敵に教えられる

2012年04月15日

 私は平和な日本で育ったので、当然ですが、外で敵に襲われる、という心配を感じたことはありません。

 あえて敵というならば、商売での敵ということになります。経営戦略という言葉があるように、商売も戦略、すなわり戦争での戦い方を参考にしているところがあるわけです。

 私は競合している企業の経営者の皆さまとも仲よくさせて頂いており、相手を倒してでも自分が勝つということまでは考えたことはありません。

 ただ、自分では戦いを求めなくても、もしも競合企業が当社に挑んでくるようなことがあれば、そのときには会社の存続をかけて本気で戦わなくてはなりません。

 松下幸之助さんは『道をひらく』で次のように述べています。

 倒すだけが能ではない。敵がなければ教えもない。従って進歩もない。だからむしろその対立は対立のままにみとめて、たがいに教え教えられつつ、進歩向上する道を求めたいのである。つまり対立しつつ調和する道を求めたいのである。
 それが自然の理というものである。共存の理というものである。そしてそれが繁栄の理なのである。

            松下幸之助著『道をひらく』より引用


 競合先の情報を調べてみる、よいと思ったことは自社でもとりいれてみる、こういうことは対立でもあり、調和でもありということかな、と思います。
 
  


 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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自分の仕事

2012年04月13日

 お店を開いている人なら「こんなお店をつくったら繁盛するだろうなあ・・・・・・」と考えることがあるのではないでしょうか。

 私もいつも「次にお店を開くなら○○にしよう」「次はこういう商品を出してみよう」と想像をしています。

 でも、松下幸之助さんの文章を読んでいたら、こういうのはもしかしたら自分の驕りではないだろうか、販売する側に都合のよいことを頭に描いているだけではないだろうか、と感じてしまいました。 
 
 松下幸之助の『道をひらく』よりご紹介します。

 だから、自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。

 (中略)

 仕事が伸びるか伸びないかは、世の中がきめてくれる。世の中の求めのままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。
 大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。世の中の求めに、精いっぱいこたえることである。おたがいに、自分の仕事の意義を忘れたくないものである。

            松下幸之助著『道をひらく』より引用



 もしもお客さまが減っているのならば、世の中にやらせてもらっていないということ、つまりお客さまが認めてくださっていない・・・・・・ということです。

 私のような途上の者には「○○をしたらうまくいくだろう」と考えること自体がおこがましいのだ、と反省した次第です。

  


 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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生成発展

2011年11月28日

 生成発展とはひと言で申しますと、日に新たということであります。毎日毎日が新しい人生であり、一瞬一瞬が新しい”生”であるということであります。毎日毎日が新しい生まれ変わりであり、一瞬一瞬に新しい生命が躍動しているということであります。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 11月28日の節より引用 


 生成発展は生成化育ともよばれ、松下幸之助さんは自然の理法(宇宙の原則)である、と述べています。

 先日受講した小宮一慶さんのセミナーでも、生成発展の話が出ました。

 小宮さんは、世の中は生成発展をして最適になるようにバランスをとっているのだ、というお話をされていました。

 そして、ヘーゲルの弁証法の止揚(アウフヘーベン)を似たような考え方として紹介してくださいました。

 止揚とは、新しいものが出てくる際、古いものが完全に捨て去られるのではなく、古いもののうちよいところは残して、新しいものと統合され、高い段階へ保持されていくという考え方です。

 世の中、本当にいろいろなことがあります。

 そのいろいろなことは、生成発展して良くなっていく過程である、と考えたいと思います。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

 参考サイト:「生成発展」について
 http://research.php.co.jp/kenkyu/report/pdf/shinhakken/5.pdf
  

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身につまされる

2011年11月16日

 松下幸之助さんの『道をひらく』より引用します。

 人間にとって、人生を歩む上において、身につまされるということはやはり大事である。
 そしてこれはなにも個人の身上のことだけではない。身につまされる思いで、おたがいのまわりを、もう一度よくみまわしたい。おたがいのこの国日本のことも、わが身につまされる思いで、もう一度よく考えてみたい。反省してみたい。

            松下幸之助著『道をひらく』より引用



 「身につまされる」という言葉を改めて調べてみますと、次のように解説されていました。

 わが身にひき比べられる。特に、他人の不幸などがひとごとでなく思われる。(広辞苑)


 今年は東日本大震災、長野県北部地震、ニュージーランドの地震、新潟、福島の大雨災害、タイの洪水などの天災をはじめとして、原発問題、ユーロ問題、財政問題、TPP問題など、大変な事件がたくさん発生しました。

 身につまされることが本当に多いです。

 私には力になれないことばかりで情けない気がいたします。当事者の方のご苦労を思い、ご尽力に感謝して、よく反省したいと思います。
 
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 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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怒りをもて

2011年10月29日

 アデナウアーは”怒りをもて”という。いったいどういうことだろうか。
 これは、単なる個人的な感情、いわゆる私憤ではないと思う。そうでなく、もっと高い立場に立った怒り、つまり公憤をいっているのであろう。指導者たるもの、いたずらに私の感情で腹をたてるということは、もちろん好ましくない。しかし指導者として公の立場において、何が正しいかを考えた上で、これは許せないということに対しては大いなる怒りをもたなくてはいけないといっているのであろう。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 10月29日の節より引用 


 アデナウアー(1876~1967)とは、ドイツの政治家で、西ドイツの初代連邦首相を務めた方だそうです。

 第二次世界大戦によって破壊しつくされた西ドイツを、堅実な繁栄国家に再建できたのは、アデナウアーの公憤があったからではないか、と松下幸之助さんは述べています。 
 
 私情や気分や傲慢で怒るのは論外ですが、仕事や人のために怒らなくてはならないときは、本当に怒らなくてはならないでしょう。

 松下さんは、社長は社長としての怒りをもたなくては本当に力強い経営はできない、といいます。

 いままでがどうだったとか、別の面ではどうだったとか考えずに、お客さまのためにならないこと、会社のためにならないことは、その場面で怒らなくてはなりません。

 怒るのには体力がいります。

 私は怒り慣れていない頃は、怒ったあと、どっと疲れが出て、胃が痛くなりました。友人の社長がいとも簡単にガッーと怒っている人を見て、自分もこうならなくちゃと思っていました。

