日高利美さんのご著書『銀座の教え』より引用します。
お客様は、買い物や食事、おしゃべりを楽しみたいと思ってお店に来ています。
そこへ、運営側の舞台裏を見せるのは、プロとしては失格です。
誤解を恐れずに言えば「仕事では演じること」も必要だと思っています。
それは接客に限らず、仕事には求められる役割、求められる立ち居振る舞い、「らしさ」があるものです。
『銀座の教え』より引用
以前日高さんが一人5万円もするような高級中華料理店で食事をして帰るとき、レジカウンターの前でスタッフの方が次にような声掛けをしていたそうです。
「3番帰りま~す」
お客様の前でどんなにうやうやしく接客をしたとしても、裏では「3番」と呼んでいるとわかってしまったら、お客様は興ざめしてしまいます。
この他にも、お客様の前でスタッフを叱ったり、厨房の怒号が聞こえたりする例などが挙げられています。
夫婦で営業しているような小さな飲食店で、調理している夫らしき人が、サービスの奥さんらしき人をどやしている姿なども見ることがありますが、あまり気持ちのよいものではありません。
とにかくお客様としては、裏はといっても違った世界であってほしくないし、裏は見たくないものです。
当社でも気をつけなくてはならないことです。

参考文献:『銀座の教え』 日高利美 (クロスメディア・パブリッシング)
Hitoshi Yonezu at 10:37
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