『クラウドHACKS!』を読んで

2011年05月12日

 コンピューターの世界にクラウドの仕組みが広がりつつあります。
 
 小山龍介さんの『クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル』によれば、クラウドが広がることによって、仕事のリアルタイム化と、働く場所の自由化が進み、「ノマドワークスタイル」が可能になるといいます。

 ノマドとは、遊牧民を意味する言葉で、オフィスを離れて仕事をこなす働き方のことです。

 クラウドでは、アクセスする人たちの集合知も、常に同期・更新されていますから、集合知から必要な情報を検索するための「メタ情報」をもっていさえすれば、いつでもどこでも欲しい情報にアクセスできるのです。その意味ではスキルと知識を増やすインフラでもあるのです。

 自分のもっている書籍を自炊(ドキュメントスキャナでデジタル化し、電子書籍にすることをいう)する人が増えているそうですが、電子化した書籍をPDFのデータとしてDropboxなどでクラウド化しておけば、いつでもどこでも本を手にとれるクラウドライブラリーができます。
 出来上がった書籍PDFにOCR(文字認識)をしておけば、テキストデータとなった文字を検索で見つけることができるようになります。

 今の私は、紙でできた本を読んで、その本を見ながら、またそれに関連する本を思い出しながら、ブログを書いておりますが、もし小山さんのおっしゃるような電子化ができるなら、キーワードを入力するだけで、それに関するページが瞬時に引き出されるのですから、私の脳ではできない、全くすきのない読書とそのアウトプットができるようになるのです。
  
 何か調査をしたり、詳しい報告が必要な時には大変優れた方法となるでしょう。これは、大学の先生でなくても、研究所の研究員でなくても、誰でもできることなのです。

 とはいっても、全体的なとらえ方や、手探りのようなとらえ方、感覚的なとらえ方は、いまだ人間の脳にしかできないわけで、そういう読書の方法は大切にしたいと思います。これはクラウド化された世界でもできないでしょう。

 クラウドを利用したいろいろな方法がこの本には詰まっています。私には目にうろこの情報ばかりでした。
 
 昨日ご紹介した『iPadバカ』とともに、ぜひご参考になさってください。

 昨日のブログ:『iPadバカ』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e731750.html

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 参考文献:『クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル』
         小山龍介 (東洋経済)
 

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