被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
『松下幸之助 成功の金言 365』の4月19日の節より引用します。
松下電器はわりかたいい会社やから働いているというような、そんなことではダメだと思うんですね。良い悪いを超越して、自分は松下電器に籍をおいた以上は徹底的にやるんだ、もし世間から見て松下電器に悪い点があるならば、また社内的に見て改善せねばならん点があれば、われわれは誠心誠意努力して、そして世間のためになるような立派な会社にしようじゃないかという心意気、気概が皆さんになくてはいかんと思うんですね。それがなければ、せっかくこうして集まっても、烏合の衆みたいなもんですね、早くいえば。なんにも力にならない。
『松下幸之助 成功の金言 365』4月19日の節より引用
仕事をしている人は、人生のうちで会社で過ごす時間がどれだけあることでしょう。もしその時間が充実しておらず、つまらないと思うのならば、人生の大半を無駄に過ごすことになります。
引用した言葉は、松下さんが昭和34年に発言されたものだそうです。当時の松下電器は、いまのパナソニックほどの規模も名声もなかったでしょうが、その言葉には松下電器をよい会社にするぞ、という強い意志がみなぎっています。
社員を真剣に叱ることができるのは、私心からではなく、世の中の役に立とう、という明確な大義をもって経営しているからだと思います。
社長の私心を達成するための会社だったなら、社員はついてこないでしょう。
松下さんの発言を読んで、中小企業とはいえ、経営者には私心を排除して経営理念を実現しようとする強い実行力が求められている、と感じています。
被災されている皆さまには、一刻も早く平和が戻りますことを心よりお祈りいたしております。

参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
4月20日水曜日朝6時30より、毎月恒例のビジネス読書会を開催します。今回は持ち寄り読書会です。ご自分の好きな本、興味のある本を持ち寄り、紹介していただきます。
ビジネス読書に興味のある新しい仲間を歓迎します。職業上の地位、男女、問いません。
ご興味のある方は、右の欄の「オーナーへのメッセージ」から、私にメールをください。お待ちしております。
Hitoshi Yonezu at 10:00
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