昨年のことですが、仕事で大きな問題や交渉事が重なっているときに、いろいろな団体の重要な仕事をいくつも頼まれたことがありました。
その中には本当に大変な任務もあり、私にできるかどうか少々不安でした。
仕事が大変な時にこんなことをしていていいのだろうか、とも悩みました。
先輩方にご相談したところ、皆さんが、受けたほうが良い、絶対に断るなとアドバイスをしてくださいました。中小企業のオーナーの世界では、大変なのが当たり前なのだから、自分だけ特別に認めてもらうわけにはいきません。
そんなに無理をしないで、できないことは断ってもいいんだよと言ってくれた友人は、一人だけいました。
その時の私の心境は、
「よーし、こうなったら、何が何でも、全部やってやる!断らないぞ。俺ならできるはずだ!」
と、ものすごく、気負っていました。
今となれば、全ての任務が無事に進み、そんなに大変でもなかったなと懐かしく思い出せるようになりました。
小林正観さんの『100%幸せな1%の人々』を読んでいましたら、頼まれごとは適度にやればよいという話が出ていました。
頼まれたことは気負わずに、「よい加減」でニコニコとやればよいというのです。
何でも引き受けてやるぞという気迫があると、できないことまでも持ち込んでしまい、行き詰まることもあるそうです。
「頼まれたことを気持ちよくやってくれるから、あの人にまた頼もう」と思われたとしたら、喜ばれる存在になることができるそうです。
あ~、あのとき、私はガチガチになっていたな~
もっとゆるく、適度にやっていればよかったんだな~
と、いまになって、ようやくわかるようになりました。私は、せっかちだとか、かたいとか、人からよく言われます。本当にその通りです。
断ってもいいとアドバイスしてくれた友人は、私がガチガチになっているのが見えていたので、そう言ってくれたのだと思います。
適度に、よい加減で、ニコニコと。
なんだか少し、気持ちが楽になったような気がいたしました。
参考文献:『100%幸せな1%の人々』小林正観(中経出版)
とてもよい本ですが、7月13日にご紹介した『この世の悩みがゼロになる』と内容が重複するところがありますので、お忙しい方はいずれか一冊を読んでみてください。
Hitoshi Yonezu at 10:00
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