 あまり怒ってばかりいてはいけませんが、たまに感じる怒りのパワーは、物事をよい方向にもっていくために使いたいと思います。 

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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一軒のお得意様

2011年10月08日

 極端にいえば、一軒のお得意様を守りぬくことは百軒のお得意様を増やすことになるのだ、また逆に、一軒のお得意様を失うことは、百軒のお得意様を失うことになるのだ、というような気持ちで、商売に取り組んでいくことが肝要だと思います。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 10月8日の節より引用 

 

 国内の小売業やサービス業で売上を伸ばしていくのがなかなか厳しいいま、新規のお客さまを獲得することに目が行きがちです。

 マーケティングの本のようにお客さまを、

 ①見込みのお客さま(他のお店のお客さま)

 ②お得意様

 の二つに分けるとすれば、日ごろから最もお世話になっているのはお得意様ということになります。

 松下幸之助さんは、一軒のお得意様を守りぬくことだ、と述べています。そこから次のお客さまへとつながっていくということです。

 日ごろお世話になっているお得意様のご恩に感謝して日々仕事をしたいと思います。
 
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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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道行く人はお得意先

2011年10月07日

 私はかねがね、社員の人たちに”仕入先はお得意先だ”ということを言ってきている。これは、一つには会社が家庭用の電化製品を多くつくっているということもあって、仕入先の人に限らず、道行く人はすべてがお得意様、という気持ちでいることがある。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 10月7日の節より引用 



 松下電器産業(現パナソニック)の製品を使ったことのない日本人はいない、といっても過言ではないでしょう。

 それほどまでに松下さんの製品は信頼され広がりました。

 松下幸之助さんほどの方が、道行く人すべてがお得意様、と述べておられるのです。創業者、経営者だからこそ浮かんでくる思想でしょう。
 
 松下さんの言葉を読むたびに、その謙虚さは日本の美だなあ、と思います。

 私も松下さんの言葉のように「どこへ行ってもお客さまがいらっしゃるよ」と教えられてきました。

 商売をやっているお宅の子はみんなそんな風に育ってきたのではないでしょうか。

 どの方にもお世話になっているということを考えて、常に感謝の気持ちで接していきたいと思います。 
 
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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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中小企業の強み

2011年09月26日

 企業が大きくなればなるほど、いわゆるお役所気分というものが強くなってきます。ところが、中小企業はそういうことをしていては、会社がやっていけません。ですからどうしてもいやおうなしに働かなくてはならないということがあります。また従業員が二十人とか五十人とかいうことであれば、お互いの気心や動きがよくわかって、打てば響くすばやい動きができやすいということもあります。
 そういうことから、私は中小企業ほど人がその能力を十分発揮しつつ働きやすいところはないし、また実際よく働いていると思うのです。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 9月26日の節より引用 



 私は平成2年(1990年)に大学を卒業して社会人になりましたが、その頃の大学生の就職希望先は、まずは大企業で、中小企業はあまり人気がありませんでした。

 私も周りの友人たちの行動とその空気に染まって、東証一部上場の金融機関に就職しました。

 いま、その企業の名前は残っていますが、資本は二度変わりました。

 誰もが安泰だと信じて疑うことのなかった企業が、3月の大震災によってまったく不安定な企業になってしまいました。
 
 上場企業だから大企業だからといって安全だということはないのです。もはや大企業だから、という理由だけで会社を選択をする学生は少なくなっているのではないでしょうか。

 松下幸之助さんは、冒頭の文章に続いて、大企業では人の力の70%しか生かすことができないが、中小企業では100%から120%も生かすことができ、これは中小企業の強みだ、と述べておられます。

 大企業であっても業績のよいところは、中小企業のような個性的な社長がいて、小さなユニットで管理されてる企業が多いような気がします。

 私は中小企業で働くことができてよかったと思っています。小さくて不安定な船ですが、波間で揺れることを生き方として受け入れましたし、波にのまれそうなときには社員とともに力を発揮できます。

 大学を卒業して間もないころ、有名な大企業のきれいなオフィスで働いているということに誇りを感じていた自分を恥ずかしく感じます。

 会社を信じてついてきてくれている社員とともに、生き生きと力を発揮していこう、と思います。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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たやすく貸してくれる場合

2011年08月14日

 われわれの経験でいうと、銀行がたやすく金を貸してくれる場合は、たいていの人が危険に臨む。銀行がしぶってしぶって貸しているとうまくいく。だから銀行が金を使えというときには、よほど注意しなければならない。平生間違わないでやっている人間でも、銀行が今金があいているから使ったらいいという場合には失敗することが多い。

        『松下幸之助 成功の金言 365』 8月14日の節より引用 


 大震災のあと、多くの企業が経営に行き詰りました。

 民事再生、破産、廃業・・・そんな情報をお聞きすると、私は他人事と思うことはできず、どうしてしまわれたのだろうなあ・・・と本当に心配になります。

 いまは、銀行にお金はあるのに、お金を貸す先がないという状態です。

 一方、企業の経営者としては、お金はあればあるほどよいというのが心情でしょう。

 始めの段階では銀行、企業双方の利害が一致しているのです。

 しかし借りたものは必ず返済せねばなりません。

 企業としては、一生懸命働いて着々と返済していくだけです。

 銀行もお金を貸してしまってからは財務諸表という書面を見て企業の状態を判断するでしょう。

 お金を借りられる状態のときには大変ありがたいと感謝しますが、そこで浮かれないで、気を緩めずに仕事をしていかねばならないのです。

 松下幸之助さんのような偉大な経営者が、中小企業の社長の心配するようなことを述べていて意外に感じましたが、創業者だからこそご存じだったのでしょう。

 これこそ松下さんの「ダム経営」の基礎なのだろうと思います。
 
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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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社長は心配するために存在している

2011年08月04日

 いまこの瞬間も、日本のどれだけの社長さまが、経営に頭を悩ませていることでしょうか・・・

 全国の社長さま、ともにがんばりましょう!

