山﨑武也さんの『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用いたします。
書類であれ物であれ、その人がいなかったらどうなっているかわからない状態になっているときは、組織の中では仕事ができない人であると決めつけていい。
自分にしかわからないような仕事の仕方をしている人がいる。意識してであれ無意識のうちにであれ、自分の仕事をほかの人が代替できないようにしているのだ。だが、どのような仕事でも、やればできる人がどこにでもいる。有能なリーダーが急死したり突然やめたりしても、それで組織が駄目になる例は極めて稀である。
『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用
かつて長期に欠勤せざるを得ない人がでたときに、その人が担当していた仕事が滞ってしまったことがありました。病気や家庭問題など、どうしても会社を休まなくてはいけないときはあります。そのことは致し方のないことです。
問題は、会社としてその人物が休んだことによって、仕事が止まってしまっていいのか、ということです。
会社としては、休んで失われた部分を組織で補完し、対応していかねばなりません。
そのことをきっかけとして、仕事の内容が誰にでもわかるように、表と文章に表わし、何がどう進んでいるのかがその人でなくても分かるようにしました。
自分の仕事を守るため、あるいは保身のために意識的に仕事のやり方を隠していたとしたら悪質ですが、そんな人はそうそういないでしょう。
ほとんどの場合は、無意識のうちに自分で抱えてしまっている、自分で整理ができていない、というところに原因があります。
組織で仕事をしているのであれば、自分の仕事が分かるようにしておくのも仕事の一つなのです。組織としてもそういう仕組みをつくらねばなりません。

参考文献:『なぜあの人には「味方が多い」のか 一流の気くばり仕事術』 山﨑武也 (PHPビジネス新書)
参考ブログ:
「自分の善行は隠す」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e960914.html
「一緒に食事をすると」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e959573.html
「良薬は口に苦し」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e830130.html
「清潔感とは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e829432.html
「遅刻することは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e818827.html
『なぜあの人には「味方が多い」のか』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1015758.html
「お断りするときには」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1019830.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
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