ビジネスは継続が前提ですので、たとえ利益が大きくても1回きりのやりとりにはあまり意味がありません。顧客とのキャッチボールを長く続けることが大切です。
商品を売る場合も同じで、完全無欠な商品を売るよりも、あえて不完全な商品をお願いして買ってもらい、アフターフォローの機会を得るほうが賢いのです。
『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』 p56より引用
価値観が同じ集団の欠点は、二の矢を持たないことです。皆それぞれ違う価値観を持つ集団であれば、トップのありがたい金言を鵜呑みにすることはありませんし、誰かが間違えてもすぐに二の矢、三の矢を放つことができます。
ですから私は、片目をつぶってちょうどよいくらいの人材、価値観の違う人材を歓迎します。「社長とは違うやり方でやってみたい」と言われたら、「とりあえずやってみろ」と背中を押します。
『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』 p84-85より引用
呼ばざるを得ないから呼ぶのではなく、わざわざ自分から嫌いな人に声をかけるのです。
嫌いな人を呼ぶために、その他大勢を呼ぶと言っても過言ではありません。大勢の中に紛れさせれば「嫌いな人度」が薄まりますからね。
『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』 p139より引用
嫌いな人を遠ざけると、考え方も情報も偏る。偏りは判断ミスになる。だから嫌いな人ほどつき合う価値がある。
嫌い=価値観が違うということは、自分にない考え方や、自分のもとへは集まってこない情報の宝庫であるとも言えます。
『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』 p140より引用
前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー、カクテル、オーダーテイク、ワイン・アルコールのテイスティング、テーブルセッティング
いつも、ビシッとしたスーツ姿で素晴らしいサービスをしてくれるサービスマンの、出勤途中の姿をたまたま見かけたとします。その服装が変な格好だったり、汚らしい格好だったら、どう思うでしょうか?オンとオフは違うとはいえ、やはり嫌な気持ちになるのではないでしょうか?
最悪の場合、「あの素晴らしく見えたサービスも、あの楽しかったひとときも、実はハリボテに過ぎなかったんだ」と、魔法が解けたようになって、レストランから足が遠のいてしまうかもしれません。
ですから、レストランでサービスする人間ならば、店の外でも、その店の顔であることを意識するべきです。サービスをする瞬間だけいい恰好をすればいいというものではありません。
『世界一のおもてなし』 p43より引用
「利他的に振る舞えるのは、すでに成功して、あり余るほどもっている人だけでは?」と思うのは間違いです。逆説的ですが、実は世界でもっとも成功しているのは、お金を目的にしていない人たちなのです。
『「新しい働き方」ができる人の時代』 p179より引用
ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスの客室乗務員は、疲れきった横柄な金持ちを相手に、何時間もサービスをしなければなりません。こういった顧客たちは自分で頼んだサービスを、あとから平気で突っぱねることも多いのです。
私が乗務員たちから直接聞いた話では、そのような職場でやっていくコツは、サービスをするのが客のためでも会社のためでもなく、自分のためだと思うことだそうです。
『「新しい働き方」ができる人の時代』 p180より引用
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2.順番に一人5分間で本を紹介する。
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分間行う。
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
『ビブリオバトル』 p16より引用
ビブリオバトルの相互投票において、基準は「どの本が一番読みたくなったか?」であるが、その評価対象は「本そのもの」なのか「プレゼン内容」なのかという質問だ。
答えは「両方」である。公式ルールで投票基準として掲げられている「どの本が一番読みたくなったか?」というフレーズは本そのものの良さも、プレゼンの良さも両方を求めているフレーズなのだ。本の意味や価値は読まれて解釈されて初めて生まれるものであるし、また、その両方が良いことがビブリオバトルの場を参加者にとってより良いものにするからだ。
『ビブリオバトル』 p94より引用
三井物産のユニークな点は「出すぎる杭は打たれない」ということだ。「出る杭は打たれる」かもしれないが、私の場合、経営幹部から同僚まで配慮し、力づけてくれる環境があったことは事実だ。
