉などが起こり、大変な時代でしたが、明治時代に生まれた祖母も、明治維新の後、急速な近代化の中で、何度も戦争を経験し、本当に大変な思いをしたことでしょう。
 まだ子供でよくわかりませんでしたが、いろいろな場面を乗り越えてきたから、この言葉が出るのだろうな~と思っておりました。

 いまの日本もまた、そういう大変な時期に来ていると考えたほうがよいです。バブル崩壊後の低成長の日本は、それまでの日本とは違う構造の国なのです。

 日本人がいくら豊かになったからといって、こんなことをしていてよいのか・・・街を歩いていて、何とも情ない場面を見ることがあります。

 このところ、中国やロシアなどの新興国を見る機会がありましたが、やり方はともかくとして、彼らは本当に熱心で貪欲です。

 日本がまだ何とかやっていけるいま、みんなで次のステップに上がれるような戦略を立て、努力しないと、周りの意思ある国々に、するすると追い越されてしまうでしょう。

 私の友人たちはみんな将来のことを真剣に考えていて、この状況を何とか打開しようと、慣れないことや新しいことにチャレンジし、積極的に行動しています。 

 私も、為せば成る、という強い意思で、人のお役に立つ、正しいことをすすめていきたいと思います。
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水まわりをきれいにする

2010年03月04日

 昨年、小林正観さんの講演会に参りましたときに、水まわりをきれいにしていないと、いろいろなトラブルに見舞われやすい、というお話を伺いました。

 水まわりとは、キッチンのシンクや、トイレなどのことです。

 迷信めいた話ですから、あまり気になさらない方もおられるでしょうが、私は昔から水まわりが汚いと、とても気になりました。
 
 私は飲食店を経営していますから、絶対条件として、うちのキッチンの水回りはいつもきれいに清潔にさせています。少しでもおろそかになっていますとすぐに注意し直させます。

 家でも清潔を保っていまして、汚くしたまま外出するということができません。気持ちの整理がつかないのです。

 潔癖症?とお思いになるかもしれませんが、その他はいい加減なところも結構ありますので、そうではないと思います。

 周辺の環境を清潔にしていると、基本的な悩みがなくなって、すがすがしく毎日を送れるのではないかと思います。
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 参考ブログ:『小林正観さんの講演会』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e291990.html  

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許すこと

2010年02月07日

 許せないものを許そうとすることは人間の感情において最も厳しい葛藤であり、最大の修行をさせられていると考えられるでしょう。財産や名誉を奪われるといった試練よりも辛い修行かもしれません。しかし、これを乗り越えていくことは何よりも心を高めることにつながり、それによって心が進化し、魂が光り輝くはずです。
                                       『稲盛和夫の哲学』より引用



 長い人生、誰もが一度は、「許せない!」と思った出来事はあるでしょう。

 思い出せば思い出すほど、憎しみが募ってしまうかもしれません。

 京セラの稲盛和夫名誉会長は、それを乗り越えて、相手を許すこと、憎しみをもたないことが大事だとおっしゃいます。

 心が煮えくりかえっているのに、相手を許すなんて、相当大変なことでしょう。

 しかし、憎しみ続けても、復讐はしてはいけませんし、終わってしまったことは元に戻りませんし、相手にも何も起こりません。呪ったとしても、時間の無駄です。
 
 そうこうしているうちに、ただただ、自分が疲弊していくだけです。

 稲盛会長のおっしゃるように、何かがあったとしても、許すことは人生最大の修行だと覚悟し、なんとか克服して、その上の境地へ上がっていきたいですね。
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 参考文献:『稲盛和夫の哲学』 稲盛和夫 (PHP研究所)
 

  

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クリスマスイブ

2009年12月24日

 今日はクリスマスイブですね。

 『ドラッカー365の金言』の12月24日の節に、宗教的なことが書いてありました。ちょうどクリスマスですから、引用しますね。

 (以下引用)
 一人ひとりの人間が、人類という樹木の一枚の葉、あるいは社会という肉体の一つの細胞にすぎないとするならば、死は死でなくなる。集合的な再生の一つの過程にすぎなくなる。
 もちろん、そのとき人生もまた人生ではなくなる。
 (中略)
 だが、人の実存は、絶望における実存、悲劇としての実存である必然性はない。信仰における実存が可能である。信仰とは、神において不可能が可能になるという確信、神において時間と永遠が一体となり、生と死が意味をもつとの確信である。
 (以上引用)

