僕はやはり”祈り”とは、どうすることもできないものに対する、ある種の心のおさまりのつけ方だと思う。それ以外何もできないという。震災もそうですけど、何でああなってしまったのかというと、それはわからないし、どうすることもできない。そういうときに”魂”というものを考えざるを得ない。祈りが生物的にどんな意味があるのかわからないですし、それを説明する進化論的な議論があるのかもしれないですけど、とりあえず祈るしかないんですね。
『「助けて」と言える国へ』 p199 奥田知志さんの発言より引用
「利他的に振る舞えるのは、すでに成功して、あり余るほどもっている人だけでは?」と思うのは間違いです。逆説的ですが、実は世界でもっとも成功しているのは、お金を目的にしていない人たちなのです。
『「新しい働き方」ができる人の時代』 p179より引用
ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスの客室乗務員は、疲れきった横柄な金持ちを相手に、何時間もサービスをしなければなりません。こういった顧客たちは自分で頼んだサービスを、あとから平気で突っぱねることも多いのです。
私が乗務員たちから直接聞いた話では、そのような職場でやっていくコツは、サービスをするのが客のためでも会社のためでもなく、自分のためだと思うことだそうです。
『「新しい働き方」ができる人の時代』 p180より引用
奥田 不登校がつらいのは、本来学校に行くか行かないかということがその子の人生の一部にすぎないにもかかわらず、その子の全部であるかのように周りや本人が思ってしまうことです。中学生にとって自己実現できる場所が学校しかない。クラブ活動も塾も学校を核として存在している、いわば付属品みたいなものです。
『「助けて」と言える国へ』 p101-102より引用
奥田 支援の現場で「ホームレスになった理由」を尋ねます。最後の引き金は何であったか。第一は「仕事」にまつわることです。失業とか。しかし、少なくない答えとして「家族と別れた」とか「離婚した」ということを言う人がいます。つまり、縁が切れて孤立するとき、人は働く意欲をなくし、金とも切れる。縁の切れ目が金の切れ目というわけです。人は、誰かのため、家族のために働くという面がある。だから、金がないから無縁になる一方で、無縁になったから仕事ができなくなり、金がなくなったということもあるわけです。
『「助けて」と言える国へ』 p153-154より引用
「なぜ、困窮者を支援するのか」。私はこの問い自体にたじろぐ。質問者に問い返したい。「なぜ、そんなことを問わねばならないのか」と。「困窮者を支援することに、理由が必要か」と。この質問の根っこには、困窮は自業自得であり、助ける必要などないという現代社会の掟が見え隠れする。あえて答えるならば、こう言いたい。「それが人間だからだ」「それが社会だからだ」
なぜ、そう答えるのか。それは「人は一人では生きていけない」からだ。野宿者であろうとが、富裕層であろうが同じこと。この事実からは誰も自由ではない。私も、野宿者も、同じ現実を生きている。どちらも誰かを必要としている。「自己責任だ」ですますなら、社会も国家も不要となる。
『「助けて」と言える国へ』 p208より引用
人に仕事が必要なのは、そこから得る賃金でさまざまな支払いをしたり、過剰な贅沢をするためではない。人は、仕事によって良い人間となることができるからだ。仕事をこなしていくことで少しずつ良い人間になり、総じて良い人生を送れるようになる。
たとえば、仕事に打ち込むことによって、悪から離れることができる。妄想や悪をなす時間と機会を仕事が奪ってくれるからだ。犯罪者やギャンブラーを見れば明らかだ。彼らは自分の仕事に身を打ち込むことを知らない。
『生きるための哲学』より引用
図らずも、多くの部下を率い、集団の運命を預かる身になってからは、リーダーは根気強く仕事や人生の意義を語り、それを全員で共有することが大切だと気づきました。また、そのためには、仲間に説き続けなければならないこと、またそうすることで、心が一つに結ばれた最も強い集団になるということを知りました。
『ど真剣に生きる』 p78より引用
昨今はやりの「会社は誰のものか」という問いを受ければ、私は躊躇なく「全従業員の物心両面の幸福のためにある」と答えるでしょう。そして、「お客様、取引業者さん、地域の方々をはじめ、企業をとりまくすべての人々のために存在している」と続けるに違いありません。
『ど真剣に生きる』 p107より引用
