今朝は第5回マネジメント読書会を開催しました。
参加者は14名(うち初参加1名)でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は和食(貝柱おかゆ、のり、たらこ、梅、せいろ蒸し、漬物、ジュース、牛乳、コーヒー)でした。
先月からP.F.ドラッカーの『経営者の条件』を一章ずつ読み始めました。今日の課題は第2章「汝の時間を知れ」です。
みなさまから次のような感想や気づきが出ました。
p46
計画しても実行できないことが多い。
p50
成果をあげるには大きな固まりの時間が必要。
知的労働者とのコミュニケーションの時間。
外の世界での成果のために時間を割く。
p58
体系的な時間の管理が必要。浪費している時間を捨てる。
他の人間でもやれることは何かを考える。
p65
ルーティン化・・・仕組みつくりをする。
未熟練の人でも天才を必要とする仕事を処理できるようにさせる。
よく話をきいてあげることで成果につなげる。
時間の管理は自分ができていないところだ。
年間の一般の方の年間労働時間は2000時間だが、自由な時間は2200時間あるという。その時間をどのように過ごすのか。
二人の仕事を四人でやったら・・・の事例が興味深かった。
p55
人事の決定が時間をとるのは、神は、人を組織の資源として創造したわけではないという単純な理由による。
マネジメントに関してドラッカーの問題意識は、こんなところにあるのでは、と思った。
人を組織の資源として成果を上げるための方法として、マネジメントがある、ということか。
p76
汝自身を知れとの昔からの知恵のある処方は、儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。 しかしその気があるかぎり、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。
いかに自覚的に自分(の仕事)をマネジメントするのか、詰まるところ、意志とか意欲の問題か。
時間管理には自分自身の反省もある。
ドラッカーは固まりの時間を必要というが、細切れの時間の活用法も考えたほうが良い仕事ができるのではないか。
連続ドラマタイプの仕事とサザエさんタイプの仕事がある。サザエさんのほうは、少ない時間でできる。
時間をどう考えるべきか。
有限な資源として考える。
自分では固まりとしてはとらえていない。
p55
ゼロから1をつくるには固まりの時間が必要。
p75
大きな成果をあげている人は締め切りを設けたリストを作っている。
ドラッカーを精読するのは初めて。四十数年前に書かれた本とは思えない。
長く時間を使ってもできないことがある。集中できる時間の管理を感じている。
p65
よくマネジメントされた組織は日常はむしろ退屈な組織である。
p55
神は組織のために人をつくったのではない。
アポイントなしでお邪魔すると怒るお客様がいる。
それだけ集中して仕事をしているということ。
時間の浪費にはいろいろな側面がある。
p72
自己規律の強い人でさえ、さほど重要でないことに取られている。
p75
締め切りを設けたリストを作ること。
p46
時間を「記録する、整理する、まとめる」を実際に自分でやってみた。
p50
成果をあげるには大きな固まりの時間が必要だ。
p69
会議の過多は職務の組み立て、組織の単位に欠陥がある。
やりたいこととやらねばならないことのバランスを考える。
記録、整理、まとめるの三ステップが重要だが、なかなか実行できない。
2-3時間のまとまりの時間がなくてはできない仕事がある。
p66
人員の過剰による時間の浪費。
p53
管理限界:スパンオブコントロールについて、かつて15人の部下がいたときにこの状態になってしまった。
部下を減らしてもらってゆっくり話す時間をつくった。
人事には時間をかけて行うべき。
p50
まとまった時間が必要である。
細切れの時間では落ち着かない。
重要な仕事を後回しにしがちである。
p58
する必要のない仕事をみつけ捨てる。
いまはまだ新しい仕事だが、見つけていきたい。
p63
事実上時間を整理しすぎる危険はあまりない。
記録、整理、まとめる・・・やるのが億劫だが、実行したい。
p52
話し合いが必要である。
仕事がうまくいかないのはコミュニケーション不足だ。
密度の高い話し合いが必要だ。
仕事場とは違う場所で話す場をつくる。リラックスした対話は重要だ。
忙しくても短くてもコミュニケーションする時間をとるのもいい。
初めてドラッカーを読んだ。
記録、整理、まとめる、というところは印象に残った。
自由に使える時間をいかにコントロールできるかが重要。
大きなまとまりの時間が必要。
p63
ハリー・ホプキンスの事例はすごい。有効に時間を活用したい。
p68
会議のない組織が理想、だが、話し合いは必要と、矛盾?
目的を持った会議ならいいのではないか。
上司が上から目線の会議は発展しない。
57ページに出てくる「科学的管理法」とは、フレデリック・W・テイラーの『科学的管理法』のことですね。
テイラーが『科学的管理法』を書いたからこそ、ドラッカーがある、とテイラーの功績をたたえる方もおられます。
大学で「労働科学」という講義にでたら、先生がテイラーの批判で終始していたことを思い出します。(この先生は立場がやや偏っていたように思います。)いまとなればテイラーは時代が違ってしまいましたが、これがマネジメントの基礎になったということは理解できます。
ドラッカーは難しいといわれますが、みんなで少しずつ読んでいけば、意外と読めるものです。
ご興味のある方はお知らせくださいませ。

参考ブログ:
「仕事に知識を適用した最初の人」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1034924.html
「人的資源にマネジメント視点を」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e644741.html
参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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