つまらないことが一番ためになる

2012年05月04日

 日本マクドナルド会長兼社長兼CEOの原田泳幸さんの『勝ち続ける経営』の最終章は、特別付録として、セミナー時に行われた「質問&回答」集になっています。興味深いQ&Aがいくつもありました。

 
 質問者:リーダーとして、モチベーションを保つために、原田さんご自身はどういうふうに、いつも、心がけていらっしゃるんですか?

 原田 つまらないことが「一番ためになる」と自分に言い聞かせることだと思います。3年ほど前から、毎朝、欠かさずジョギングをしていますが、毎朝走るというのは、これはつまらないですね。毎朝走ることだけを考えたら続きません。それではモチベーションが上がるわけがありません。ただし、つまらないことをずっとやるんだ、と思うと、モチベーションが上がる。

                 原田泳幸著『勝ち続ける経営』より引用


 つまらないことをずっとやるんだ・・・・・・

 若いころはこういうことに全く我慢ができませんでした。
 
 「なぜつまらないことを繰り返さなくてはならないの?」

 「もっと楽なこと、面白いことをやればいいのに。」

 そんな風に考えていました。つまり、お子さまみたいな考え方をしていたのです。

 いまはつまらないことでも率先してすいすいできるようになりました。

 つまらないことができるようになったということは、落ち着いてしまったということかな、年をとってしまったということだよなあ、と少し寂しい感じもしています。

 私は毎日繰り返す作業をしているときには「これを毎日やっているから救われているんだ・・・・・・」と神にすがるような心もちで向き合っています。(特別な宗教を信心している訳ではありませんが。)

 だから、つまらないことでもやめようという気にはなりません。
 
 私も原田さんと同じような考え方でモチベーションを保っていました。
  
  


 参考文献:『勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論』 原田泳幸 (朝日新聞出版)
 

 参考ブログ:
 
 「価値を上げ続ける経営」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e999859.html 

 「失敗を失敗で終わらせない」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e957020.html

 「『とことんやれば、必ずできる』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e956591.html

 「マクドナルドの商法」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e756430.html

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