才能とは、集団を幸福へ導くために天がリーダーに与えてくれた資質だと考えるべきです。あなたでなければならない必然性はなく、他の人でもいいはずなのです。ならば、才能を授かった者は、それを世のため人のために使うべきであって、自分のためだけに使ってはならないはずです。
集団のリーダーになろうという人は、自分を大事にしてはいけないのです。自分を脇に置いて、集団のことを最優先で考えられるような人でなければ、決して経営者にはなってはいけないのです。
『ど真剣に生きる』 p109より引用
本へのカネ遣いで大事なのは、見つけた時に買う、ということです。
「面白そうだけど、今は必要ないか・・・・・・」
「読んでみたいけど、ちょっと高いなぁ」
そんな時こそ買うことです。
本は生モノです。眼の前に現れた時が一番新鮮で美味しい。その時に必ず買うことです。そして積ん読で良いのです。
本というソフトはパッケージが優れています。積んでおくだけで必ずそれらが目に入って来ます。そうすればいつでも手にとれます。
『カネ遣いという教養』 p61より引用
友人へのカネ遣いは簡単です。五分と五分。それ以上でもそれ以下でもありません。
友はこの世で最も大事な存在だからです。友とは全肯定する存在です。戦略的に対応する他者とは違います。肉親や配偶者とも違います。
どんなことがあっても受け入れる。その姿勢を持って一緒にいることで気分が良いのが友です。大人になっての友とはそういうものだと思っています。
『カネ遣いという教養 p94-95より引用
「何もしないでボーッとする」「本を読む」などが思いついたら、「じゃあ、どっちが生きがいや目標につながるだろう?」と考えてみる。
すると「まぁ、本を読んで知識を得れば、何かいい仕事内容が思いついて、生きがいにつながるかもしれない」などと考えられる可能性もあります。
であれば、「じゃあ、この二つならば、本を読むのかな・・・」と思えます。
内容はなんでも構いません。
漠然と「何がいいかな」「何をしようかな」というのを、あえて「二択」にしぼること。
そしてそのうえで「生きがいといえば、こっちかな」という行動をするだけです。
一つ一つの行動は小さくても、これを繰り返すだけで・・・。
連続したあなたは、自分自身が望む方向に、より近づいていくはずですよ。
『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p61より引用
C「たいして質が高くないものに接すること」
B「誰かの作った、素晴らしい作品に接すること」
A「あなたが、何かを作ること」
今までに述べたすべてのものを、逆にあなたが「作る側に回る」こと。生み出すこと。これこそが、何よりも素晴らしい、極上の娯楽なのです。
『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p182より引用
マレーシアの心理学者であるマンショーらは、1000名以上のビジネスマンを対象にして、どんなときに仕事へのモチベーションが高まるかを調べました。
その結果、「その会社を好きである」というときに、仕事へのモチベーションがもっとも高まることが分かったのです。
『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p216より引用
品を保つということは、一人で人生を戦うことなのだろう。それは別にお高く止まる態度を取るということではない。自分を失わずに、誰とでも穏やかに心を開いて会話ができ、相手と同感するところと、拒否すべき点とを明確に見極め、その中にあって決して流されないことである。この姿勢を保つには、その人自身が、川の流れの中に立つ杭のようでなければならない。この比喩は決してすてきな光景ではないのだが、私は川の中の杭という存在に深い尊敬を持っているのである。
『人間にとって成熟とは何か』 p100より引用
三井物産のユニークな点は「出すぎる杭は打たれない」ということだ。「出る杭は打たれる」かもしれないが、私の場合、経営幹部から同僚まで配慮し、力づけてくれる環境があったことは事実だ。
たとえば、新入社員のときから「自分は自分だ」という風情で態度が大きく、夜九時以降の”夜のつき合い”にも参加したことがない。そんな商社マンは、めったにいないだろう。「あなたたちとは酒なんか飲まない」と言っているようなものだから、同僚や先輩は最初は「イヤな野郎だ」と思っていたかもしれない。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p94より引用
