土光敏夫さんの『[新訂]経営の行動指針』74pより引用いたします。
よい情報にしろ悪い情報にしろ「よく報告する」ということは、非常に積極的で勇気のいる行動なのである。仕事によいことばかりあるはずがない。よいこともあろうが、必ず悪いことも混じっている。そうであるのによいことばかり報告してくるというのは、仕事の全体の遂行について確固たる自信をもっていない証拠である。自信があれば、悪いことでむしろ積極的に報告し助言を求めるはずである、
土光敏夫著 『[新訂]経営の行動指針』より引用
土光さんは「よく報告する」ことを「非常に積極的で勇気のいる行動」であると述べています。
まさにその通りだと思います。
従業員はよい情報はどんどんあげますが、悪い情報はあげないか、知らないふりをしていることが多いです。正直にすべてを報告するには勇気がいります。誰も見ていないことや軽微なミスについては報告していないことが多いです。
上司や経営者も、悪い報告を聞くのは実は気持ちのよいものではないので、耳をふさぎたくなります。
聞くほうにも、なんでも聞くぞ、という開かれた姿勢と覚悟と勇気が必要です。
私は悪い情報の一つ一つに対応させていただくことはできませんが、情報の内容はすべて知っておいて、二度と起こらないように改善していかねばならないと考えます。
「報告するのが当たり前」という状態をつくりたいと思います。

参考文献:『[新訂]経営の行動指針』 土光敏夫 (産業能率大学出版部)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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