 松下幸之助さんの『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』より引用いたします。

 まあ晩のご飯もね、もう胸に詰まって、食べても食べられない。食べてもおいしくないという状態が続いたりする場合もある。かなわんなと思う。かなわんなと思うけれども、そのかなわんと思うことが社長の役職や。社長というものは、まあ言えば心配するために存在するわけや。心配するのがかなわんというのであったら、もう社長をやめたらいい。

          『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』より引用


 大災害が起きてから、政治家の精神力の強さや安定性が問われています。

 グロバール企業から、うちのような零細企業まで規模はいろいろですが、会社の社長も同じことが求められていますね。

 松下幸之助さんがおっしゃるように、悩むのが怖くなったら、もう社長の資格はないわけです。

 「よーし、解決してやるぞ!」という前向きな気持ちを失ってしまったら、私は社長をやめようと思います。

 まだ、当分大丈夫です(笑)
 
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 参考文献:『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』 松下幸之助[述] (PHP研究所)
 
  

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おぼろげにわかれば十分

2011年08月03日

 松下幸之助さんの『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』に面白いことが書いてありました。引用させて頂きます。
 
 おぼろげにはわかるやろ。おぼろげにわかったらそれで十分や。それを得心するまで究めるのはなかなか不可能なことや。だいたいそうかなと思ったら、それでいいわけである。
 その、君の多少の疑問もまあよくわかる。腹の底から得心できるというものがもてなくて、ほんとうにそれでいいのかなという感じがするわけやな。しかし腹の底から得心できたら結構やけれども、得心できないのが大部分や、この世の中というものは。大部分はみな半信半疑でやっとるわけや。

          『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』より引用


 このあと、松下さんは、半信半疑でも結論を出してきたのが松下式の経営で、適当なところで結論を出すのは一種の悟りだ、と述べています。

 私は、わかるまで突き詰めるのがよいことだと思っていましたし、あれだけの企業をつくった松下さんですから、いままでかなり厳しく追及してきたのだろうと考えていました。

 おぼろげにわかればよいのだ、という松下さんのゆるい感じは意外でした。
 
 世の中では、突き詰めてしまうと、解決するどころか、逆に問題を引き起こしてしまうということがあります。

 そこまでやらなくてもいいのに・・・と思うのです。

 適当に切り上げる方が勇気のいることなのかもしれません。

 私は、このエッセイを読みながら、「読書もまったく同じで、おぼろげにわかればいいんだよなあ・・・」と考えていました。

 以前の私は、書いてあることすべてを完璧に理解しよう、と思って一生懸命読んでいましたが、なかなか先へ進めませんでした。

 凡そわかればいいや、と開き直った瞬間、どんどん読めるようになりました。
 
 どうしても詳しく理解したい部分は突き詰めればよいですが、あとは適当に読む、と覚悟できれば読書も楽ですよ。

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 参考文献:『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』 松下幸之助[述] (PHP研究所)
 
  

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掃除は修行

2011年07月20日

 「つらいなあ、きょうはいややなあ」と思っても、やらないといかんわけや。雨が降ろうが槍が降ろうがやるというところまで、強いものをもたないとあかんな。都合のいいときだけ出よう、天気のいい日だけ出ようというのであれば、修行にならない。
 掃除をするということは、修行なんや。修行というのは、大切なものである。修行を捨てるのは、宝を捨てるのと一緒や。その怠け心は君、戒めないといけない。

          松下幸之助[述]『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』より引用


 松下政経塾では、毎朝の清掃が日課となっているそうです。

 掃除というのは、やらなくてはいけないもの、と思っていると、やりたくない、後にしよう、という気持ちが出てしまいます。

 私も昔は掃除は「やらなくてはいけないもの」と思っていました。

 いろいろな経営者の皆さまのお話を伺うなかで、掃除は価値のある活動なんだなあ、と分かるようになってきました。
 ある会合でお会いした立派な経営者の方が、ボランティアで毎週公衆トイレの掃除をしている、とおっしゃったのには、大きな影響を受けました。

 私はそこまでは出来ておりませんが、社内の掃除には進んで取り組んでいます。

 松下幸之助さんのおっしゃるように「掃除は修行」と思えば、やる気がでます。

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 参考文献:『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』 松下幸之助[述] (PHP研究所)
 
  

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『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』を読んで

2011年07月18日

 『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』は、松下幸之助さんが松下政経塾の塾生に対して行った約100時間の講話の未公開テープの中から、48項目を書き起こし、まとめた本です。

 松下幸之助さんの本はたくさん出ており、私も相当読んでおりますが、松下政経塾の塾生に向けてのまとまった講話を読むのは初めてでした。

 テープから起こしたので、独特のやわらかい関西弁(大阪弁?)で語られております。

 若い塾生に向けての話ですし、80歳代になってからの講話ということもあり、全体的に温かさを感じます。
 
 すべてのものが尊く見えるようにならないとあかん。欠点ばかり見ていたらあかんのや。全部長所を見なければいけない。森羅万象いっさいが、われわれになくてはならないものであると考えないとあかん。
 「あいつはかなわんなあ、虫がすかんなあ」と言うているあいだはまだあかん。どんな人でも、「ええなあ」と言うようにならないとあかんわけや。

        『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』より引用


 晩年に近い松下さんの話は、神さまの言葉のようですね。

 子供の頃、私の祖父がうれしそうに松下幸之助さんの話をしていたのを思い出します。

 祖父も貧乏だったために東京へ丁稚奉公に出されたので、松下さんに共感を覚えていたのではないか、と思います。

 世界の松下さんには大変失礼なことかもしれませんが、私はいつも、松下さんの本は祖父からの話のようだなあ、と心の中で思いながら読んでいます。

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 参考文献:
 『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』 松下幸之助[述] (PHP研究所)
 
