『いのち輝くホスピタリティ』を読んで

2012年09月11日

 望月智行さんの『いのち輝くホスピタリティ』を拝読いたしました。 この本は9月19日に行われるビジネス読書会の課題図書です。

 望月さんは昭和21年島根県生まれ、鳥取大学医学部卒業後、順天堂大学医学部消化器外科教室入局、昭和55年、越谷市立病院消化器外科医長を経て、昭和58年から川越胃腸病院院長に就任されています。

 川越胃腸病院は2011年度医療業界として初めて日本経営品質賞を受賞されました。その受賞からも分かるように、望月さんは医療を究極のサービス業ととらえ、病気が治ればよいと考えられた病院を愛情と信頼のある施設に改善されてきました。
 現役の消化器外科医として手術をしながらの経営ですから、大変な苦労があったことと思います。

 私は経営者であると同時に、外科医として医療現場に立ち続けるプレイングマネージャーです。毎日午前中に外来で三〇~四〇人のほどの患者様を診療し、内視鏡検査を担当すれば半日で四〇件ほどをこなし、年間やく二〇〇件の手術にも立ち会っています。朝は六時半に出勤し、帰りは夜十一時ころ。セブン・イレブン・ドクターと呼ばれるゆえんです。

                『いのち輝くホスピタリティ』より引用


 本当に頭が下がります。自分の甘さが恥ずかしくなりました。

 病院をよくするために人材採用には厳しい基準を設けておられるそうです。

 第一に、「病院の理念に対する共感度」
 第二には、「個人目標よりも組織目標」
 第三に、「社会適応能力・人間力」
 そして「IQよりもNQ(共存指数)・EQ(情動指数、感性の指数)」
 
                  『いのち輝くホスピタリティ』より引用



 望月さんは採用面接を病院作りに欠かせない中核的な仕事としてとらえ、理念にあった人かどうか、理念に共感できるかどうかを非常に重視して行っているそうです。
 どんなに人手不足であったとしても、採ってはいけない人は採ってはいけないのです。

 川越胃腸病院の素晴らしさはすごすぎて説明しきれませんので、みなさまもぜひご一読ください。

 お腹いっぱいになってしまう感じもしますが、読む価値があります。病院は好きではありませんが、この病院は行ってみたいと思いました。

  


 参考文献:『いのち輝くホスピタリティ 医療は究極のサービス業』 望月智行 (文屋)
 

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