今朝は6時30分より第26回ビジネス読書会が開催されました。朝6時前でもだんだん明るくなっています。
7名のみなさまが集まりました。今朝の食事は和食でした。(御飯、味噌汁、きんぴらごぼう、出汁巻玉子、焼き魚、煮野菜、漬物、OJ、ミルク、コーヒー)
今回の課題図書はSさんの選定したE.F.シューマッハー著『スモールイズビューティフル』です。
本質的なことが書かれているのですが、なかなか難しくて手ごわいです。いままでの課題図書の中でいちばん難しい本だといえます。講談社学術文庫に収められている本はほとんどが難しい本ですよね。
読書会では以下のような感想を交わしました。
p180 原子力発電について、電気料金が上がるから原子力発電を再開せよ、というのは、次元が相違している。
仏教経済学が面白かった。仕事と人間の関係は、仕事と食物の関係と同じになる。目的を間違えないで対応していく。
会社の規模を大きくしていきたいが、スモールイズビューティフルの関係。どうバランスをとったらいいか。
何十年も前に読んだことがある。
第一行目・・・一番の誤りは生産の問題は解決済みだという思い込み。
p73 規律正しい仕事は人間を豊かにし活力を与えるもの。仕事は希望である。
p384-385 会社を大きくしないという選択をしたときに、すごい楽になった。大きくしたことがよいことなのか。節制とは足るを知ることである。
p357 新しい所有の形態としてスコット・バーダー自治体の事例。
大きくするのは必ずしも得策ではない。みんなの顔がみえるような組織をつくりたい。今の日本の会社の制度は分社化の制度がうまくいっていないのではないか。
p240 大衆による生産。中間技術の話。
再生不能エネルギーの枯渇を考える必要がある。
p342
経済成長は日本に必要か。成長は無限にはいかないのではないか。
昨年初めて読んで、この会の課題図書にした。
経済は人間の中で一部である。
p50 平和と永続性 貪欲と嫉妬心を弱めること、ぜいたく品を必需品にしないようにすること。
p317 大規模組織の理論 秩序に縛られすぎないこと。
p383 真理に仕えてこそ自由は完全なものになる。
いろいろなことを知らないと判断が下せないことが実体験で分かった。
p359 従業員を頭の中で全体としてつかめるようにする。自分で会社を動かしていることを自覚できるようにさせる。
人の知恵を活用するような仕事の仕組みをつくらなくてはならない。
p78 再生不能財はやむを得ない場合に限って使うべきものである。
住民がやらされ感ではなくて自ら動くようにする。
p304 想像図を本物の地図だと思っている人は往々にして地図を持たない人に劣る。分かっているのにできない。
予想は当たらないことがほとんど。
自分で理解しながら進んでいくことが必要。
p198 国の緊張感の話。
生活は楽になったが違う仕事が増えている。楽になっているのか大変になっているのか。
必需品といわれるものは本当に必要なのか。
離島では流れている時間の尺度が違う。そういう時間は大切だ。
p345 ワンマン経営では、労働者の誇りや効率が成り立たなくなる。
p140 高貴な身分には義務が伴う。
地域のために日本のためにという意識がある企業がある。
人間はそもそもできることがある。だからこそそれを守るべきだ。
p121 全人とは、中心としっかりと接触を保っている人。
この本は一冊を一回で終わらせるのではなく、一章ごとに一回の読書会にしても耐えうる本だと思います。学びながら読む本です。
逆にいうと一般の人が一人で読むには時間がかかります。
第27回ビジネス読書会は3月26日火曜日6時30分より上田市のささやにて開催します。課題図書は神田昌典著『2022―これから10年、活躍できる人の条件』(PHPビジネス新書)です。
ご参加お待ちしております。

課題図書:
『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
第27回ビジネス読書会(3月26日)の課題図書はIさんが選んでくださいました。
課題図書:『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
いままでの課題図書
平成23年
1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
平成24年
1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
3月 『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋)
10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
平成25年
1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
田村耕太郎 (マガジンハウス)
2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 読書会