『世界一のおもてなし』を読んで

2013年12月20日

 宮崎辰さんのご著書『世界一のおもてなし』を拝読いたしました。

 宮崎さんは1976年東京都国分寺市生まれ、辻調理師専門学校を卒業後、最初に働いたレストランで「日本一のサービスマン」に出会い、サービスの道へ転向されたそうです。
 2010年にシャトーレストラン ジョエル・ロブションのメートルドテルとなり、同年、第14回メートル・ド・セルヴィス杯で優勝、2012月11月には「クープ・ジョルジュ・バティスト」サービス世界コンクール東京大会で優勝し、世界一のサービスマンとなられました。

 この本は宮崎さんの世界一になるまでの道のりや、サービス哲学を公開してくれるものです。

 宮崎さんが優勝された世界コンクールの競技種目は九種目もあるのだそうです。

 前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー、カクテル、オーダーテイク、ワイン・アルコールのテイスティング、テーブルセッティング


 これらの種目それぞれに制限時間があり、他国の審査員によって点数がつけられるそうです。しかも会話は英語またはフランス語と決められているそうです。

 日常生活からの不断の努力が宮崎さんを世界一に導きました。

 いつも、ビシッとしたスーツ姿で素晴らしいサービスをしてくれるサービスマンの、出勤途中の姿をたまたま見かけたとします。その服装が変な格好だったり、汚らしい格好だったら、どう思うでしょうか?オンとオフは違うとはいえ、やはり嫌な気持ちになるのではないでしょうか?
 最悪の場合、「あの素晴らしく見えたサービスも、あの楽しかったひとときも、実はハリボテに過ぎなかったんだ」と、魔法が解けたようになって、レストランから足が遠のいてしまうかもしれません。
 ですから、レストランでサービスする人間ならば、店の外でも、その店の顔であることを意識するべきです。サービスをする瞬間だけいい恰好をすればいいというものではありません。

             『世界一のおもてなし』 p43より引用
 

 お世話になっているサービスマンの方に街で偶然出会ったとき、あまりにも違う姿をされていたので誰だか分らなかった、という経験が私にもあります。

 私自身はサービスマンではありませんが、お客さまに奉仕する立場としては、ある一つのイメージで見て頂いているということです。

 服装だけの問題ではなく、生き方の問題でもあります。

 外すようなことはないと自分では思っていますが、自分で思っているだけかもしれません。気を緩めないようにしたいことです。
 
 世の中にはいろいろなコンクールがありますが、サービスの世界の話も興味深かったです。

 どうぞご参考になさってください。

  


 参考文献:『世界一のおもてなし』 宮崎辰 (中経出版)
 


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