 神を特定の宗教の神ととらえずに、考えてみてください。可能性が広がりますね。

 今夜は街にあたたかい笑顔があふれることでしょう。御家族やお友達と、どうぞ楽しいクリスマスイブをお過しくださいませ。

 皆さま方にとりまして、すばらしい一日になりますことを、こちらささや株式会社よりお祈り申し上げております。
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 参考文献:『ドラッカー365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 
   

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悩みが生まれる前に

2009年11月03日

 『稲盛和夫の哲学』には、苦悩することは、何の利益にもならない無駄なことだ、という一節があります。

 これ以上考えることがないというくらいに考えたら、後は「人事を尽くして天命を待つ」という姿勢が必要だといいます。

 悩まないことが悩むことから脱却する最善の方法だそうです。

 では、悩まないようにするにはどうしたらいいのか。稲盛さんは五つ挙げておられます。

 一、悩む暇があったら、誰にも負けない努力で働く

 一、謙虚にして驕らない

 一、毎日反省する

 一、足るを知って、生きていることに感謝する

 一、自分より他人によかれという利他の心を持って生きる

 私もかつては、悩みがあるときには、いつもそのことばかりが頭に浮かんでいました。

 いまでは、悩むようなことがあった場合には、どんなに小さなことでも、どんなに大変なことでも、スピード感をもって考え、実行し、後は結果を待つよう心がけています。

 悩まないためには、悩みが生まれる前の段階として、日々、上記のような行動が求められるのです。悩みの対処に奔走するより、日々準備しておいたほうが楽ですよね。

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 参考文献:『稲盛和夫の哲学』 稲盛和夫 (PHP研究所)
 
  

 米津仁志 at 10:30  | 精神と心と魂

成功も失敗も試練である

2009年10月29日

 稲盛和夫さんの『「成功」と「失敗」の法則』から文章を引用いたします。
 
 私たちは、苦難あるいは僥倖、そのいずれの「試練」に遭遇しても、決して自らを見失わないようにしなければなりません。
 つまり、苦難に対しては真正面から立ち向かい、さらに精進を積む。また成功に対しては謙虚にして驕らず、さらに真摯に努力を重ねる。そのように日々たゆまぬ研鑚に励むことによってのみ、人間は大きく成長していくことができるのです。(以上引用)

 成功したら?失敗したら?

 幸せだと思ったら?不幸せだと思ったら?

 よいことがあったら?悪いことがあったら?

 ・・・そのとき、どのように行動したらよいのでしょうか。
 
 すべては人生を試されているのです。

 私は、人から「大変ですね」と言われることがあります。しかし、稲盛さんのおっしゃるような考え方をしていれば、そんなに大変だと悲観することもありません。

 大変だと思われていることすべてが試されていることですから、これこそが人生の道だと思い、誠実に淡々と進むしかないのです。
 
 私の人生にはまだまだ成長といえるようなものはありませんが、少しでも自分が成長したなと感じられるようになったら、うれしいです。

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 参考文献:『「成功」と「失敗」の法則』 稲盛和夫 (致知出版社)
 


  

