『「捨てる」で仕事はうまくいく』を読んで

2011年10月16日

 『「捨てる」で仕事はうまくいく』は、コンテンツメディアプロデューサーの櫻井孝昌さんが「捨てる」ことでうまくいく仕事術を伝授してくれる本です。

 コンテンツメディアプロデューサーとは聞き慣れない仕事ですが、本書には次のような説明がありました。

 文章、映像、音楽、ファッションといったコンテンツのジャンルを超えて、書籍、電子書籍、ショー、講演といったありとあらゆる形態で、クリエイティブな作業によって出来上がったものを発信ししていく。B to C、B to Bといったくくりのビジネスだけでなく、たとえば外交やジャーナリズムといった視点まで含めてプロディースしていく。


 櫻井さんは、もともとは出版社に勤め、その後、ラジオ番組やウェブサイト、音楽PVなどのプロデュース、ノンフィクション作品などを手掛けてきた方だそうです。

 いまは主に日本のポップカルチャーを世界に発信する仕事をされているようです。

 「カワイイ大使」はご存知ですか?

 外務省からポップカルチャー発信史として委嘱された仕事で、ロリータファッション、原宿系、ブランド制服それぞれのモデルさんなどが広報活動や国際交流などに関わっています。
 海外では「カワイイ大使」に会うとうれしくて泣いてしまう女の子もいるほど、有名で人気があるそうです。
 「カワイイ大使」創設にも櫻井さんはアドバイザーとして関わってきたそうで、その経緯もこの本に記されています。
 

 櫻井さんの仕事術で驚いたのは、メール捨ててしまうことです。入ってきたメールに対しては次の三つの選択をするそうです。

 (あ) その場で消去する。
 (い) その場で返信したら、即捨てる。
 (う) 別のフォルダに移動する。


 これらは凡そ4:4:2の割合だそうです。

 メールはあとで見るかも・・・と思ってしまうと、なかなか捨てることができませんね。

 また、スケジューリングでは、週に一日はスケジュールに斜線を引いて、何もない日を確保しているそうです。こうすることで、自分の時間を確保でき、なし崩し的にスケジュールが埋まってしまうこともなくなるそうです。
 少し先のスケジュールに関しては、週に二日、斜線を引いておくそうです。

 この方法は、前にご紹介しました理央周さんの『サボる時間術』のスケジューリングとよく似ています。

 参考ブログ:「『サボる時間術』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e834573.html

 経営者にとっては自分で考える時間を確保することは本当に大切なことだと思います。

 いろいろな仕事方法があるものです。

 みなさまもご参考になさってください。

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 参考文献:『「捨てる」で仕事はうまくいく』 櫻井孝昌 (ダイヤモンド社)
 

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