春浅く、風の冷たい日が続きます。みなさまいかがお過ごしでございましょうか。
日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
東京に出張した折にわずかな空き時間を利用して「読書のすすめ」という本屋さんに行ってみました。ベストセラーは扱わずお客様の抱えている問題を解決する本を扱うというユニークなお店だそうで、店主の清水克衛さんのご著書を拝読してからぜひ行ってみたいと思っていたところです。
都営新宿線の篠崎という駅で降りて、こんなところに本屋さんがあるのだろうか?と思うような新興住宅地を抜けていくと「読書のすすめ」が忽然と姿を現しました。
小さな本屋さんです。昼下がりだったせいか、お客さまは一人もいませんでした。
一瞬何の変哲もない感じがしましたが、積んである本をざっと眺めてみると、見たことのない本、聞いたことのない本ばかりが並んでいます。
それでも、と思ってぐるっと回ってみましたが、やはり品揃えが全く違うのです。思わず「ん~!」と唸ってしまいました。
人生や生き方に関する本が多いのですが、それぞれの本には心をくすぐる手書きのPOPがつけられています。POPのすすめるがままに面白そうな本を四冊購入してみました。
その中の一冊が丸山浩路さんの『本気で生きよう!なにかが変わる』です。
著者の丸山浩路さんは、NHKの手話通訳者などを経て、ステージ講演を中心に活動されていた方ですが、公式HPの情報によると2010年にお亡くなりになったとのことです。残念なことです。
帯には「電車の中で読むのはおススメしませんが、当店で一番おススメしている本です。号泣必至の感動本!」と書いてあります。
手話やカウンセリングなどの福祉の世界に生き、つらい体験もされた方です。
「心が変わって人生が変わる」という講演をかつて少年院で聞いたことがある、という茶髪の青年から、丸山さんは言いがかりをつけられてしまいます。
丸山さんは、もう一度のその少年に語りかけます。
甘ったれるな。お前は実際ワルだったじゃないか。暴走族だったじゃないか。なあ、焦るなよ。
心が変わると態度が変わる
態度が変わると行動が変わる
行動が変わると習慣が変わる
習慣が変わると人格が変わる
人格が変わると出会いが変わる
出会いが変わると運命が変わる
運命が変わると人生が変わる
『心が変わって人生が変わる』までには、これだけ変わらなきゃならないんだよ。
『本気で生きよう!なにかが変わる」より引用
さてさて、自分はどうなのだろう?青年と比べて何が違うというのか。本当の意味で自分の人生を変えようと一生懸命生きているのか?
なんだか自分に言われているような気持ちになっておりました。
よい本に出会うためには自分で探すだけではなく人に勧めてもらうのがよいですね。
みなさま方のご多幸とご繁栄を心よりお祈りいたします。
今月もどうぞよろしくお願い申し上げます。

参考文献:
『本気で生きよう!なにかが変わる』 丸山浩路 (大和書房)
参考ブログ
『他助論』を読んで
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e938353.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
| ささやタイムズ記事