あらゆる生産手段のうち、人的資源ほど効率の悪いものはない。この人的資源の活用に成功したわずかな企業が、生産性と産出量の飛躍的な向上を実現する。
(中略)
しかもわれわれは、人的資源の生産性をもたらす鍵が何であるかを知っている。報酬や手法ではない。考え方としてのマネジメント視点である。仕事と製品をマネジメントの目で見ること、すなわち、それらのものを全体との関連において見ることである。
『ドラッカー365の金言』1月14日の節より引用
企業で費消されるあらゆる費用のうち、もっとも効率が悪いのは、電気代でも、文房具代でも、ガソリン代でもなく、人件費である・・・とはよく言われることです。
ぼーっとして時間の経過を待っているうちに、ただPCの画面をながめているうちに、どれだけの経費が流されていくでしょうか。
にもかかわらず、一般的には、人的資源にマネジメント的な考え方を適用することはあまりよいことと思われていません。
「人のする仕事を管理する」という発想の大本である「テイラーの科学的管理法」に、悪いイメージがあるからではないでしょうか。
「テイラーの科学的管理法」は、大学のときに、ある科目で教わりましたが、その先生があまりにひどく言うので、完全に悪いものなんだ・・・とずっと思っていました。
しかし、その先生の偏ったイデオロギーに基づいて洗脳されていたもので、いまとなれば、現代の企業経営に相当貢献している部分があるという見方ができるようになりました。
いまや大きな企業では、営業の担当者さえも時間で管理をされ、マネジメントに組み込まれ、生産性をあげる努力がなされています。
企業を活き活きとさせ、永続させるために、人的資源にマネジメント的視点が必要になってきています。

参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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