  

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経世家とは

2011年06月28日



 今朝咲いたハイビスカスです。水やりしかしていませんが、二年に一度くらい咲きます。

 しばらくもってくれればうれしいですが・・・



 『松下幸之助 成功の金言 365』の6月28日の節より引用します。
 
 今日の経営者は経世家でなければならないと思うのです。
 つまり、経営者が日々熱心に仕事をしていれば、みずからの商売なり経営について、”こうやってみたい”、”こうありたい”といった希望なり理想があるはずです。それを社員に訴え、その実現にともに努めていくということを大いにやるべきだと思います。

                『松下幸之助 成功の金言 365』 6月28日の節より引用 


 「経世家」とはなんでしったけ?

 聞いたことはありましたが、最近ではあまり使わない言葉ですね・・・

 広辞苑によりますと、「江戸時代、経世済民の具体策を説いた在野の知識人の称」と説明されています。

 経世済民とは、「世の中を治め、人民の苦しみを救うこと」で、今や広く使われれうようになった「経済」の元となった言葉のようです。
 
 松下幸之助さんは、経営者は未来を予測する未来学者ではなく、人間の幸福のために世の中をつくっていく経世家であるべきだ、と述べています。

 たとえ一人で経営している家業、生業のお店であっても、経営者は経営者でありましょう。経営者としては、将来、実現したい状態があると思います。
 
 私もこういう状態でありたい、こういう形で社会に貢献したいという想いがあります。

 お客さまのお役に立てるように、日々努力してまいります。 

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実行と反省

2011年06月25日

 『松下幸之助 成功の金言 365』の6月25日の節より引用します。
 
 仏教徒の方々の生活態度は、朝に礼拝、夕べに感謝といいますが、われわれ日々仕事に携わる者も、朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです。同様に、毎月、毎年の初めに発意、終わりは反省。そして、五年たったら、その五年分を反省する。そうすると五年間に実行してきたことのうち、よかったこと、よくなかったことがある程度わかってくると思います。

                『松下幸之助 成功の金言 365』 6月25日の節より引用 


 朝に発意、昼は実行、夕べに反省・・・
 
 PDCA(Plan,Do,Check,Action)のマネジメントサイクルに似ていますね。

 松下幸之助さんは、PDCAなんていうかっこいい言葉が知られる前から、マネジメントサイクルを回していたということになると思います。

 一日毎に反省するというのは昔っぽくて、いまのビジネスのスピードでしたら、一日毎ではなくて、もしかしたら一時間でPDCAが回っている場合があるかもしれません。

 少しほのぼのとした感じがしました。

 逆に、五年分を反省するというのは、新鮮に思いました。

 五年単位で考えることはなかったからです。

 この五年間、自分は何をしてきたのか・・・

 いま、頭の中でさっと思い出しましたら、失敗も成功も、いろいろなことがありました。

 松下さんのおっしゃるように、よかったこと、よくなかったことを整理して次につなげていきたいことだなあと思いました。
 
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ダム経営

2011年06月11日

 松下幸之助さんの「ダム経営」は有名ですね。

 稲盛和夫さんが「ダム経営」の話を講演で直接聞かれて、大変共感されたという話を読んだことがあります。

 『松下幸之助 成功の金言 365』の6月11日の節より引用します。
 
 ダム経営とは、一言でいえば、経営の中にダムをもとうということである。河川にダムをつくって、そこに水をたくわえ、それによって水の流れを調節し、ムダなく活用する。それと同じように、資金の面、設備の面、在庫の面、その他経営全般にわたって、ダムをつくり、余裕をもって経営をすすめていこうというものである。

                『松下幸之助 成功の金言 365』 6月11日の節より引用 


 新事業に1億円が必要ならば、1億2千万円の資金を用意する、設備は90%の稼働で採算がとれるようにしておく、常に一定量の在庫をもって需要の急増に対応できるようにするなど、ダムが水を蓄えているように、余裕をもって経営をしていくという意味のようです。

 では、どのようにダムをつくったらいいか・・・

 稲盛さんが聞かれた講演で、松下さんは「どうしたらダムがつくれるのか」という聴衆からの質問に対して、「まず、そう思わんといけませんなあ」と答え、会場の失笑を買ったそうです。

 しかし、稲盛さんはこの話に感動し、まずは、強く思わなくてはいけないのだ、ということを理解したそうです。(このエピソードがどの本に書いてあったか、引用したいのですが、失念してしまいました。)

 特別な方法がある訳ではなくて、「ダムをつくるぞ!」と決意して、日々積み重ねていくしかないということです。

 昨日まで何も考えずに行っていたことを今日から変えていかねばなりません。大雑把に見ていたことを細かく見なくてはなりません。

 日々の経営活動を変えなければ、ダムはできないということです。

 蛇口を開きっぱなしの放漫経営とは、逆のことをいっているのだろうなあ・・・と考えておりました。 

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 参考ブログ:「人生にダムを」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e616913.html
 
 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 


 私が失念してしまっていたエピソードは、以下の本に書かれていたものでした。教えてくださったSさん、ありがとうございました。(平成23年6月14日)

 参考文献:『高収益企業のつくり方』 稲盛和夫 (日系ビジネス人文庫)
 
  

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自問自答

2011年06月05日

 『松下幸之助 成功の金言 365』の6月5日の節より引用します。
 
 今営んでいる自分の店ははたしてどのくらいお得意様のお役に立っているか、どれほど喜ばれ感謝されているかということを、いろいろの角度から絶えず検討し、自問自答してみるということです。
 たとえば、もしかりに自分が店をたたんでしまった場合、お得意さんが”惜しい店がやめたな”と残念がってくださるかどうか、それだけの商売を自分が今しているかどうかといったことを反省、検討してみてはどうでしょう。