「カセギ」だけを目的に働いていては、我々はいつまでも「賢いサル」にはなれないであろう。「ツトメ」を果たし、社会を少しでもよりよいものに変えていこうと努力することではじめて、我々は「賢いサル」になれる。そんな結論が見えてくる。
(中略)
働くことを通して、世の中や時代に働きかけ、歴史の進歩に加わること。
少々大げさかもしれないが、それが働くこと、生きることの意味ではないだろうか。むろん個人がいくらがんばってみたところで、世の中はそう簡単に変わらないかもしれない。だが、そのような思いを心に抱いて生きることが大事なのだ。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p47-p48より引用
また、原子力の議論は常に軍事利用の核と民生利用の原発が裏表となってからみついていることを認識する必要がある。その意味においてアメリカの「核抑止力」に依存しながら「脱原発」を目指す、というのも実はおかしな話である。日米安保を解消してでもアメリカの「核の傘」の外に出て「脱原発」に踏み切るというのなら、賛成はしないが論理的には一貫しており傾聴に値する。
『何のために働くのか 自分を創る生き方』 p162より引用
いま、四十代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、”外の世界を切り拓くか”である。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。クマムシは仰向けになるとなかなか起き上がれないので、転ばないように注意しなければならない。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 はじめに p3より引用
私は人生とは道楽だと思っているし、とことん楽しむために生まれてきたのだと思っている。仕事もその道楽の一つであり、生きがいや自己実現を考えたことなど一度もない。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 p37より引用
私は四十五歳のときに、マイクロソフトの社長という肩書をすっぱりと捨てた。
IT業界の成長が頭打ちになるのはわかっていたし、仕事にもそろそろ飽きていた。そのままマイクロソフトに居続けたところで、アメリカ本社に栄転というゴールしかなかった。私にとってそのゴールはとくに魅力的ではなかったので、「すごろく」でゴールにたどり着く前に、さっさとゲームを降りてしまったようなものだ。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』 p57より引用
ミドルエイジの武器①未来がない
ミドルエイジの武器②ハングリーではない
ミドルエイジの武器③冒険心がない
ミドルエイジの武器④体力がない
ミドルエイジの武器⑤記憶力が弱い
ミドルエイジの武器⑥感性がにぶい
ミドルエイジの武器⑦ずるい
挨拶を誰にするかといえば、もちろん声をかけるその相手です。しかし、挨拶はその人にだけでなく、世間が挨拶する僕を見る機会でもあるのです。
僕にとって一番の衝撃は、僕と、掃除のおばちゃんに対してまったく同じお辞儀を先生がされたことです。ちなみに、その先生は日本の法曹界の大御所と言ってよい、東大法学部の教授の中でも特に有名な方でした。
『いつやるか?今でしょ!』p013より引用
テレビなどでよく、ラーメン屋さんは自分の店の味の「こだわり」を強調します。「こだわりラーメン」なるものまであります。なのに、ポスターの写真のポーズには「こだわり」がないようで、ほとんどの人がちょっとななめに立って腕組みをしているのです。
『いつやるか?今でしょ!』 p127より引用
今や、みんなの頭の中に、「ラーメン屋さんは腕組みしている」というイメージがすり込まれています。ですから、腕組みしている写真をみたとき、「あっ、ラーメン屋さんだ」、とすぐにわかるのです。腕組みはラーメン屋さんの「記号」なのです。
『いつやるか?今でしょ!』 p127より引用
ワシはただ二つのルールを守ってきただけなんじゃよ。
できることはすべてやれ。
やるなら最善を尽くせ。
これが何かを達成するための唯一の流儀じゃないかな。
『カーネル・サンダースの教え』 p28より引用
ロータリー・クラブのメンバーとして迎えられたときのことじゃ。ワシは彼らのスローガンに心を打たれたもんじゃよ。
最も奉仕する者が最大の利益を得る。
我が身の前に他人に奉仕せよ。
以来ワシは、物事を行う際にこれら二つのモットーに従うよう努めてきたんじゃ。
『カーネル・サンダースの教え』 p43より引用
1.嘘偽りはないか?
