山﨑武也さんの『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用いたします。
交渉は合意に到達するのが目的であることを忘れてはならない。相手を徹底的に遣り込めてしまったのでは、交渉の場から逃げていってしまうかもしれない。それでは交渉を始めた意味もなく、時間とエネルギー、それに金も無駄に使った結果になる。
交渉相手を敵対視するのは間違っている。自分の利益を、その程度に差があるとはいうものの、確保させたり実現させたりしてくれる相手であるから、自分の「味方」であるといわなくてはならない。
『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用
交渉や議論の場において丁々発止のやり合いは必要だと思います。さまざまな意見を交わしあううちに新しいアイデアが出てくることもあるからです。
しかし、あまりも議論に熱が入りすぎると、成果をまとめることよりも、自分の主張を押しとおすこと、相手を遣り込めることに力が入ってしまうことがあります。
そうなると、価値観の戦いになってしまいます。
そのときの一時的な熱に飲まれて、冷静な判断を失い、議論に勝つことに力を注ぐのは、目的と手段を履き違えているというものです。
相手が社内の人であろうと社外の人であろうと、議論の結果は、お互いにWIN-WINの関係になることです。
山﨑さんの指摘されている「相手も味方だ」という意識を忘れないようにしたいと思います。

参考文献:『なぜあの人には「味方が多い」のか 一流の気くばり仕事術』 山﨑武也 (PHPビジネス新書)
参考ブログ:
「また誘ってくれるように頼む」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1046534.html
「自分にしか分からない仕事」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1046021.html
「自分の善行は隠す」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e960914.html
「一緒に食事をすると」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e959573.html
「良薬は口に苦し」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e830130.html
「清潔感とは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e829432.html
「遅刻することは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e818827.html
『なぜあの人には「味方が多い」のか』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1015758.html
「お断りするときには」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1019830.html
「自分にしか分からない仕事」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1046021.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
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