                『松下幸之助 成功の金言 365』 6月5日の節より引用 


 
 うちの会社は本当の意味で社会のお役に立っているのかどうか・・・
 
 お客様の立場にたって考えているか・・・

 中途半端になっていて、やり切れていないことはないか・・・
 
 見過ごしていることはないか・・・
 
 自分に甘くないか・・・

 社員のミスや怠慢を見逃していないか・・・

 仕事では、成果で社員を評価しているか・・・

 妥協していないか・・・

 例外をつくっていないか・・・


 毎日自分を戒めております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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サービス精神

2011年05月19日

 『松下幸之助 成功の金言 365』の5月19日の節より引用します。
 
 松下電器のすべての人は、サービス精神に事欠いてはならない。それは、友人に対するサービスであるし、会社に対するサービスであるし、顧客に対するサービスであるし、社会に対するサービスである。いっさいがサービスから始まると考えていいと思う。

       『松下幸之助 成功の金言 365』 5月19日の節より引用 

 
 松下幸之助さんは、ご著書の中でサービス精神についてよく言及されていました。私も今まで何度かブログでご紹介してまいりました。

 参考ブログ:
 「サービスする心」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e455351.html

 「サービスする心 その二」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e499576.html

 「花のように」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e545674.html

 「サービス精神」という言葉は、最近ではあまり使われなくなってしまって、少々古臭い昭和風の言葉となってしまっているかもしれません。

 松下幸之助さんと松下電器がそうだったように、「今日も一生懸命お客さまのためにサービスをするぞ!」というところから、日本の経済成長は始まったのだと思います。

 「サービスいいねえ・・・」
 
 「サービス精神旺盛だね・・・」

 「いいサービスしているね・・・」

 昔はよく聞いた言葉です。
 
 金額や量で測れることではなくて、自分ができること、お役にたてることを一生懸命サービスする。

 大切にしたい精神です。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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にじみ出る気持ち

2011年04月27日

 高額な買い物をしているのに、お客様のために動こうとせず面倒そうな横柄な態度の店員だと、またその店に来ようとは思えなくなりますね。
 
 ニ、三年前に、あるブランドのお店でスーツを試着しましたら、店員の若い男性が、私を見て、にこりともせずに、

 「見違えりましたね。」

 と言いました。

 「見違う」と「生き返り」と合体させてしまったような言葉ですが、正式には「見違えましたね」という意味で、「前のスーツよりずっと似合っていて生き返ったようにかっこいいですよ」と言いたかったのだと思います。

 「見違える」ということは、他のものと間違えてみるということですから、子供が大きくなって「見違えるほど立派になった」というのなら、褒め言葉です。

 しかし、私のような大人がスーツを着替えてすぐににそう言ったとしたら、「馬子にも衣裳」というのと同じ意味になるでしょう。

 私には「前のスーツはひどいですね」という意味と「あなたのような人でもこのスーツを着れば格好よくなれるんですよ」という意味に感じられました。

 この店員さんの場合は、マインド面の問題だけではなく、ビジネスマナーや国語の基礎能力の不足ということもあると思います。

 一生懸命動いてくれる店員のお店では、考えていた買い物より余計に買ってしまうこともあるのですから、こういう店員は残念なことです。

 松下幸之助さんは、販売について次のように述べています。 
 
 販売というものを成功させるためには、いかにすればお得意様に喜んでいただけ、どういう接し方をすればご満足願えるか、ということを考えることが何よりも大切だと思います。ですから、妙案奇策のあまりない販売の世界の中で特色を発揮するために、何が基本になるかというと、結局はお互いの誠心誠意です。そして話す言葉ににじみ出る気持ちが、何よりも大切だと思うのです。

          『松下幸之助 成功の金言 365』4月19日の節より引用 


 私の会社でも接客についてお客さまからお叱りを頂きますので、従業員はお客さまに認めてもらえるように、日々仕事を通じて人格を向上できるように、努力をしております。長い道のりです。

 私が買い物でいい気分をしなかったときには、他社の店員さんを叱っても仕方ないので、会社に持ち帰り、他山の石にしております。 

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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社会に生かす

2011年04月21日

 被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。

 『松下幸之助 成功の金言 365』の4月21日の節より引用します。
 
 「自分は今、こういう会社で、こういう仕事をしているのだ」「なぜ、そういう仕事をしているのですか」「なんとなしに、他の仕事ができないからこれをしているのだ」、こんなことを言う人がかりにあるとすれば、けしからんな、という感じがするのです。
 それは、「あなた自身のためにけしからんではないか。また社会のためにもけしからんではないか。あなた一人というものは、社会にとって尊いものだ。その尊いあなた自信を、もっと生かさないようでは困る」ということが言えると思います。お互いにそういうことが言いあえると思うのです。

                『松下幸之助 成功の金言 365』4月21日の節より引用 

 

 仕方なくこの仕事をしている・・・という人に対して、自分自身のためにならないよ、というアドバイスはよく聞きます。

 驚きました・・・

 松下幸之助さんは、あなたは社会にとって尊いもので、社会で生かされないと困る・・・と説いているのです。

 個が尊重されるようになった現代では、法律を遵守し倫理的に行動していれば、あとは自分の好きなことをやっていればよい、という雰囲気がありました。

 自分が頑張ることで社会がよくなるぞ、と本気で考えている人がどれだけいたでしょうか。

 義理も人情もなくなり、社会のために・・・という意識もなくなりそうな、そんな平成時代でした。


 しかし、この大変な災害を一つの転換点として、その失われつつあった部分がどんどん復活しているような気がします。

 みんなで連帯して頑張ろう、一人で出来ることから始めよう、という意識です。

 人のために、社会のために動くという日本のよいところが出てきているぞ・・・世界の精神的な中心になれる国だぞ・・・と感じています。

 被災された皆さまに一刻も早く平和が戻りますことを心より願っております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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会社にはいったら