たとえば、新入社員のときから「自分は自分だ」という風情で態度が大きく、夜九時以降の”夜のつき合い”にも参加したことがない。そんな商社マンは、めったにいないだろう。「あなたたちとは酒なんか飲まない」と言っているようなものだから、同僚や先輩は最初は「イヤな野郎だ」と思っていたかもしれない。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p94より引用
「カセギ」だけを目的に働いていては、我々はいつまでも「賢いサル」にはなれないであろう。「ツトメ」を果たし、社会を少しでもよりよいものに変えていこうと努力することではじめて、我々は「賢いサル」になれる。そんな結論が見えてくる。
(中略)
働くことを通して、世の中や時代に働きかけ、歴史の進歩に加わること。
少々大げさかもしれないが、それが働くこと、生きることの意味ではないだろうか。むろん個人がいくらがんばってみたところで、世の中はそう簡単に変わらないかもしれない。だが、そのような思いを心に抱いて生きることが大事なのだ。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p47-p48より引用
また、原子力の議論は常に軍事利用の核と民生利用の原発が裏表となってからみついていることを認識する必要がある。その意味においてアメリカの「核抑止力」に依存しながら「脱原発」を目指す、というのも実はおかしな話である。日米安保を解消してでもアメリカの「核の傘」の外に出て「脱原発」に踏み切るというのなら、賛成はしないが論理的には一貫しており傾聴に値する。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p162より引用
いま、四十代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、”外の世界を切り拓くか”である。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。クマムシは仰向けになるとなかなか起き上がれないので、転ばないように注意しなければならない。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 はじめに p3より引用
私は人生とは道楽だと思っているし、とことん楽しむために生まれてきたのだと思っている。仕事もその道楽の一つであり、生きがいや自己実現を考えたことなど一度もない。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 p37より引用
私は四十五歳のときに、マイクロソフトの社長という肩書をすっぱりと捨てた。
IT業界の成長が頭打ちになるのはわかっていたし、仕事にもそろそろ飽きていた。そのままマイクロソフトに居続けたところで、アメリカ本社に栄転というゴールしかなかった。私にとってそのゴールはとくに魅力的ではなかったので、「すごろく」でゴールにたどり着く前に、さっさとゲームを降りてしまったようなものだ。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 p57より引用
ミドルエイジの武器①未来がない
ミドルエイジの武器②ハングリーではない
ミドルエイジの武器③冒険心がない
ミドルエイジの武器④体力がない
ミドルエイジの武器⑤記憶力が弱い
ミドルエイジの武器⑥感性がにぶい
ミドルエイジの武器⑦ずるい
新築で買った寿命50年のマンションは、一般的に年々価値が下がっていき(つまり減価償却していき)、50年後に価値がゼロになると考えられます。
それを私達人間に置き換えてみると、人生80年という寿命が決められているとすれば、時間的視点でみると年々減価償却していると考えられます。
『タイムデザイン』 p053より引用
時間単位について説明するときに、私は「ご飯茶碗1/2の法則」の話をします。ダイエットをするには、摂取カロリーを減らせばいいわけです。でも理屈ではわかっていてもなかなかできません。一番カンタンな方法は、ご飯茶碗のサイズを1/2にすることです。
「仕事=ご飯」、「時間=ご飯茶碗」とすると、仕事の作業時間を1/2にしたければ、「時間の器」を変えること。
つまり、まずはじめに仕事を盛る時間の器を決めるところから仕事をはじめるようにしてみてください。
『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 p119より引用
01 「いい人」になるな
02 空気は、あえて読まない
03 陰口はむしろ喜べ
04 急な「頼まれ仕事」は断る
05 早朝出勤、残業はやめろ
06 退社するときには挨拶しない
07 会社から一歩出たら、仕事のことは忘れろ
08 愛想笑いとヨイショはするな
09 好きな人と行く以外、お酒の席は意味がない
10 部署単位でランチにいくな
11 メールの返信はしない
12 転勤命令はなるべく断れ
13 交流会・パーティーにはいくな
14 知り合いを増やすな
15 いらない関係は金を払ってでも切れ
16 つきあいの結婚披露宴は欠席で