 米津仁志 at 10:01  | 精神と心と魂

孤独の罠にかからないように

2009年10月23日

 経営者は孤独だと言われるが・・・

 一人でご商売をなさっている方はもっと孤独だろう。
 すべてを自分一人で決めなくてはならないし、自分の行動を客観的にみる機会が少ない。

 別の方と一緒に仕事をしたら「あれ、こんな風にやっているんだ!」とお互いに驚くことがあるだろう。

 考え方も狭くなることがあり、自分がいまの状態になった原因を、祖先、家族、運命、社会、お取引先などに求めてしまうことがあるかもしれない。

 しかし、すべては自分が判断し、選んできた道だ。誰のせいにすることもできないのだ。

 人のことはよく見えるのだが、自分で自分を見つめるのはとても難しい。

 経営者や自営業者が孤独であることは、役割上当然のことで仕方のないことだが、孤独に慣れすぎて、独裁者や孤高の人にならないように気をつけたい。

 あえて興味のない文化に触れたり、いろいろな勉強会に参加したり、たくさんの方に会ってお話を聞いたりして、自分の身体の風通しをよくしたい。

 叱ってくれたり、教えてくれたり、気づかせてくれたりする仲間や師に感謝し、大切にしたいと思う。

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 米津仁志 at 10:11  | 精神と心と魂

好奇心と向上心

2009年10月13日

 好奇心と向上心は、走り続けるためのエネルギーだ。

 走るのが辛くなるのは、好奇心と向上心を失いかけているからだ。
 
 
 以上の文章は『成功の法則 92ヶ条』からの引用です。



 大学に受かったからとといって、資格を取ったからといって、社長になったからといって、それで「あがり」とはならないのです。

 私も子供のころには、試験や難関を突破できれば、そのあとには夢のような世界があると勘違いしていました。

 夢があったから、受験をして、大学や大学院に入り、卒業しましたし、勉強をして国家資格も取りました。試験の準備をしているときには、これで合格したらこうなるだろうなあ、と楽しい夢を描いていました。だから大変な勉強も乗り越えることが出来ました。

 しかし、現実にはそれぞれが一つの目標にすぎず、合格してしまうと、しばらくはうれしいのですが、結局、世界は何も変わらないのです。

 一つの壁を突破して、レベルが上がったら、また次に興味のわくものを探してみる。常に走り続けるわけですが、日常生活に組み込まれてしまえば自然なことです。

 私もいろいろなことに興味をもって、楽しく生きていきたいなあと思います。

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 参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 
  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

信頼残高を増やす

2009年10月10日

 『7つの習慣』には、信頼残高という概念があります。

 信頼残高とは他人との関係において築かれた信頼のレベルを表す比喩表現であり、その人に接する際の安心感ともいえるものです。
  
 礼儀正しい行動、親切、正直、約束を守ることなどの行動を通じて信頼残高をつくっていけば、信頼の蓄えとなり、その信頼を何度でも頼りにすることが出来ます。

 逆に、無礼な態度をとったり、相手の話に口をはさんだり、相手を無視したり、自分勝手にふるまったりしていると、信頼残高は残高不足となり、信頼されないどころか、コミュニケーションをとることさえままならなくなってしまいます。

 注意しなくてはならないことは、何もしないでいるときには、そのままの残高を維持することはできず、利息がついて残高が増えることもなく、毎日少しずつ自動的に残高が引き落とされてしまうということです。

 音信不通の状態が続き、20年ぶりに町でばったり会った友人に、その場で無心された場合、安心してすぐにお金を貸すことはできるでしょうか。
 手紙も電話もなかったその20年間に、残高は少しずつ自動引き落としされ、残高不足状態になってしまったのです。

 たとえ毎日、職場で顔を合わせていて、一緒に仕事をしていたとしても、「おはようございます」も「ありがとう」も言わず、言ったとしても表面的に繕っているような関係であるならば、何かをお願いしたり、ともに新事業に取り組んだりすることは出来ないでしょう。

 毎日、他人のために、前向きに明るい気持ちで、自分から声をかけ、自分から行動する、そのことが信頼残高を増やすことにつながっていくのだろうと思います。

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 参考文献:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版)
 

  

 米津仁志 at 10:54  | 精神と心と魂

あなたの人格は常に周囲に向かって発信している

2009年10月09日

 『7つの習慣』の、第五の習慣は「理解してから理解される」です。その中に次のような文章があります。少々長くなりますが、引用いたします。

 (以下引用)
 あなたの人格は常に周囲に向かって発信しており、長期の人間関係においては、相手はそこからあなたとあなたの行動を、本能的に信頼するかしないか決めているのである。
 もしもあなたに一貫性がなく、熱したり冷めたり、怒ったかと思うと優しくなったり、あるいは私生活と公の生活とが一致していないような人間だったら、あなたに本当の気持ちを打ち明けることなど、とても私には出来ない。
 (中略)
 私があなたに心の中を打ち明けない限り、そして、あなたが私という人間や私の独自の状況や気持ちを理解できない限り、あなたは、私にどういうアドバイスや助言を与えたらいいのかわかるはずもないということだ。つまり、あなたの口から発せられる言葉がいくら正しく素晴らしいものであっても、私の状況には当てはまらないものになってしまう。
 (以上引用)

 
 自分の普段の行動は、すべて周りのから見られていて、この人を信用してよいのかどうか、見極められているのです。 
 人の前に立つときだけ、肝心なときだけ、よい行動をとればよいわけではないのです。
 そういうときだけよく見えるように繕おうとすれば、二面性があることがはっきりと見えてきてしまうでしょう。