2011年04月19日

 被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 『松下幸之助 成功の金言 365』の4月19日の節より引用します。
 
 松下電器はわりかたいい会社やから働いているというような、そんなことではダメだと思うんですね。良い悪いを超越して、自分は松下電器に籍をおいた以上は徹底的にやるんだ、もし世間から見て松下電器に悪い点があるならば、また社内的に見て改善せねばならん点があれば、われわれは誠心誠意努力して、そして世間のためになるような立派な会社にしようじゃないかという心意気、気概が皆さんになくてはいかんと思うんですね。それがなければ、せっかくこうして集まっても、烏合の衆みたいなもんですね、早くいえば。なんにも力にならない。 

                『松下幸之助 成功の金言 365』4月19日の節より引用 


 仕事をしている人は、人生のうちで会社で過ごす時間がどれだけあることでしょう。もしその時間が充実しておらず、つまらないと思うのならば、人生の大半を無駄に過ごすことになります。

 引用した言葉は、松下さんが昭和34年に発言されたものだそうです。当時の松下電器は、いまのパナソニックほどの規模も名声もなかったでしょうが、その言葉には松下電器をよい会社にするぞ、という強い意志がみなぎっています。
 
 社員を真剣に叱ることができるのは、私心からではなく、世の中の役に立とう、という明確な大義をもって経営しているからだと思います。

 社長の私心を達成するための会社だったなら、社員はついてこないでしょう。
 
 松下さんの発言を読んで、中小企業とはいえ、経営者には私心を排除して経営理念を実現しようとする強い実行力が求められている、と感じています。

 被災されている皆さまには、一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

 4月20日水曜日朝6時30より、毎月恒例のビジネス読書会を開催します。今回は持ち寄り読書会です。ご自分の好きな本、興味のある本を持ち寄り、紹介していただきます。
 ビジネス読書に興味のある新しい仲間を歓迎します。職業上の地位、男女、問いません。
 ご興味のある方は、右の欄の「オーナーへのメッセージ」から、私にメールをください。お待ちしております。
  

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すべてに感謝

2011年04月13日

 被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 今日はどのブログにでも書いてありそうな陳腐な題名をつけてしまいましたが・・・

 松下幸之助さんも、このテーマでエッセイを書かれていました。
 
 『松下幸之助 成功の金言 365』の4月13日の節より引用します。
 
 自分はだれの力も借りず、自分の力で生きている。だれの世話にもならず、したがって頭を下げることもない。こういう考え方をもつとしたら、その瞬間から、その人は、荒涼殺伐とした争いの中に身を投じることになりましょう。すべてに感謝する心があってこそ、思いやりの心も生まれ、人の立場を尊重する行動もできる。ともに栄え、ともに幸せに生きようという道にも通じるのです。

                『松下幸之助 成功の金言 365』4月13日の節より引用 


 東北や栄村などの皆さまの被災の状況を知ったいま、毎日を普通に生活できることは本当にありがたいことなんだ・・・まわりの皆さまのおかげなんだ・・・と強く実感できます。

 3.11の前でしたら、些細な悩みが頭の中を支配して、いまほど感謝の気持で満たされていなかったように思います。

 昨日会った同級生が、
 「この震災で考え方が変わってしまって、3月11日以前に書いたものを読んだら、いまの考えとは全然違うことを書いていて驚いた」
 と話しておりました。

 平常時、何もないのに、すべてに感謝、といわれても、なかなか理解できないでしょう。
 

 自分は弱い人間だから、人の助けを借りないと生きていけないんだ・・・
  
 自分は手に入れなくても、負けていても、損をしてもよい・・・

 人よりも苦労が多いほうが自分にとってはいいことなんだ・・・


 そんな風に思えるようになり、モノや金に対する執着がなくなってきたとき、何もしなくても、ごく自然に感謝の気持ちが湧きあがってくるのではないだろうか・・・と考えておりました。 

 被災されている皆さまには、一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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潤いと情緒

2011年04月08日

 昨夜23時32分頃に大きな余震がありました。上田市でも1分くらいにわたり、ゆっくり横に揺れました。

 山形県に住む友人の話では、今朝まで一晩中停電だったそうです。

 今回の余震で亡くなられた方や、怪我をなさった方もおられるようです。大震災の傷も癒えない中でのこの余震は、本当にお辛いことと存じます。

 被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 
 『松下幸之助 成功の金言 365』の4月8日の節より引用します。
 
 昔の商売人は「お客様のほうには足をむけて寝ない」というほどの感謝の気持ちでお客に接したといわれる。そういうものがおのずとお客にも伝わり、そこにその店に対する”ひいき”の気持ちが生まれる。どこで買っても品物は一緒だけれど、なんとなくあそこで買わないと気がすまない、というようなことになって、両者の心がかよいあい、ひいては社会全体が潤いあるものになってくる。
 そういったものが世の中が便利になり、あるいは会社の機構が大きくなっていくにつれ、いつとはなしに薄れてくるという面があるのではないだろうか。そして物を売りさえすれば、それで事足れりといったことになる。しかしそういうことは、だんだんと人間と人間の心のつながりがなくなり、国民全体の情緒も薄れていってしまうだろう。

                『松下幸之助 成功の金言 365』4月8日の節より引用
 


 洋服店では高価な(私にとっては、です)スーツを繰り返し購入しているのに、サイズを覚えてもらえなかったり、ホテルでは月に何泊もしているのに、いちいち同じことを聞かれたり・・・、大きな組織になると、従業員の方は、売り上げや業務のことで頭がいっぱいになってしまって、本来あるべき、心の通ったビジネスが忘れられてしまっていることがあります。

 昨今では、長い経済の停滞のせいでしょうか、個人経営の小さなお店でも気が利かない、やる気のなさそうなところが結構あるものです。
 
 私もお客さまから、同じようなようなことでクレームを頂くことがたびたびあり、社内ではお客様を知る仕組みをつくり、従業員には、お客さまのことを覚えて認識しなさいと、常に言い続けています。