17 「会社員」という枠に縛られるな
18 進んで和を乱す人間になれ
19 行き当たりバッタリの生き方をしろ
だがー。
考えてみると、私の人生はある意味、負け続けであった。何をするにしても、すべて負けからスタートしている。最初からうまくいくことなど一度もなかった。うまくいくように思えたときでも、必ず壁にぶつかり、跳ね返された。
『負け方の極意』 p2より引用
「よい負け方について、すなわち、明日勝つために今日の負けといかに向き合い、糧とするかということなら、書けるのではないか。いや、私以上の適任者はいないのではないか・・・・・・」
『負け方の極意』 p3より引用
「自分はアウトコースを要求したけれど、ピッチャーがコントロールミスをしてインコースに入ってしまったんです」
たとえそれが事実であっても、打たれたのをピッチャーのせいにするキャッチャーは、チームメイトの信頼を得られないし、なによりそれ以上成長しない。
ピッチャーにアウトコースに正確に投げるだけのコントロールがないのなら、別のボールで勝負すればいいだけの話である。それくらいの工夫をしようとしないキャッチャーが、どうしてそれ以上成長できようか。
『負け方の極意』 p178より引用
「ローカス・オブ・コントロール(LOC)が自分の内側にあること」
すなわち、「行動を統制する意識が自己にあるのか、他者にあるのか」という意味だが、言い換えれば、「仮に事業に失敗したとき、その原因と責任を外部ではなく、自分に求めることができるか」ということである。
「自分の選択した方法以外に、うまく対処できた可能性はあった。にもかかわらず、自分はその選択肢を取らなかった。だから、失敗の責任は自分にある」
すぐれた経営者は、例外なくそのように思考できるのだという。
『負け方の極意』 p180より引用
売るのが大変だから・・・・・・ということも確かにそうですが、本当の理由は売りやすい人に一年を通じてセールスした時と、売りにくい人に一年間セールスを繰り返した場合の生産性と、その後得られる紹介者の人数(紹介率)や、紹介されたお客様の成約率、お客様の質などを考えた時に、その差が大変な結果として現れるからなんです。
『営業マンは断ることを覚えなさい』 p147より引用
人に強く訴えかけるためには、あなた自身の人間的魅力をオーラとして身にまとって、信頼感や安心感を人に与えていくプロセスが大事なのです。
『すごい説得力』p216より引用
①知性がある
②性格が明るい
③力強い
④人付き合いがいい
⑤ユーモアがある
⑥色気がある
⑦誠実で、素直
⑧謙虚
⑨経験値が高い
⑩オーラがある
「色気」は、身なりだけでなく、仕事や趣味、遊びを通じて、多くのことを学び、経験して、人間的な深みが増すことで出てくるのはいうまでもありません。
『すごい説得力』p221より引用
服への妥協は、毎日に張りがない証拠です。まあこれでいいか、という服を着ていても、決して自分を上げられることはありません。
『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』p31より引用
自己満足ではなく他人のために装える人は「憧れ」の存在となり、人々を幸せにすることができます。
『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』p38より引用
宴会での自己紹介のポイントは、2つ。キラリと光る強みを見せること、意図的に隙を見せることです。
『ハーバード流宴会術』p127より引用
「フルマラソンを4時間切れます」と自慢したら、「へえー」で終わるネタも、「仕事が超忙しくてもプライベートの時間は死守するタイプです」「走る前後に欠かさないストレッチのほうが上達して『ストレッチの魔法使い』と呼ばれています」など、工夫によっていくらでも相手が食いつかざるを得ない極上のネタに仕上がります。
『ハーバード流宴会術』p128より引用
じつは、宴会における最大のボトルネックは「人」です。「参加者全員を主役にしていきたい」宴会で、「エアータイムを独り占め」にしようとする人はやっかいです。どんな話題でも、とにかく自分の話にもっていかないと気がすまない人がいます。その人が話をはじめると、なかなか他の人が話せない状況になってしまうのです。つまり、「会話のボトルネック」です。
『ハーバード流宴会術』p93より引用
夕方のしかるべき時間に、かねてから約束していた友人宅を訪ねてベルを押した時、玄関先で「少々お待ちください」という声が返って来ることがあるでしょうか。そう言って客を待たせておいて、メモ帳を調べるホストがいるでしょうか。それがゲストに対する歓迎の行動にあたるでしょうか。
『世界一のサービス』p4より引用
それは、サービスマンも普段の生活の中で、紳士淑女としてのプライドと折り目正しい態度をしっかりと身につけることだと思います。仕事のオフの日に街でお客様と出くわした時に、きちんと挨拶できること。恥ずかしくない服装をしていること。日頃から、時事関連の知識を身につけ、TPOに相応しい話題を選べること。様々なことに興味を持ち、良質の趣味を持つこと。豊富な人脈を持ち、互いに切磋琢磨していくこと、等々。