 常にかちかちに、堅物(かたぶつ)になれというのではありません。
 この瞬間、瞬間を、誠実に生きていくこと。
 笑っているのも自分、ふざけているのも自分、遊んでいるのも自分、泣いているのも自分、怒っているのも自分、すべてが自分の生き方、自分の信念に基づいていればよいのではないでしょうか。
 その表現のすべてが自分の人格であるのです。
 
 瞬間を生きることによって、周りの方々がだんだんと自分を分かってくれて、自分のまわりに集まってくれて、ようやく少しずつ信頼をして頂けるのではないかと思います。


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 参考文献:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版)
   

 米津仁志 at 10:01  | 精神と心と魂

誠実さを示す

2009年10月08日

 『7つの習慣』には、誠実さを示す重要な方法の一つとして、「その場にいない人に対して忠実になること」が挙げられている。

 「その場にいない人を弁護すること」は、その場にいる人との信頼を保つことになる。
 
 Aさんの悪口を、Aさんのいない場所でBさんに漏らしたら、その場ではBさんとの話が面白くなるかもしれないが、Aさんに対して誠実ではない。

 その時には、一見したところ、Bさんに信頼を寄せているように思われるかもしれないが、実は自分が誠実でないことを証明しているようなものである。
 なぜなら、次には、Bさんの悪口を、Bさんのいないところで、Aさんに漏らしてしまうかもしれないからだ。
 
 この悪い連鎖は断ち切っていかねばならない。

 言いたいことがあるならば、本人の前で言うことである。

 人の悪口を言って、面白おかしくするのは、その場だけの一時的な快楽である。

 「その場にいない人を弁護すること」は、その場をつまらなくするが、その場にいる人、いない人すべてに対して、継続的な信頼関係を築く基礎となる。

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 参考文献:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版)
 

  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

すみません ありがとう おかげさま

2009年10月06日



 すみません
  この一言が 
   争いを解き

 ありがとう
  この一言が
   やわらぎを与へ

 おかげさま
  この一言が
   人生を豊かにする


 あるお寺に掲げてあった言葉です。

 私の仕事は、

 「ありがとうございます」

 「誠に申し訳ございません」

 「いつも大変お世話になっております」

 毎日、この繰り返しです。
 このお寺さんの掲示板から考えたら、私は大変ありがたい環境にいるわけです。

 「誠に申し訳ございません」という状況に至ることだけは避けるようにしてまいりますが、もっともっとこれらの言葉を誠実に申し上げていこうと思いました。

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 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

家族も人生の5%程度

2009年10月02日

 ご主人が生きがい、お子さんが生きがい、という女性は多いようですが・・・にもかかわらず、家族関係で悩んでいる方も多いのです。


 小林正観さんの『すべてを味方 すべてが味方』によれば、ご主人やお子さんは人生のうちのせいぜい5%くらい、と考えたほうがよいそうです。

 「いかに自分が活き活きと輝いて生きるか」・・・こちらが人生の95%だといいます。
 
 ご主人や子供のことを四六時中考えるのをやめて、他のことに目を向けると、思わぬことをきっかけとして、家族との関係が良くなることがあるそうです。


 『7つの習慣』にも同じようなことが書いてあります。

 生活の中心におくものが「妻・夫」や「家族」であるというのは、正しい人生であるように思われますが、実はバランスの悪い人生だそうです。

 「家族」を生活の中心におくと、子供に好かれたいという欲求が強くなり、その場限りの問題解決を図ろうとして、子供を情緒的に依存させてしまったり、反抗的にさせてしまったりすることがあるそうです。

 では、どうしたらよいのか・・・続きは、それぞれの本を読んでみてください。

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 参考文献:『すべてを味方 すべてが味方』 小林正観 (三笠書房)
 
 『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー (キングベアー出版)
   
タグ :小林正観

 米津仁志 at 18:51  | 精神と心と魂

いますぐ幸せになる可能性

2009年09月18日

 法律の世界には、法的三段論法という論理があるそうです。

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスが考案した三段論法がもとになっています。

 三段論法は、「大前提」「小前提」から「結論」を導き出すという方法で、次の例が有名です。

 大前提 すべての人間は死すべきものである。
 小前提 ソクラテスは人間である。
 結論 ゆえにソクラテスは死すべきものである。

 法律では、「大前提=法律解釈」、「小前提=事実認定」、「結論=判決」と考えられており、法的三段論法は次のようなものです。

 大前提 すべての罪は罰すべきものである。
 小前提 本件は罪である。
 結論 ゆえに本件は罰すべきものである。


 私は三段論法を使って、こんな風に考えてみました。

 大前提 すべての人間には、いますぐに幸せになる可能性がある。
 小前提 あなたは人間である。
 結論 ゆえにあなたには、いますぐに幸せになる可能性がある。   

 大前提 すべての人間には、今日一日楽しく過ごす可能性がある。
 小前提 あなたは人間である。
 結論 ゆえにあなたは、今日一日楽しく過ごす可能性がある。
 

 今日も必ず、よい一日になりますよ~

 テンション上げていきましょう!!!

