いつ廃棄するか

2012年01月06日

 『ドラッカー365の金言』の1月6日の節より引用いたします。

 製品、サービス、プロセス、市場の寿命がまだ数年あるという状況では、廃棄が正しい行動である。膨大な人手を奪うのは、そのような死につつある製品、サービス、プロセス、市場である。それらのものが、最も生産的で有能な人材を縛りつける。

           『ドラッカー365の金言』 1月6日の節より引用


 この文章「・・・・・・まだ数年あるという状況では、」というところまで読むと、日本語の語感からしたら「出来る限り長く大切に使いなさい」と続くのかな、と思ってしまいます。

 ところがドラッカーはまったく逆のことを述べているわけです。

 経営においては、機械設備などに多少の寿命が残っているとしても、モノとして愛着を抱くことなく、廃棄して効率のよい新しいものに変えるべきだというのです。

 節約やエコという考え方はどうなるのかな?と思ってしまいますが、それは個人の想い、情緒なのですね。古い機械設備を使い続けることでむしろ光熱費や維持費がかかってしまうこともあります。

 会社のモノに愛着をこめてしまう気持ちは、とてもとてもあるのですが、企業の経営としては好ましくないのでしょう。

 廃棄するというのも一つの決断ですね。
 
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 参考ブログ:「使い切った資産の始末」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e494393.html
 
 参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | ドラッカー

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