つまり人間として研鑽を積みながら、己を磨いていくことが良質のサービスマンへの道なのです。
『世界一のサービス』p41より引用
毎日家に帰ると倒れるように眠ってしまうので、掃除も洗濯もできずに洗濯物がどんどん溜まっていく。替えの下着がなくなると乗換駅のユニクロでパンツを買って帰った。ユニクロが閉まっているとコンビニに行く。コンビニで売っているパンツはお世辞にもあんまりかわいくないと思うんだけどこの際しかたがない。
(中略)
その頃私はコンビニパンツが家にあふれたため、紙パンツ生活に突入していた。これではまぁ、彼氏どころではない。「紙パンツをはいた女は、フラれても仕方ないよなあ・・・・・・」
『督促OL修行日記』より引用
「とにかく、ゆっくりしゃべって。そうしたら自信がありそうに聞こえるから。」
(中略)
督促をする私たちがゆっくりしゃべると、お客さまも釣られてゆっくりとしゃべってくれる。人間、怒ってる時は自然と早口になってしまうが逆にゆっくりした口調で怒ることは難しい。だからゆっくりしゃべると、穏やかな雰囲気で交渉をすることができる。
こうして先輩方はついつい険悪になりがちな督促の電話でも印象よく会話することに成功していたのだ。
『督促OL修行日記』より引用
「就活」を理由に留学や海外渡航をあきらめる若者も多い。でも考えてみてほしい。君はあと何年生きるのか?そして死ぬまで働かないといけないのだ。目先の1年や2年なんて20年、30年の単位で考えると誤差の範囲だ。
『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』p66より引用
日本の有利さ→アジアに隣接→アメリカの重要性を再認識してアメリカへいけ!
・自分の武器を活かすことができる
・ある程度の市場規模が継続的に見込める
・その市場で自分の武器を使えば多くの人を幸せにできる
『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』0175より引用
いつもと違う店に入ってみる。
いつもと違うメニューや見たことのないものを頼んでみる。
いつもと違うルートで駅まで歩く。
これらだって十分に日常のルーティンから抜け出す行為です。
思考パターンの固定化、つまり、ワンパターンな思考に陥る最大のわなは、毎日同じ生活を繰り返すことです。
『「魚の釣り方」は自分で考えろ』156p~157pより引用
他人と自分を比べるのではなく、「なりたい自分」と「いまの自分」を比較するのです。
「いまの自分に足りないもの」「いまの自分がとるべき行動」を見つめ直します。
『心をつかむ!誰からも好かれる話し方』
よい情報にしろ悪い情報にしろ「よく報告する」ということは、非常に積極的で勇気のいる行動なのである。仕事によいことばかりあるはずがない。よいこともあろうが、必ず悪いことも混じっている。そうであるのによいことばかり報告してくるというのは、仕事の全体の遂行について確固たる自信をもっていない証拠である。自信があれば、悪いことでむしろ積極的に報告し助言を求めるはずである、
土光敏夫著 『[新訂]経営の行動指針』より引用
お客様は、買い物や食事、おしゃべりを楽しみたいと思ってお店に来ています。
そこへ、運営側の舞台裏を見せるのは、プロとしては失格です。
誤解を恐れずに言えば「仕事では演じること」も必要だと思っています。
それは接客に限らず、仕事には求められる役割、求められる立ち居振る舞い、「らしさ」があるものです。
『銀座の教え』より引用
「3番帰りま~す」
「私に敬語を使ってほしかったら、尊敬できる大人になってよ。私は尊敬できる人にしか敬語は使わない」
私の悪い癖で、同じサービス業の人間として、たとえば買い物をしているとき、食事のときやタクシーに乗っているときなど、「そこは違うんじゃない?」と思うと、見ず知らずの人にも意見してしまうことがあります。
『銀座の教え』より引用
「菊原さんは私たちのペースで考えさせてくれるから、すごく信用できるのですよ」
『4年連続No.1が明かす訪問しないで売れる営業に変わる本』より引用
「ご提案だけでもさせてください。」
「ぜひ見積もりだけでも出させてください。」
などといった「売り込みを感じさせる文章をいれてはならない。」ということだ。
いきなりそういった内容のハガキを送ってしまうと、お客さまに「今後しつこく営業をかけられるのかなあ?」と悪印象を与えてしまうことになる。
せっかく送ったのにこれでは逆効果だ。
『4年連続No.1が明かす訪問しないで売れる営業に変わる本』より引用
したがって、どんな男性でも新しいネクタイをしたときは、誰かが気づいてくれて褒められるのを、無意識のうちに期待しているのではないだろうか。その期待には応えるのが、人情の機微に触れる行為であり、人間関係の達人のすることである。
『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用
会社での八時間を懸命に働くのは、あたりまえである。あたりまえでないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである。