 
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 参考文献:『オカネとウソの論理学』 柳澤賢仁 (サンクチュアリ出版)
 

 (三段論法を濫用してしまって、顧問弁護士の先生に怒られそうです・・・)  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

大和魂

2009年09月17日

 「かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂」

 黒船に乗ってアメリカへ行くことを企てた吉田松陰が、下田で捕らえられ、江戸へ護送される途中、泉岳寺付近で詠んだ歌だという。泉岳寺には、浅野内匠頭と赤穂浪士が眠っている。

 こうすれば、こうなってしまうと、わかってはいるが、日本を愛する気持ちにしたがって、素直に行動したのだ。

 自分の企ての失敗と赤穂浪士の結末を重ね合わせると、共通するものは大和魂だった。


 本居宣長は次の歌を詠んでいる。

 「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山ざくら花」
 
 日本の心とは何かと聞かれれば、朝日に輝く山桜を美しいと思う心だ。

 江戸時代に男の人が山桜を美しいと表現することはどうだったのだろう。本居宣長は、美しいものを美しいと感じ、そのまま表現することが大和心だ、とあえて言っているのではないか。


 これらの歌は戦時中には国威高揚のために利用されてしまったようだ。

 大和魂はそんなものではないだろう。

 感じたことを率直に表現してみる。よいと信じたらすぐに行動してみる。

 昔の人はそうやって偉業を成し遂げてきた。

 我々もそのように行動すれば、勇気がわいて、元気になれる。それが大和魂ではないか。


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 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

利益を追求するには

2009年09月15日

  『論語』の子罕第九より。

 子罕言利。与命。与仁。

 (訓)子、罕に利を言う。命と与にし、仁と与にす。

 (新)孔子が利益を話題にすることは極めて稀であった。その時でも、必ず天命に関連し、または仁の道に関連する場合に限られた。


 資本主義において、企業が利益を追求するのは当然の行為であり、競争をして、利益を出すことによって、社会、経済全体が良くなっていく。これは新古典派経済学の基本原理だ。
 

 ソ連の崩壊や、中国経済の躍進、あるいは民営化されて活性化した公営企業を見れば自明の理である。


 しかし、いま、その経済学の前提となっている資本主義の存在自体が揺らいでいる。

 新自由主義がいいの、悪いの、という話ではない。

 もっと基本的な話である。

 マーケティングの手法の進化や、インターネットのシステムの中で、あまりも人から離れ、数字や金ばかりを見る商取引や経済社会になっていないか。

 コンビニエンスストアへ行けば、ピカピカに光ったきれいなお店の中で、学校をさぼっているような子供が、ふてくされたような顔で投げるようにお菓子を買い、地べたに座り込んで食べている。

 お店の人はそれでも、大人だし、商売だ。
 愛想よく、元気よく挨拶をしている。

 お金を払っている限り、何の問題もないのだ。

 孔子は、自分の天命や、人の生き方に背いてまで利益を追求することをたしなめている。

 資本主義の行く末はどうなるのか。


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 参考文献:『現代語訳 論語』宮崎市定 (岩波現代文庫)
   

 米津仁志 at 10:31  | 精神と心と魂

上田高校の同窓会

2009年09月13日

 昨日は、母校である上田高校の同窓会総会・会員大会が開かれ、380人の同窓生が集まった。私は実行委員会の一人として、準備から参加した。

 さすがに地元の高校だけあって、参加している先輩方の多くは、うちのお客さまだったり、どこかでお見かけしている方だった。

 私は受付を担当していたので、入場が遅れた。総会が始まった会場の外で、先輩の皆さまが歌っている校歌を聞いていた。

 その大合唱を聴いていたら、むくむくと勇気がわいてきた。

 気になる部分の歌詞を見たくなった。

 三番の後半は
 
 「我に至高の望あり 挙世の浮華に迷はむや」

 である。

 「私にはこの上なく高い望みがあるから、世の中じゅう浮ついていても、決して迷うことはない。」

 というのである。

 四番の後半には
 
 「我に至剛の誇あり いざ百難に試みむ」

 と書いてある。

 「私は、強く、たくましく、正しく生きることに誇りをもっているのだから、どんな困難があろうと挑戦していく。」 

 ということである。(古文、弱いのですが・・・そうですよね???)