 同じような物足りなさを、ビジネスだけではなくて、一般社会でも感じておりました。

 しかし、今回の大震災の復旧作業の様子をお聞きして、人はお金ではなくて、人を助け、人に喜んでもらうことに、喜びを感じるということを強く感じております。
 
 相手のことを考える気持ちは、それ自体は小さなことでも、やがては社会に潤いを与えるものだと思います。

 松下幸之助さんの話はビジネスの教訓ですが、社会全体の人間関係に通じるものです。

 被災されている皆さまには、一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

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会社は学校

2011年04月03日

 地震で被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 4月1日から、多くの若者が新入社員として、企業や組織の扉をたたいたことでしょう。

 新卒といっても、災害や不景気のために就職できない方がたくさんおられます。また、正規に就職せず、自らフリーターの道を選ぶ方も多いと聞きます。

 私は、バブル経済の末期、平成2年に社会人になりましたから、誰でも就職ができる時代でした。その頃のことを思い出すと、今は隔世の感があります。

 『松下幸之助 成功の金言 365』の4月3日の節より引用します。
 
 ぼくは、会社というもの、あるいは社会というものは、人間なり人生について教わる学校だと考えてみたらどうかと思うのです。
 この学校にはいろいろな人間がいて、さまざまな人生模様がくり広げられている。学ばなければならないことは無限にある。
 そう考えれば、人生を学び人生を探求するために、何にでもすすんで取り組もう、吸収していこう、そういう意欲も湧いて、日々楽しさも生まれてくるのではないでしょうか。 


 仕事に就けない若い皆さんは、本当に不安な気持ちでおられることでしょう。

 いまは国家の非常時で、正常に戻るまでしばらく時間がかかります。希望する就職先については柔軟に考えて頂いて、それぞれの若者に合いそうな就職先があるとよいのなあ・・・と考えております。
 
 フリーターを選んだ方も、松下幸之助さんのおっしゃるように、会社で学んでいこうとする意欲が少しでもあれば、必ず光が見えてくることでしょう。

 社会人になったばかりの皆さまの活躍を期待しております。

 被災されている皆さまには、一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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心を定めて

2011年03月31日

 東北地方太平洋沖地震で被災された皆さま、および関係の皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

 お亡くなりになった皆さま方には、謹んで哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたします。

 今日で3月は終わりますが、2011年3月11日は、永遠に人々の心に残る日となることでしょう。

 松下幸之助さんの『道をひらく』の「心を定めて」より引用いたします。

 嵐が吹いて川があふれて町が流れて、だからその町はもうダメかといえば、必ずしもそうではない。十年もたてば、流れもせず、傷つきもしなかった町よりも、かえってよけいにきれいに、よけいに繁栄していることがしばしばある。
 大きな犠牲で、たいへんな苦難ではあったけれど、その苦難に負けず、何とかせねばの思いにあふれて、みんなが人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねた結果が、流れた町と流れなかった町とのひらきをつくりあげるのである。一方はただ凡々。他方は懸命な思いをかけている。そのひらきなのである。


 災害の傷も癒えず、日々の生活さえ満足にならない状況で、復興には時間がかかりましょうが、松下幸之助さんがおっしゃっているように、将来、被災地は前よりももっとよい町になって復活することが大いに考えられます。
 
 被災地のみなさまは、悲しみの中におられると存じますが、どうかお気をしっかりなさって、お過ごしいただきたいと思います。
 
 町同士の競争ではありません。国全体が一つの町です。
 数年後、国民の懸命な思いが実って、日本全体が一つになり、楽しく明るいよい国になっていることを想像しています。

 一刻も早く平和が戻りますことをお祈りいたします。

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 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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真の自省

2011年03月26日

 地震で被災された皆さま、および関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 コヴィー博士の『7つの習慣』によれば、人間には何かが起こったときに「選択の自由」をする能力があり、その選択の自由の中に人間の人間たる四つの独特の性質、「自覚」、「想像力」、「良心」、「自由意思」があるのだそうです。

 最も賢い動物でさえ、これらの性質は一つももっていません。

 松下幸之助さんは、人間だけがなしうる「自省」について、次のように述べておられます。

 いわゆる民主主義のはき違いとでもいうのだろうか、あまり自省ということを尊しとしないような風潮が広がっているように思えるのである。そしてそこから、いろいろな混乱がひき起こされている面があるように思うのである。
 しかし、真の自省とは、主義とか思想以前の、いわば人間としてのいちばん大事で基本的な心がまえの一つなのであり、この基本に立ってこそ、はじめて、”われ何をなすべきか”ということがわかってくるのではなかろうか。

         『松下幸之助 成功の金言 365』の3月26日の節より引用


 この文章は『松風』に昭和39年に掲載されたものだそうですが、松下幸之助さんのおっしゃる自省とは、コヴィー博士の自覚や良心と同じような意味だと思います。

 自分を客観的に省みることは、万物の霊長たる人間だけに与えられた特殊な能力です。

 大きな災害の発生から、毎日いろいろなことが起こっていて、私には自省することばかりです。

 次に何をするのか、自分に約束をしたいと思います。

 被災されている皆さまに一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:
 『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
 『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー (キングベアー出版)
 
  

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泣かしているのではないか

2011年03月24日

 地震で被災された皆さま、および関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 被災地にはいまだ物資が行き届いておらず、12時間も並んでやっとガソリンを購入できたという話を聞きましたし、食料品もまだまだ全く足りていないそうです。避難所での生活も苦しいでしょう。

 私は幸いにして普通の生活をさせて頂き、感謝しておりますが、被災地のみなさまには本当に申し訳なく感じております。

 『松下幸之助 成功の金言 365』の3月24日の節より引用します。
 
 今日、私たちが享受している豊かで便利な生活も、先人の方々のものを生かそうとする熱心な努力によって、築かれてきたものにほかならないでしょう。
 そんなことを考えながらお互いの身のまわりを眺めてみるとき、私たちは今日の豊かな生活に慣れてしまって、ものをほんとうに生かす努力をを怠り、多くのものを泣かしているのではないか、そんな気もするのです。 