2.関与するすべての人に公正か?
3.信用と信頼を築けるか?
4.関与するすべての人に利益があるか?
『カーネル・サンダースの教え』 p45より引用
店を清潔にしなさい。スタッフには礼儀正しくさせなさい。おいしい料理を出しなさい。あとは懸命に働きなさい。これで成功できるとは限らんが、成功への第一歩にはなるだろうね。
『カーネル・サンダースの教え』 p194より引用
なぜかっていうと、今日、不幸な人は明日も不幸なの。明後日もその次も不幸なの。だって不幸を探すから。それで、しあわせになるためにはどうするかっていうと、自分の過去を振り返って、「~だから不幸だった」を「~だからよかった」に変えるんです。「~があったからこそ、いまのしあわせがある」って。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p54より引用
それと同じで、人によっては笑顔でいるよりは怖い顔してたほうが得な時期があったりするんです。
ある人が小さいころに不機嫌な顔をしてると、母親が「どうしたの?」って機嫌を取ってくれてたとするよね。そうすると、それがいつの間にか癖になって、ブスッとした顔をしてると誰かが機嫌を取ってくれると思っちゃうの。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p73より引用
自分がいくら正しいことをしていても、それに反対するような人は必ず出てきます。それは、その人たちがあなたの人生の盛り上げ役だからなんだよね。だから反対したりするような人に、「今日も私の人生を盛り上げてくれてるな」って思えばいいんです。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p145より引用
たとえば世間の人たちは「いい会社に入ったほうがいいよ」って言うんだけど、私に言わせれば、いい会社に行くよりも自分がいい社員になったほうが手っ取り早いからね。
そこで給料を二〇万もらうとすれば、会社は保険なんかで余分に何万か負担するから三〇万は儲けないといけない。さらにいい社員になるためには五〇万円分働かないといけません。
そうやって得をさせる社員になればいいんです。いい会社に行って、会社からもらって得しようとしてる社員が、結局はいちばん損をすることになるの。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p148より引用
ですから、折れにくい心を作るためには、日頃から自分のことを好きになるような行動を心がけ、実践していくのが大切です。
そのための方法のひとつが、自分との約束を優先するということです。
自分に自信がない人は、無意識のうちに自分よりも他人を大切にしようとしがちです。
『折れない心をつくるたった1つの習慣』 p77より引用
自分を傷つけた相手のことを憎めば、心はマイナスのエネルギーで一杯になってしまい、マイナスの出来事を引き寄せてしまいます。
ですから、相手を許すことは、相手のためではないのです。自分の幸せのために、憎しみや悲しみを手放すのです。
『折れない心をつくるたった1つの習慣』 p135より引用
・・・・・・そうだ。おれは神聖な火炎を大事にして、まもろうとしている。大事にするから、弱くなってしまうのだ。己自身と闘え。自分自身を突きとばせばいいのだ。
炎はその瞬間に燃えあがり、あとは無。-爆発するんだ。
自分を認めさせようとか、この社会のなかで自分がどういう役割を果たせるんだろうとか、いろいろ状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても、無意味な袋小路に入ってしまう。
いま、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。
『自分の中に毒を持て』 p194より引用
価値観のハードルが低い人にはどうでもいいことでも、価値観のハードルが高い人には、なんでもかんでも問題に変わってしまう。だから、自分のことをイライラさせる人、欠点ばかりの人、苦手な人が多いと思ったら、「自分の価値観のハードルが高いだけじゃないのか」と考えてみるのもいいでしょう。