 私は、この日本的な熱い想いに感動した。


 作詞者は「上田中学国漢科」である。

 いつ頃書かれたのか知らないのだが、いま校歌を作ったら絶対に使わないであろう言葉を使っていて、どうしようもなく昔の歌である。

 古めかしいこの歌が、私にはピカピカに光って見えたのだ。

 質実剛健な意気を感じた。

 上田高校でどのように学ぶか、そして高校を卒業してからどう生きるべきか、真剣に考えて作った歌に違いない。

 先輩方がつくり、歌い続けてきたこの校歌の「意思」を大切に守り、実行したいと思った。


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 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

誠実さ

2009年09月11日

 『7つの習慣』によると、「正直」とは真実を語ることであり、「誠実さ」とは、現実を言葉に合わせることである。約束を守り、期待に応えることが「誠実さ」である。
 
 「誠実さ」を持つには統一された人格が必要なのである。
 
 自分の行動を有利に運んでいくために、Aさんの前でとる態度と、Bさんの前でとる態度が、全く違うとしたら、それは統一された人格であるとは言えない。

 会社でいえば、社長や上司の前では、ほめられるような良い発言をするのに、部下の前では、ダラダラとした行動をとり、言葉づかいも悪くなる人の場合である。

 目上の人に対して丁寧な態度をとったり、若い人に対してフレンドリーな行動をとったりするというのは、礼儀や親しみやすさのためであるから、「誠実さ」とは別の問題である。

 ずっと昔のことだが、私の前では従順で礼儀正しい人物が、部下に対してひどい言葉で叱りつけている場面に出くわし、びっくりしたことがある。

 叱ることは立派な仕事だとしても、そんな言い方はないだろうと思った。

 その人物は他人から信頼されず、部下がどんどん離れていった。 

 高級なお店で清潔な身なりで素晴らしい接客をしていたスタッフを、帰りがけに店の裏で見かけたら、椅子にのけぞり、足を組んで、たばこを吸いながら、悪口を言っている・・・そんなイメージが浮かんでしまって、許せなかった。


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 参考文献:『7つの習慣 成功には原則があった』スティーブン・R・コヴィー (キングベアー出版)
   

 米津仁志 at 13:14  | 精神と心と魂

あなたの許可なくして誰もあなたを傷つけることはできない

2009年09月10日

 「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」

 エリナー・ルーズベルトの言葉である。


 『7つの習慣』で、初めてこの言葉を知ったとき、意味がよくわからなかった。

 いまではもっとも好きな言葉の一つである。




 「傷ついた。」

 と感じたとき、実は、自分で自分に対して、
 
 「傷ついた、と感じていいんだよ。傷つきなさい。」

 と許可を出しているのである。




 よく考えれば当然のことだ。自分の感情は自分の責任の範囲にある。

 マインドコントロールでもされていない限り、他人に自分の感情を支配されることはないのだ。

 周りがどのような状況にあろうとも、自分がどう感じるのか、どう反応するのか、自分には選ぶ権利がある。

 それが誰にも侵されない、我々に残された最後の選択の自由だ。



 先の見えないこの不景気。
 
 人口減少により、我が国の消費が減っていくのは確実だ。

 私が子供だった昭和40年代、50年代のように、来年はもっと良くなるぞ~と簡単に夢を見ることは出来ない。


 国のせいだ、政治のせいだ、人のせいだ、家族のせいだ、教育のせいだ、と言いたくもなる。  

 しかし、何かをしてみよう、何でもいいから一歩進もう、考えを変えてみよう、と選択し、行動することもできる。



 映画『ショーシャンクの空に』をご覧になったことがあるだろうか。
 
 無実の罪で終身刑の判決を受け、刑務所に入れられた若き銀行マン、アンディ。

 彼が刑務所内でどんなにひどい仕打ちをうけたか。

 その中で彼はなぜ希望を持ち続けることが出来たのか・・・



 「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」



 この言葉につきる。




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 参考文献:『7つの習慣 成功には原則があった』スティーブン・R・コヴィー (キングベアー出版)
 