バブソンという人が、過去百年間に世界の実業界で活躍した人びとを調べて「その人々が成功した要因は、彼らが例外なしに、会社が終わってからの時間がたいせつだと思っていた点に求められる」といっている。つまり成功の要因は、会社での時間中になく、私生活での時間中にあるというわけだ。
土光敏夫著 『[新訂]経営の行動指針』より引用
興味深いのは、その中の質問のひとつとして、「あなたはなぜ成功してCEOになれたと思いますか」というのがありました。最も多い答えは何だったでしょうか。それは、「自分の好きなことを仕事に選んだから」だったそうです。つまり、本当にやりたいことを明確にして、それを職業ににすれば自ずと積極性を発揮し「熱心力」が身につく、ということでしょう。
『竹中式イノベーション仕事術』より引用
「仕事が楽しければ、人生は極楽だ。仕事が義務なら、人生は地獄だ」
まず、レシピという基本的なチェックリストがあった。綺麗に印刷され、透明なカバーがかかったレシピが各部署に置かれていた。アダムズ・シェフはスタッフにレシピを必ず守るように厳命し、彼女自身が調理するときもレシピに忠実に従った。彼女いわく、「料理の質を一定に保つためには、レシピは必ず守らなければならない」
さらにアダムズ・シェフは、随時気がついたことを「キッチン・ノート」と称して各スタッフにメールで送っていた。デザート用の作業場の横の掲示板には、それを印刷したものが貼られていた。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
注文の品、テーブル番号、席番号、特別な要望や以前来店したときのデータ(アレルギー、ステーキの焼き加減の好み、誕生日や記念日、アダムズ・シェフが挨拶に行くべき要人)などが伝票に記載されている。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
午後五時、開店三〇分前にスタッフ全員がキッチンに集まり、問題や懸念がないか確認する。私が見学した日は、予約人数、メニューの変更点二つ、病欠のスタッフの穴をどう埋めるか、女の子二〇人がパーティーを開く予定だったが到着が遅れて一番忙しい時間帯に来店すること、などが話し合われた。全員が発言の機会を与えられ、みんなで開店に備えた。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
だからアダムズ・シェフは最後にもう一つチェックを設けていた。アダムズ・シェフもしくはスーシェフがすべての料理を一皿ずつ点検し、見た目、香り、時には味まで確認してから客に出すのだ。少なくとも五%がここで返品されていた。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
ある日のラジオで、ロックミュージシャンのデイビッド・リー・ロスの逸話を聞いた。ヴァン・ヘイレンのボーカルを務める彼は、コンサートの契約書に「楽屋にボウル一杯のM&M’sチョコレートを用意すること。ただし、茶色のM&M'sはすべて取り除いておくこと。もし違反があった場合はコンサートを中止し、バンドには報酬を満額支払うこと」という事項を必ず含めるそうだ。実際、ロスが茶色のM&M'sを見つけてコロラド州でのイベントを中止したこともある。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
その契約書に試金石としてM&M'sの項目を入れておく。「そして、もし楽屋で茶色いM&M'sを見つけたら、全てを点検しなおすんだ。すると必ず問題が見つかる」それが命に関わることだってある。コロラド州のイベントでは興行主が重量制限を確認しておらず、セットは会場の床を突き破って落ちてしまうところだった。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
第一に無私であること。
第二に腕があること。
第三に信用に足ること。
航空業界の人々は、そこに四つ目を加えた。規律だ。よくできた手順には絶対に従うこと。必ず他者と協力しあうこと。医療を含む、他の多くの業種では考えられないようなことだ。医療では自主性こそがプロの証だと考えられているが、自主性は規律の対極にある。だが、大きな病院、何人もの医者、リスクの大きい治療法、そして一人ではとても習得しきれない膨大な量の知識を要する現代医療では、個人の判断に任せるのは愚策だ。古い価値観にしがみついていては良い医療は提供できない。時々思い出したように「仲良く協力しあいましょう」と言っているようでは駄目なのだ。本当に必要なのは、絶対に協力しあうという決まりを作り、常にそれに忠実であることだ。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より引用
S | M | T | W | T | F | S |
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