ベンジャミン・フルフォードさんの新著『仕組まれた円高』を拝読しました。
フルフォードさんは1961年カナダ生まれ、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業後、日経ウィークリー記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長などを経て、現在はフリーランスジャーナリスト、ノンフィクション作家としてご活躍されています。
前にもフルフォードさんのご本を紹介したことがあります。
参考ブログ:「『中国元がドルと世界を飲み込む日』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e559963.html
フルフォードさんの本はいわゆる「陰謀論」ですので、抵抗のある方もおられるでしょう。
この本には人に話せば「へぇー」といわれるような面白い話がたくさん詰まっていますが、私はすべてをそのまま信じるのではなく、一つの見方として参考にしています。
日本でドルを印刷しているという話、これは本当なのでしょうか?
古くから国際通貨としての「ドル」をする権利をもっている地域、団体(国家を含めて)は、二五二存在してきた。米ドルは昔から純粋なアメリカの通貨とはいえず、そうしたアメリカ以外の国や団体、地域でも米ドルの印刷、もしくは銀行のコンピューターに数字として入れる作業が行われてきた。
たとえば日本に対米黒字があった場合、その分のドルを日本で印刷、ないし入力する。わかりやすい例として、円ドルスポット協定がある。詳細は日銀のサイトにも書かれているが、そこには日本がドルを作っているとはっきり記載されている。
『仕組まれた円高』より引用
本当に日本でドルが印刷されていたとしたら・・・驚きですよね?
その他にも・・・・・・日本銀行の大口の株主で支配権を握っているのはロックフェラー家やロスチャイルド家の筋にあたる人だとか、G5の中央銀行を牛耳っているサバタイ派という一派がいるとか、今後はドイツとロシアが中心となって10か国程度の新しいユーロが誕生するとか・・・
こんな感じでびっくりする話がいっぱいです。読むのは面白いですよ。
政治経済のアカデミックな本を読むのに疲れたら、一度お目通しくださいませ。

参考文献:『仕組まれた円高』 ベンジャミン・フルフォード (青春新書)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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