白取春彦さんは、『頭がよくなる思考術』の中で、「まとまった主張や思想を書いた本は性格のきつい人間のようなものだ」と述べています。
自分の言いたい事ばかりを主張する人と話すのは辛いことです。
本を読むのなら何とか我慢できるかな、と思います。
本が「性格のきつい人間」だとはね~気づかなかったなあ・・・
『頭がよくなる思考術』より引用します。
レイモンド・チャンドラーはハードボイルド小説の中で「やさしくなければ生きていく資格がない」と書いたが、本当に知性のある人は性格的にやさしいものである。
というのも、知性の土台をつくる読書と人の話を聞くという行為は、やさしさと反する性質があってはできないからだ。
白取春彦著 『頭がよくなる思考術』より引用
やさしさがあるからこそ読書ができるというわけです。
内容が薄かったなら仕方がないと思いますが、自分に受け入れ難いことが書いてあるから読むのを中断したとしたら、やさしさ、寛容さがない、ということになるのでしょうか。
松下幸之助さんは人間が成長するのに必要なことは?という問いに対して、ただ一つ「素直さ」と答えたそうです。
白取さんのいう「やさしさ」とは、この「素直さ」と似ているな、とも思いました。
「やさしさ」を発揮するには「素直」に受け止めるだけでなく、さらに踏み込んで行動せねばなりません。
読書とはさように積極的な行動なんですね。

参考文献:『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
参考ブログ:
「『頭がよくなる思考術』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e846795.html
「他人の思惑」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e847566.html
「雑用は丁寧に」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e847812.html
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