『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』 p86より引用
誰に、なんと言われようと。
「私がそうしたいと思ったから、そうした」
で、いかがでしょうか。
『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』 p139より引用
具体的にいうと、「親から1人暮らしを心配されたとき」「体調が悪くて弱っているとき」「仕事がうまく進まなくて、あたふたしているとき」でした。
もしくは、「いや、ちょっと不安があって」とか「助けてほしいんだけど」などという言葉を言えないときでした。
『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』 p133より引用
どん底時代をどういう心持ちで耐え抜いたかというと、「いまに見てろよ」っていうような不屈の精神ではないんです。「おかしいなぁ・・・・・・私、こんなんじゃないはずなんだけど」という「???」の思いでした。
たとえ根拠が薄い自信でも、自分を信じる気持ちが、辛い局面にいる人を救ってくれるということはあると思います。
『野心のすすめ』 p88より引用
妄想力とは、想像力よりもさらに自分勝手で、自由な力。現実からは途轍もなく飛躍した夢物語を、脳内で展開させてみるのです。秘密の花園でこっそり花を育てるように。
妄想は自分を引き上げてくれる力になります。作家であれば物語を書けるし、作家でなくたって、自分の人生のストーリーを紡ぎだせるようになる。
『野心のすすめ』 p176より引用
それに、読書って、ひとりでやっていて惨めに見えない、数少ない趣味でもあります。本を読む楽しみを知っているのと知らないのとでは、ひとりで過ごす時間の充実度が違ってくる。人が電車の中で携帯メールを打っている姿と、文庫本を読んでいる姿では、圧倒的に後者のほうが素敵ではありませんか。
『野心のすすめ』 p179より引用
それに比べると、何が欲しいかはハッキリとわかっている「走っている不幸」にはいつか出口が見えてくる。走ることを知っている人たちは、諦めるということも知っています。実際に、運が悪い人とは見切りが悪い人でもある。いまが楽しくないなら、何かを切り捨てることだって必要です。「新規まき直し」をして、生き方を変えることは運の強さにつながっていきます。
『野心のすすめ』 p181より引用
壇上からあらためて聴衆を見わたし異様な気分にとらわれた。・・・・・・見るからに経営者。ビジネス、利潤追求だけに専念している。その外の人生はゴルフかマージャンだけというような。みんな同じ顔、同じ目つきで、ネクタイを締めて、ゾロッとすわっている。禿げた人、四角い顔、眼鏡、それぞれ違うのだが、同質に見える。ふと、何か異種の動物の前に立たされているような気持になった。
ぼくは率直にその感想を話した。経済がどんなに成長しても、逆に人間喪失のむなしさはとり返しがつかないのではないか。ここからお見受けすると、皆さん、一目見て、いかにも経営者、商売人だ。それ以外の何ものでもないというところに、人間の全体像を失っている現代文明、そしてこれからの運命が象徴されている。
『自分の中に毒を持て』 p118より引用
大切なのは、他に対してプライドをもつことでなく、自分自身に対してプライドをもつことなんだ。
他に対して、プライドを見せるということは、他人に基準を置いて自分を考えていることだ。そんなもんは本物のプライドじゃない。たとえ、他人にバカにされようが、けなされようが、笑われようが、自分がほんとうに生きている手ごたえをもつことが、プライドなんだ。
相対的なプライドではなくて、絶対感をもつこと、それが、ほんとうのプライドだ。このことを貫けなかったら、人間として純粋に生きてはいけない。
『自分の中に毒を持て』 p67より引用
