『お金の神様2 勝ち切る投資』を読んで

2011年10月10日

 『お金の神様2 勝ち切る投資』は、『週刊現代』に連載されていた人気のコラム「お金の神様」第51回~第92回をまとめた本です。

 お恥ずかしい話ですが『週刊現代』は愛読誌でして・・・・・・。テレビをまったく見ないものですから、ここからの情報は重要なのです。

 著者の中原圭介さんは、アセットベストパートナーズの代表取締役で、経済、資産運用の専門家として活躍されている方です。中原さんのご著書は前にこのブログでご紹介したことがあります。

 参考ブログ:
 「『金融危機で失った資産を取り戻す方法』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e563545.html

 週刊現代のコラムと同じ内容とは知らずに買ってしまって、前書きを読んでそうと知り、少々後悔したのですが、とにかく読んでみることにしました。

 驚いたことは、毎週少しずつ読むよりも、まとめて読んだ方が分かりやすかったし、読みやすかったということです。
 ほとんどは読んだことのある内容でしたが、通して読むことで中原さんの考え方をよく理解することができました。

 投資や経済のことですから、いまから振り返れば、予想を大きく外した内容を書いてしまっているコラムもあります。それらについては反省をされています。
  
 日本の財政問題については、悲観的に見ておられます。
 2012年以降は団塊の世代の大半が退職し、金融資産を切り崩す生活が始まります。
 日本の国債については「国民の金融資産があるから、日本の国債は暴落しない」という論拠を述べる人がいますが、その前提が崩れていくのだといいます。

 国と地方の負債総額が国民の金融資産を上回るとき、投機マネーの「日本売り」が必ず行われるそうです。(ここは「間違いない」とまで述べておられます。)

 もしもギリシャのように投機筋によって日本国債が売り込まれると、株安、債券安、通貨安のトリプル安が進み、長期金利は3~4%、為替は1ドル=100円~120円程度に下落すると予想されています。

 ただし、日本には増税の余地が残っているので、国家破綻はないだろう、とのことです。
 
 日本の財政問題については、立派な識者の方がそれぞれまったく違うことを主張されていて、新たな本を読むたびに頭が混乱します。

 つまり、「起こってみなければ誰にも分からない」ということなのだろうと思います。
 
 私としてはいろいろな事態を想定して、日々の生活をしていきたいと思います。

 最後の章は書き下ろしで、これから買うべき有望銘柄がスクリーニングされています。
 
 コラム集ですから一つの話題は短くて読みやすいです。資産運用にご興味のある方はご参考になさってください。
 
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 参考文献:『お金の神様2 勝ち切る投資』 中原圭介 (講談社)
 

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