2014年01月29日
昨日はある金融機関の勉強会で『ストーリーとしての競争戦略』のご著書で有名な楠木建さんのご講演を聞いてまいりました。
『ストーリーとしての競争戦略』は本格的な経営学の書籍としては異例に売れた書籍です。かの有名な楠木さんのお話が聞けるということで楽しみしていました。
さすが、MBAプログラム(一橋大学ICS)の教授ですね、話がうまくて、あっという間の90分でした。
その中で経営者と担当者の違いについて話された部分は印象的でした。
経営者を「商売全体丸ごとを動かし成果を出す人」と定義されていました。
これは「モテる」「モテない」と同様にセンスが求められる仕事です。
一方、担当者はスキルを使って仕事をします。財務、人事、経営戦略、マーケティングなどのスキルは学ぶことができます。
商売の成果は 社長のセンスと担当者のスキルを掛け合わせて出てくるものです。
ところが、センスとスキルを混同している人が多いそうです。
ひどい人になると「代表取締役社長担当者」になってしまっていると・・・・・・
社長の本当の仕事はスキルを使うことではないのです。
経営者の仕事と部下の仕事の違いについて、最近少しもやもやしたところがありましたので、楠木さんのお話を伺って、とてもすっきりしました。
商売丸ごとを動かすために、ストーリーを考えるのが社長の仕事です。
詳しくはまたお会いした時にお話ししますね。
今日もよい一日をお過ごしください。ありがとうございます。

参考文献:『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建 (東洋経済新報社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 講演
2012年11月15日
2012年10月22日
先日、ロータリークラブの会合で竹田恒泰さんのご講演をお聞きし、10月17日のブログでご紹介しました。
「竹田恒泰さんのご講演をお聞きして」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1120748.html
竹田さんは女性宮家の反対論者として有名ですね。
女性宮家を作るべきなのか、女系天皇はどう考えるのか、まだはっきりした答えは出ていないように思います。
自分の整理のために、竹田さんがこの話に触れた部分をまとめてみたいと思います。
1.天皇は代々男系の子孫だった。
2.女性の天皇は必ず天皇の娘だった。
3.民間の女性が宮中に嫁ぐことはあるが、民間の男性を宮中に入れたことはない。その意味で女性宮家が反対といっても、女性を差別していることはない。
4.父の父の父の・・・・・・といえば男系だが、父の母の父の母の・・・・・・となると、何系とも言えない。
5.女性宮家とは聞こえはよいが、民間から婿をとるという話であり、女系天皇の始まりだ。
6.天皇とは血統であるのだから、まずは伝統を守る。
7.天皇陛下のご公務は代行不可能で、どんなに宮家が増えても代行はできない。
女性宮家についてはみなさまにもさまざまなご意見がおありでしょう。
ご参考になさってください。

参考ブログ:
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e725484.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 講演
2012年10月18日
12日にある金融機関の顧客の会合が名古屋で開かれ、トヨタ自動車取締役会長、張富士夫さんのご講演をお聞きました。
演題は「これからの日本と企業経営」です。以下にご紹介するのは、張さんが会場で示されたプロジェクターの内容と私のメモからです。
これからどんな時代になるのか、どのような経営環境になるのか、張さんは次の三つをあげられました。
グローバリゼーションの拡大
IT技術の更なる発展
省エネ・環境への関心の高まり(技術の進展と規制強化)
日本の強みとは次のようなものだそうです。
規律正しいチークワーク
改善力
人を大切にする経営
機械、道具の使い方
一方、外国に学ぶ点は次の点だそうです。
理論的思考
戦略
機械化
プロフェッショナリズム
トヨタはカンバン方式で有名ですね。海外生産する際に留意していることは次のことだそうです。
予測は当たらない→リードタイムは短く→流れ生産
カントリーリスク、震災、洪水や金融危機など、世の中には何が起こるかわかりません。
長い計画に基づいて生産を進め、作りすぎると、会社は倒産してしまいます。臨機応変に変えられるように短期間での計画が必要だというわけです。
これから現地生産の拡大に向けては次の点を留意する必要があるそうです。
1.技術移転
2.すべての機能の現地化
3.現地への権限移譲
4.人脈づくり
5.尊敬される企業になること
トヨタはますます世界に向かって発展していくでしょう。巨大企業なので、海外への道は避けられないだろうと感じます。
私はドメスティックな商売ですが、もしかしたら将来はこういうことを考えなくてはいけなくなっているかもしれません。
普段決して接することのない張さんのお話をお聞きすることができて、大変勉強になりました。

Hitoshi Yonezu at 10:00
| 講演
2012年10月17日
14日に国際ロータリー第2600地区の地区大会が佐久市で開催され、そのプログラムで竹田恒泰さんのご講演をお聞きしました。
竹田さんは明治天皇の玄孫で、現在、慶應義塾大学の講師を務められています。
このブログでも竹田さんのご著書『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』をご紹介したことがあります。
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e725484.html
最近はテレビにもよく出ておられるそうですが、私はテレビを見ないので、どういう人なのかよく知りませんでした。
本を読んだ限りでは、おとなしそうな印象だったのですが、とても元気のよい方でした。ご講演は熱がこもっていて、大変おもしろかったです。冗談もおっしゃる方です。
竹田さんのご講演によれば、民族の精神、行動を決めているものは次の三つだそうです。
自然観 死生観 歴史観
竹田さんは戦後日本人の歴史観がめちゃめちゃになってしまったことを嘆いておられました。
中学生や高校生に、日本は現存する最古の国家である、という話をすると、日本はよい国なんだ、と目を輝かせてくるのだそうです。
最近、わが国には明るい話題が少ないですが、せめて若者には自分の国に自信をもってほしいですよね。そのためには正しい歴史観をもつことが大切です。
明治天皇のお歌もご紹介くださいました。
敷島の 大和心の雄々しさは 事あるときぞ 現れにけり
日本人の雄々しい心は平時にはわからないけれども、いざというときにこそでてくるのだ、というお歌です。
敗戦も、バブル崩壊も、地震も、そのたびごとに本当に大変でしたが、粘り強く克服してきました。
何度も何度も難しい場面を切り抜けてきた日本です。何があっても乗り越えることができるでしょう。
竹田さんは古事記を読むことをすすめておられます。
そういわれてみると、いままで古事記はまともに読んだことがありませんでした。古事記を解説した竹田さんの書籍やDVDが販売されていたので、購入してみました。
竹田さんのお話をお聞きして、よい一日となりました。

参考ブログ:
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e725484.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 講演