いままでは、謙虚であるということが世渡りの第一歩みたいなものと考えられてきた。だが僕の考え方では、それは非常に傲慢だとはいえないが、不遜だと思う。というのは、自分はどのくらいの能力があり、どのくらいのことをすべき器であるかということを見極めようとしないで、つまり、自分のことが自分でわからないのに、勝手に自分はダメだと見切り、安全な道をとってしまう。
このように自分を限定してしまい、その程度の人生で諦めてしまえば、これは安全な一生。だが、自分がいまの自分を否定して、更に進み、何か特別な自分になろうとすることには大変な危険が伴う。
そして、ほとんどの人はこの危険に賭けようとはしない。
『自分の中に毒を持て』 p22より引用
俗に”失敗は成功のもと”という。そんな功利的な計算ではなく、イバラの道に傷つくことが、また生きる喜びなのだ。通俗的な成功にいい気分になってはならない。むしろ、”成功は失敗のもと”と逆にいいたい。その方が、この人生のおもしろさを正確にいいあてる。
たんたんとした道をすべっていくむなしさに流されてしまわないで、傷つき、血のふき出る体をひきずって行く。いいようのない重たさを、ともども経験し、噛みしめることだ。それが人生の極意なのである。
『自分の中に毒を持て』 p116 より引用
目標が何もなければ挫折するわけがない。「どうでもいいや」と思うものに挫折する人もいません。目標をしっかり持って全力で頑張ったらからこそ、人は必然的に挫折するのです。挫折を感じるほど一所懸命になっているのですから、むしろ「幸せだ」と感じてもいいくらいだと思います。
『挫折を愛する』p195より引用
のちに、その理由を僕が尋ねると、イチロー選手はこう答えてくれました。
「人の意見や評価ほど曖昧なものはないから」
僕はこの言葉が好きです。自分の想いを貫き通す大切さを教えてくれるだけでなく、周りの評価をつい気にしてしまう僕の不安を取り除いてくれるからです。
「人というのは勝手なことを言う生き物だ。人から何か言われたとしても、あてにならないことはたくさんある。だから、すべて受け入れる必要はないんだ」
と言ってもらっているようで安心します。
『挫折を愛する』p173より引用
独立決断
自分はけが、病気は絶対しません
怒らず、恐れず、悲しまず
正直、親切、愉快に
力と勇気と信念を持って
自己に対する責務を果たし
愛と平和とを失わざる今日一日
○○、○○、○○(家族の名前を入れて)と、厳かに生きていくことを誓います。
『挫折を愛する』p110より引用
第一章 息子として
第二章 教師として
第三章 父親として
「この時期はさあ、あれだけ嫌がってた君を無理やりプールに連れてきては、いっしょに練習していたでしょ。あれ、なぜだかわかる?本当は泳げるようにしたかったわけではないんだよ」
-え、ちがったんですか。うーん、ちょっとわからないです・・・・・・。
「もしね、君が万が一、水の事故に遭ったとき、だれかが救助に駆けつけるまで、自力で水に浮いていられるように、せめてそこまではしておきたかったんだ」
『自分を愛する力』 p62より引用
そんな僕が、人生で初めて、この身体をつらいと思った。この境遇をしんどいと感じた。自分のことは何とかしてしてきた。周囲も手伝ってくれた。だが、自分が何かをしてあげたい相手ができたとき、自分が守ってやりたい存在ができたとき、僕にはどうすることもできなかったのだ。
そして、この悲しみは、この日かぎりで終わるものではない。僕が父親であり続けるかぎり、自分の愛する息子をみずからの手で守ってやることができないという情けなさと無力感は、まるで影法師のようにこの先もずっと僕につきまとい、苦しめつづけるのだ。
『自分を愛する力』 p171より引用
自分への裏切り
1 自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』p110より引用
「自分を変える教室」へようこそ
第1章 やる力、やらない力、望む力
第2章 意志力の本能
第3章 疲れていると抵抗できない
第4章 罪のライセンス
第5章 脳が大きなウソをつく
第6章 どうにでもなれ
第7章 将来を売りとばす
第8章 感染した!