 DVD:『ショーシャンクの空に』出演:ティム・ロビンス他 (ワーナーホームビデオ)
 

  

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

その身正しければ

2009年09月08日

 『論語』の子路第十三 308からです。

 子曰。其身正。不令而行。其身不正。雖令不從。
 (訓)子曰く、其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば令すと雖も従われず。
 (新)子曰く、為政者は、その身の行いを正しくすれば、命令を下さないでも自然に政治が行われる。その身の行いが正しくなければ、命令を下しても人はついてこない。

 政権も代ろうとしているときですが・・・

 為政者に限らず、組織のリーダーの価値観や行動は、その関係者からしっかり観察されているものです。

 言葉と行動の不一致は当然厳しく見られますし、その前に、リーダーの言動と期待されていることの違いが重く評価されています。

 リーダーが気が抜けたような言動をすると、ついてくる者たちにがっかりされてしまいます。

 リーダーは、「適当でいいや~」というわけにはいかないのですね・・・

 
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 参考文献:『現代語訳 論語』宮崎市定 (岩波現代文庫)
   

 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

本性を見抜く

2009年09月03日

 『論語』の為政第二からです。

 子曰。視其所以。観其所由。察其所安。人焉廋哉。人焉廋哉。

 (訓)子曰く、其の以てする所を視(み)、其の由る所を観(み)、其の安んずる所を察すれば、人焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや。人焉んぞ廋さんや。

 (新)子曰く、人間はその行っていることを注視し、その由来するところを観取し、その安心しているところを察知すれば、その性質は匿そうたって匿しおおせるものではない。心の底まで見抜けるものだ。


 会社の採用面接で、客観的な条件をクリアした二人がいるとき、どちらの人を採るべきか、考えてしまうことがあります。
 一般社会でも、初めてお会いした人に対して「この人と永い友達になれるかなあ~」と考えることがあるでしょう。

 ほとんどの場合は、最初に感じた印象が正しいと言えます。

 しかし、一緒に面接した社員が私とは違う印象をもった場合や、信頼できる紹介者が推薦している場合、逆に何かうわさめいたものを聞いている場合などは、自分の判断が正しいのかどうか、迷ってしまうのです。

 孔子は、その人物の行動を詳しく観察していれば、その本性が見抜けるといいます。

 面接の場ではそこまで詳しく見ることはできませんね。(圧迫面接という方法もありますが、使い方によっては、危険です。)

 採用して働き始めたら、本性が出るのは時間の問題です。
 
 例えば、社長である私がいないときの言動にすべてが表れます。


 「人はね~、思っていることしか言えないんだよ。」と口癖のように唱える友人がいます。


 そのとおり!やがては、すべてが出てきてしまうのです。


 参考文献:『現代語訳 論語』 宮崎市定 (岩波現代文庫)
 

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 米津仁志 at 10:00  | 精神と心と魂

小林正観さんの講演会

2009年08月03日

 このブログで何度かご著書を紹介しました、小林正観さんの講演会が、たまたま近隣で開催されることを知り、初めて行ってみました。

 さすがに人気の高い先生です、150名ほどの聴衆の方が熱心に勉強をされていました。
 二時間ほどのお話でしたが、事前に何冊もご著書を読んでおりましたので、小林正観さんのおっしゃることをよく理解できました。
 
 私が最も感銘を受けたのは、「夢と希望」という、よい響きの言葉は、実は、欲求や執着であるというお話です。
 実際にお話を聞くとすごくわかりやすいのですが、あれがほしい、こうなりたいと思うのではなく、何も実現していない今の状況に感謝するということです。

 小林正観さんは神道の話をしておられましたが、この考え方は仏教のシステムにもつながるところがあると思いました。

 何にも執着することなく生きておられる小林正観さんのお人柄がよくわかる、楽しい講演会でした。
 私のブログを読んでくださっている方の中にも、この講演会に行かれた方がおられるかもしれませんね・・・


 ご参考までに
 『無いのではなく透明なのだ』http://highlyeffective.naganoblog.jp/e287169.html
 『家族が仲良く過ごすには』http://highlyeffective.naganoblog.jp/e285866.html
 『適度に、よい加減で、ニコニコと。』http://highlyeffective.naganoblog.jp/e282678.html
  

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