サービスする心

2010年04月28日

 与え与えられるのが、この世の理法である。すなわち、自分の持てるものを他に与えることによって、それにふさわしいものを他から受けるのである。これで世の中は成り立っている。
 だから、多く受けたいと思えば、多く与えれば良いのであって、充分に与えもしないで、多く受けたいと思うのが、虫のいい考えというもので、こんな人ばかりだと、世の中は繁栄しない。
 (中略) 
 お互いに繁栄の社会を生み出すために、自分の持てるもので、精いっぱいのサービスをしあいたいものである。

                    松下幸之助『道をひらく』より引用



 松下幸之助さんのおっしゃる「サービス」というのは、すべてを無料でささげないということを言っているのではないと思います。

 無料であろうと、有料であろうと、自分の力を出し惜しみせずに、最大に発揮して人の役に立ちなさいということだろうと、私は解釈しております。

 似たような思想として、ロータリークラブには、職業奉仕という考え方があります。自分の仕事に一生懸命向き合っていくことによって、社会に貢献していくというものです。

 お客さまのこと、相手のことを真剣に考えて、お役に立てるように自らどんどん動いていく。この辺でやめておこう、ここはどっちでもいいや、といい加減にしない。

 あの会社はすごく業績がよい、と評価されるよりも、あの人たちは本当に一生懸命やってくれる、親身になって働いてくれる、と評価されるほうがずっとうれしいですね。
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 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | Comments(0) | 松下幸之助

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