むつかしいことかもしれないが、自分の仕事に誇りを持ち、自分の働きに意義を感じるならば、わが身の処し方もおのずから見いだされてくるだろう。
どんな世の中になっても、あわてず、うろたえず、淡々として社会への奉仕を心がけてゆこう。その姿自体が、人びとによってすでに大きな励ましとなり、憩いとなるのである
花のように。泉のように。そこにわれわれの喜びもある。
松下幸之助『道をひらく』より引用
私の入会しているロータリークラブにも、職業奉仕という考え方があります。自分の職業を律し、道徳的水準と品位を高めると共に、業務を通じて職場や地域に奉仕をしていく活動です。
仕事を一生懸命行うことが、社会への奉仕となるという考え方です。
松下幸之助さんの『道をひらく』は、見開き2ページずつで一つの話が完結している本ですが、この中で私が最も好きな話は、「サービスする心」です。松下さんの仕事にたいする考え方をもっともよくあらわしているエッセイだと思っています。
今日ご紹介した「花のように」というエッセイも、同じことをおっしゃっていると思います。
このところ、一時、83円台まで円高が進み、その他にも先行き心配することはたくさんあります。松下さんのおっしゃる、「どんな世の中になっても」・・・がいま来ているともいえます。
それでも、悲観的にならずに、淡々と、やるべきことをやっていく・・・
人のために出来る限りの力を尽くしていく・・・
その姿は、確かに、殺伐としたところに、健気に、そして毅然と咲く、一輪の花といえましょう。
参考ブログ:
『サービスする心』
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e455351.html
『サービスする心 その二』
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e499576.html

参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
今日の信濃毎日新聞の10ページにこのブログが紹介されています。
あんなみっともないものを出して頂いて・・・大変恐縮です。
ありがとうございました。
Hitoshi Yonezu at 10:00
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