『モチベーションを思うまま高める法』を読んで

2011年05月23日

 小山龍介さんが著した『モチベーションを思うまま高める法』・・・

 ワクワクするような題名に引きつけられてしまいました。

 モチベーションと呼ばれるようなものは、本来、上がったり下がったりするのが常であろうと思います。どんなにモチベーションが高い人がいたとしても、時には、人からは見えないところで、テンションが低いこともあるはずだ、と私は考えています。

 モチベーションが下がったら、元気になれるような映画を見たり、音楽を聞いたり、人の話を聞いたりして自分を鼓舞するのもよいですが、それらは時間が経てば、また元に戻ってしまいます。

 モチベーションを長続きさせる、あるいはモチベーションというものに振り回されないようにするためには、行動を変える、習慣を変える、考え方を変える、というように根本的に自己改革することが必要なのではないか、と思います。

 『モチベーションを思うまま高める法』から引用します。

 働いた分だけ報われるべきだとする等価交換の原理では、等価となる基準以上の努力はムダになります。言われた以上のことをしても、報われないというマインドセットは、僕たちからモチベーションを奪います。
 実際、言われたことだけをしていたのでは、根底に贈与の原理が働いている人間社会において、想定していた成果すら上げられないでしょう。
 そこで、労働は等価交換ではなく贈与なのだという発想の切り替えが必要となります。
 いや、切り替えというより、人間の本質的な思考法に立ち戻ると言ったほうが適切でしょう。万が一、相手から返礼がなかったとしても、労働そのものが楽しみであるという、自分自身への純粋贈与にまで昇華できれば、モチベーションを失うことはなくなるのです。



 仕事がいやになるのは、職場の同僚やお客様との人間関係における問題がほとんどではないでしょうか。

 もし相手の行動を気にすることがモチベーションを左右するなら、いっそのこと、小山さんのおっしゃるように、労働は贈与なのだ、と思ってしまえば、気は楽になるのではないでしょうか。

 相手がいい思いをしても、自分が少々損をしても、贈与だ、あげてしまったものだ、と思えば、取り返そうという気も起らないでしょう。それで完結です。

 貸し借りという思考を超越して、贈与するという段階に上がるのです。 

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 参考文献:『モチベーションを思うまま高める法』 小山龍介 (三笠書房)
 

 参考ブログ:『クラウドHACKS』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e732619.html

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