第9章 この章は読まないで
第10章 おわりに
あとでエクササイズをしようと思った人は、そのせいで気がゆるんでしまい、夕食をたくさんとってしまいがちです。そういうことが癖になると、今日は怠けてもあとで取り返せばいいということになり、口先だけで終わってしまうのがオチです。
『スタンフォードの自分を変える教室』 p143より引用
人は目標にふさわしい行動を取る機会が訪れただけでいい気分になってしまい、実際に目標を達成したような満足感を覚えてしまうのです。
『スタンフォードの自分を変える教室』 p145より引用
・あなたの仲間うちの他の人たちも、あなたと同じ問題を抱えていますか?
・あなたの習慣は、友人や家族の習慣がうつったものだと思いますか?
・一緒に楽しみにふける仲間がいますか?
・仲間うちで、あなたと同じ問題の改善に取り組み始めた人はいますか?
『スタンフォードの自分を変える教室』 p275より引用
1.親切をする
2.感動する
3.感情を表に出す
4.マッサージを受ける
5.愛する人と精神的に支え合う、スキンシップをとる
6.ハグをする
7.ペットをなでる
アパラチア山道でハイキング中に殺害されたモリー・ラ・ルーの父親のジムは、16年後にペンシルベニア州の法廷で、ある選択をしました。犯人を許すことにしたのです。
死刑が終身刑に減刑された犯人の前で、彼は1通の手紙を読み上げています。
「ほとんどの人は、加害者を許せば相手を解放するだけだと思っていますが、まったく逆です。許すのは、自分が解放されるためなのです」
『「親切」は驚くほど体にいい!』 p172より引用
「弱い人間は許すことはできない。許しは強い者の資質だ」 p175
①時間がないと感じている
②「好きなことをやっていい」という許可が自分におりていない
③「好きなことでは生活が成り立たない」と思っている
④「才能がない」と思っている
⑤お金がないからできない
⑥そもそも、好きなことが何かわからない
『大好きなことをやって生きよう!』より引用
あなたは、どんな生き方を選んでもいいのです。誰も、あなたに何かを強制することはできません。しかし、私たちの多くは、いろんな人に遠慮したり、家族やパートナーからのプレッシャーを感じたりして、自分らしくない生き方をしています。
ただ、最終的に、あなたの両親も、パートナー、子ども、友人、上司、取引先の人たちの誰もが、あなたの幸せに責任を持ってくれるわけではありません。
あなた以外に、あなたの人生を変えられる人はいません。
『大好きなことをやって生きよう!』より引用
「うちに勤めたからには、不手際があっては困ります。家名にかかわりますから」
お手伝いを雇うとき、まずこうぴしゃりと言ったのが、むめのだった。廊下を歩く際には、むめのの先を歩くことは許されなかった。敷かれた絨毯の上を歩くのではなく、両端の床部を歩くように指示した。立ち話は許されない。たとえ廊下でも、正座してから話を交わす。部屋を歩くときには、敷居や畳の縁をふまない。ちゃぶ台は、畳の縁に沿って部屋に正しく置く・・・・・・。できないと、客人の前であっても、叱責が飛んだ。
『神様の女房』より引用
「人生の質は、あなたが居心地のよさを感じられる、不安定感の量に正比例する」
つまり、「居心地よいと感じられる程度の不安感の領域」が多くなればなるほど、人生の質が高くなる、ということです。
『自分を超える法』より引用
リスク(=不安定感)を取ろうとせず、「安定感の中毒」になっていると、結局、長期的には、少ない取り分で生涯を終わります。つまり、簡単にいうと、リスクを取らずに「お金持ち」になる方法など、存在しないということです。
『自分を超える法』より引用
アレンジ、運命思考、回復思考、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向
達成欲
コミュニケーション
競争性
自己確信
目標志向
達成に対するあなたの執拗な欲求は、必ずしも論理にかなっていないかもしれません。方向すら定まっていないかもしれません。しかし、飽くことを知らず常にあなたについてまわります。達成欲の旺盛なあなたは、このわずかに満たされない気持ちとうまくつきあっていけるようにしなければなりません。
『さあ、才能に目覚めよう』より引用
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