アダム徳永さんの『男の教科書』に「なぜ女性は嫉妬深いのか」という問題について述べられていました。
男性の場合、嫉妬の裏側にあるのは「所有欲」です。男性は、彼女や妻のことを「オレの女」というように自分の所有物としてとらえる傾向があります。女性の浮気を許せない男性心理とは、自分が遊んでいるオモチャを決して他人の子には貸さないわがままな子どもと似たような感覚とと言えば理解しやすいかもしれません。
一方、女性の嫉妬の根底にあるのは、これまで本書で何度も目にされてきた「愛されるために生れてきた生命体」という女性の本質です。「自分だけを愛してほしい」という気持ちが、女性を嫉妬に狂わせるのです。
『男性の教科書』より引用
こういう話は「分かっている人」に教えてもらってようやく、なるほど・・・・・・と見えてくるのですが、そういうことがない限り、考えることはありません。
「分かっている人」というのは、今まで男女関係でいろいろな目にあってきた人生経験の豊かな人のことです。
基本的に、男は女のことがまったく理解できていませんし、女は男のことがまったく理解できていないのです。
もしもお互い何の理解もないままにトラブルになってしまって、男女間の難しい話をしなくてはいけない状況になってしまった場合、ただ感情ばかりが先走ってしまって、話はまったく進まないことでしょう。
あらかじめお互いが男女とはこういうものだとわかっていれば、少しは解決の糸口も見つかるかもしれません。
平和なときからお互い謙虚になって相手のことを考えてあげることです。
そういう意味では、こういうあまり日の目に出ることがない本に価値はあるのだと思います。

参考文献:『男の教科書』 アダム徳永 (中経出版)
この本は篠崎の書店「読書のすすめ」で購入しました。
参考ブログ:「『他助論』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e938353.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
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