川にダムが必要なように、暮らしにもダムがほしい。物心ともにダムがほしい。ダラダラと流れっぱなし、使いっ放しの暮らしでは、まことに知恵のない話。
大河は大河なりに、小川は小川なりに、それぞれに応じたダムができるように、それぞれの知恵を働かせれば、さまざまのダムができあがるはずである。
松下幸之助著『道をひらく』より引用
松下幸之助さんのダムの話は有名ですね。
京セラの稲盛和夫さんも、松下さんの講演会でダムの話を聞かれて感動したということを、ご著著で紹介されています。
このダムの話は、教訓としていろいろなことに使えると思うのですが、例えば、最も分かりやすいのがお金です。
稼いだお金をはじから使い果たしてしまうのではなく、いったんせき止めて、人生に有効なことに、だんだんと使っていくということです。
人生で学んだことや経験したことを、その後、有効に活かせるように、ダムにためていきます。
お金でも、学びでも、経験でも、どのようにためて、どのように放出していくのか・・・
いまの生活は流れっ放しではないのか・・・
ダムの話は単純な理屈ですが、「あなたにとってのダムは?」と聞かれれば、はっ、と思うことです。

参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 松下幸之助