人にはどう見えるのか

2010年12月30日

 世界は主観で成り立っているのだ。
 そのそれぞれの主観に、それぞれの正当性がある。
 自分が見ている同じ物事が、隣の人に同じように見えているとは限らない。自分の見方だけで物事を見るのではなく、いつも他の人がこれを見たらどう見えるのか、どう感じるのかを想像する習慣をつけよう。


              三木谷浩史著 『成功の法則 92ヶ条』より引用




 昔話をすると、ある出来事について、人は自分とは全く違う観方をしている、一人ひとりの見方は、全く違うのだ、ということに気がつきます。

 私の母校の上田高校は、江戸時代、武家屋敷だったところなので、校門を囲む一角に小さなお堀があります。お堀といってもお城のお堀と違って、屋敷の小さなお堀ですから、浅いですし、流れもなさそうで、汚いです。

 高校三年の学園祭のときに、同級生のM君が、そのお堀に飛び込んだという事件がありました。何か理由があったということではなく、M君は飛び込みたかったから飛び込んだのだろうと思います。

 この事件は今でも笑い話として語り継がれているのですが、ある者は飛び込んだ瞬間を語り、ある者は、お堀にいたアヒルのことを語り、ある者はずぶぬれで出てきた姿を語り、ある者は周りで見ていた学生のことを語るのです。

 友人たちとこの話をしたときに、知らない事実が次々と出てきて、それぞれがあまりにも違うことを言うのでびっくりしました。

 私は、M君がずぶぬれになりながらも、「このまま自転車で青木村まで帰るさ」(高校から十数キロの道のりです)と、ニコニコしていた姿を印象的に思い出します。

 何が起ころうとも、そのこと自体は中立であり、結局は見た者がどう感じ、どう判断したかです。それがすべてなのです。

 仏教の「空」の話です。

 三木谷さんが書かれていることも同じようなことですね。


 参考ブログ:『出来事はすべて中立』
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 参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 

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