今朝は第10回マネジメント読書会を開催しました。
さわやかな上田の夏の朝です。
参加者は初参加の方お一人を含めて8名でした。6時30より朝食で、その後7時から8時までの1時間が読書会です。今日の朝食は鶏肉玉子ごはん、味噌汁、タラの煮つけ、おひたし、デザート、OJ、牛乳、コーヒーでした。
本日の課題はP.F.ドラッカーの『経営者の条件』第7章「成果をあげる意思決定とは」です。この読書会ではドラッカーのセルフマネジメントを学んでいます。
今日は珍しく人数が少なかったので、時間をゆっくりとって発表をして頂くことができました。時間の制限をしないと自分の言葉がどんどん出てきて、ずっといい感じになりました。次のような感想が出されました。
事実からではなく仮説から入る。
意見を持ち寄って不一致にもっていく。
有意性の基準を見つける。意見を明確にして、正しい判断基準を見つける。
この本を読まない人は他人の意見を聞いてくれるか。
現場に出かけて事実を見つめる。
パソコンを使いこなすためには、意思決定が必要である。
決定は毎日しているが物事の本質を見極めて正しいよりよい決定にする必要がある。独りよがりにならないこと。本質から視線を逸らさない。
p197 意見の不一致を必要とする。
p198 意見の不一致が存在しないときには決定を行うべきではない。
p203 意図的に意見の不一致をつくりあげる。
反対意見を出してそのバックボーンを検証すると、当事者意識を持つことができる。
検証された製品ほどお客さまに喜ばれる。意思決定も同じこと。
p205 意思決定は本当に必要か
自分をコントロールすることが大切。短い章だったが内容が深い章だった。
「正しい意思決定の要件」「意思決定とコンピュータ」の節は分かりずらい。
p197 意見の不一致を必要とする。
p205 あらゆる側面を丁寧に見るための手段として意見の対立を使わなければならない。現実の現場ではなんでこんなに反対するのだろうと思うことがある。
工場のシステムは機会ありきではない。人の動きにシステムを合わせるべきだ。
p205 意思決定は本当に必要かを自問する。
p208 一般的に良薬は苦い。
p197 投資計画の評価基準
純粋な決断はよくないと考えた。もやもやしている部分がある方がいいのではないか。反対意見があるとコミュニケーションをとらなくてはいけない。
成果、貢献に目を向ける。
p215 例外で特殊なものを一般的な状況の症状の一つとして使ってしまう危険がある。
6章、7章はやや難しい。
意思決定をするべき人が独断で行うのは危険である。家業の場合、意見を戦わせることがなくなってしまう。諦めてしまうことがある。
前の職場では全体の意見を一致させて終わらせることがほとんどだったが、なかなか成果があがらなかった。
コンピュータの範囲を超える事態を考えるのは人間である。コンピュータに頼るのは危険だ。
意見の不一致はもっともらしい決定を正しい決定に、正しい決定を優れた決定に変える。
二院制は機能しているのか?と考えてしまった。
FMEA (Failure Mode and Effect Analysis)との関係性
このままいくとこういう危険性があるのではないか?ということを考える。
p208 もう一度調べようとさかのぼるのはやめよう。
p205 何も決定しないという代替案が常に存在する。これも一つの意思決定だ。
p203 成果をあげるものは意図的に意見の不一致をつくりあげる。もっともらしいが間違っている意見や不完全な意見によってだまされることを防ぐ。
意見の不一致を求める姿勢が必要だと思った。
コンピュータに頼り切って倒産した会社もある。コンピュータのアウトプットだけ見るととんでもない数字がでてくる。
意思決定について述べている第6章、第7章は難しい、と感じている方が多いようです。第7章の方が具体的で少し分かりやすいです。
次回は8月7日火曜日午前6時30分より開催します。課題は終章「成果をあげる能力を修得せよ」です。みなさまのご参加をお待ちしております。
10月22日火曜日(18:30~)には『実践するドラッカー』シリーズの佐藤等先生が上田市にお越しになり、講演会をしてくださいます。あわせて公開ドラッカー読書会を行います。こちらはどなたでもご参加可能の有料の勉強会です。詳細は改めてご連絡します。

参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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