 このエッセイは『PHP』の昭和59年4月号に掲載されたものですが、当時はバブル経済が始まらんとするときです。
 この文脈では、無駄遣いのことを指摘しているのではなくて、製品を始めとしてさまざまなものをほんとうに生かし切って、役立てているか、ということを指摘しています。

 昭和終盤から平成の始めにかけて、過剰な投資がなされて、浮ついたお金が消えていったことを考えると、松下幸之助さんの炯眼というべきでしょう。

 今回、地震が起こって、生活のさまざまな部分に変化がでてきました。私の会社でも照明をいつもよりも暗くしておりますが、お客さまに叱られることはありません。

 変電設備の容量の問題で、中部電力の電気を使っている私がいくら節電しても、東京電力の電気を使っている皆様にはあまり関係がないことが分かってはいるのですが、小さなところから行動を変えようという意気込みです。

 ものとはいえ、ものの一生を大切にして使いきる・・・そういうコンパクトな、昔の生活に戻る機会ではないか・・・と感じております。

 被災されている皆さまに一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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新しい目

2011年03月22日

 地震で被災された皆さま、および関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 お亡くなりになった皆さま方には、謹んで哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたします。
 
 危険を顧みず身を挺して、救助活動や原発問題に対応してくださっている消防や自衛隊、電力会社、ボランティア、その他関係の皆さまに感謝を申し上げます。

 成長経済から成熟経済への移行しようとするこの時期に、ありえないような大きな災害が発生し、日本は歴史上の大きな転換点を迎えているのではないか、と感じています。

 2011年を折り返しとして、日本には次の時代が来るのではないか・・・そんな想いが脳裏をかすめています。

 いまこそ我々は頭を切り替えていくときだと思います。

 『松下幸之助 成功の金言365』3月22日の節より引用いたします。

 人間というものは、ともすれば一つの考えにとらわれがちである。特に過去の常識とか通念というものからなかなか離れられないものである。しかし、時代は刻々と移り変わっていく。きのう是とされたことが、きょうもそのまま通用するとは限らない。
 だから、指導者は、過去の常識、固定観念、そのほか何ものにもとらわれることなく、常に新しい目で物事をみていくように心がけなければならない。そして、そのとらわれない心で次々と新たな発想をしていくところに、進歩も発展もあるのだと思う。


 見慣れたものが変わってしまう、昨日の常識を捨てていく、というのは実際には本当に大変なことだと思います。

 私は、これから、いままでとは違う世の中になっていくかもしれない・・・よい世の中にしよう・・・という覚悟をもちはじめようと思っています。

 松下幸之助さんの言葉がいま、生きてきます。 

 被災されている皆さまに一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 
  

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素直な心

2011年03月06日

 素直な心とは、私心なくくもりのない心というか、一つのことにとらわれずに、物事をあるがままに見ようとする心といえるでしょう。そういう心からは、物事の実相をつかむ力も生まれてくるのではないかと思うのです。だから、素直な心というものは、真理をつかむ働きのある心だと思います。物事の真実を見極めて、それに適応していく心だと思うのです。    

        『松下幸之助 成功の金言365』 3月6日の節より引用

    
 素直な心といえば、何となく受動的で消極的なイメージがあります。
 例えば、素直な子供といえば、よい子であることは間違いないと思いますが、おとなしくて従順な子を思い浮かべてしまいます。

 松下幸之助さんは、素直な心は物事をあるがままに見ようとする心であり、そういう心からは、物事の実相をつかむ力が生まれてくるといいます。

 この説明を聞くと、素直な心とは、透き通ってきれいな水をたたえた美しい湖のような、深く力強い心であると思えてくるのです。

 静ではありますが、おとなしいというよりむしろ積極的な心です。

 素直とは力であると思えるのです。 
 

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 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

 
 第三回上田ビジネス読書会のお知らせです。
 
 平成23年3月16日水曜日 午前6時半より、上田市のささやにて開催します。課題図書は冨山和彦著『挫折力』です。この本は、立場によって反論異論も出る本だと思いますが、あえて取り上げました。
 年齢男女問いません。難しい話はしません。課題図書について、共感できるところ、納得できないところなどをお互いに話し合い、理解を深め、人生に役立てていく会です。詳しくは右のお知らせ欄をご覧ください。
 現在の参加者は5人(うち1人は女性)です。
 御連絡は右の「オーナーへメッセージ」から、私にメールをください。

 ご参加お待ちしております。
 
 参考ブログ:
 「『挫折力』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e676108.html
 「第二回上田ビジネス読書会開催しました。」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e668222.html
  

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一日一回

2011年03月05日

 「もし君が素直な心になってものを見ていこうと欲するならば、毎日、朝起きたときに、きょうも素直な心で物事を見ていこう、対処していこうということを、神様に向かってでもいいし、仏様に向かってでもいいから、あるいは、そういうものなしに自分の心にそれを言って聞かせても、それはどうでもいいけれども、とにかく一日一回はそういう気分になることだ」


                  『松下幸之助 成功の金言365』 3月5日の節より引用

 
 松下幸之助さんは、宗教的な儀式をすすめているのではなく、祈りの時間といいましょうか、内省する時間といいましょうか、自分自身に言い聞かせる時間をもつことを言っておられるのだと思います。

 松下さんは、素直な心で物事を見ていこう、と誓うのですが、仏壇なり、神棚なり、太陽なり、何か象徴的なものに向かい、目をつぶって祈る姿を私は想像しました。

 自分の幸せや成功、願いの成就を祈るのではなく、自分に対して自分の行動を誓うのです。
 
 宗教でも、迷信でも、神頼みでもない、ただひたすらに心に語りかける時間が人生には必要ではないでしょうか。
 
 松下さんが祈りの時間をとっていたということに、偉大さを感じました。   

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