公共の場で怒らない

2010年07月21日

 ホテルや空港、レストランなどで、私が残念な気持ちになるのが怒っている人に遭遇してしまうことです。どんなトラブルがあったのかはわかりません。それでも平謝りしている担当者に大声で怒鳴りつける姿を見ていると、こちらまで悲しくなります。つまり、その人の怒りやマイナスの感情が周囲にいるわれわれに伝染してしまうのです。

                  本田直之『ゆるい生き方』より引用
 


 先日、新宿で特急電車に乗り込みましたら、後ろの席の60歳くらいの男の人が、車掌さんを呼び止めて、何かクレームを言っていました。

 聞きたくもなかったのですが、10分くらいしゃべり続けていましたし、耳は閉じることができないので、どうしても聞こえてしまいます。

 聞こえてしまったところによると、電車の車内放送の音がうるさいから、音量を下げてほしいということを、延々と説得していたのでした。その方は、電車に乗るたびに必ず車掌さんにそのクレームをあげているということでした。

 そのくどいクレームが、私にとってはとても苦痛で、早く終わってくれないかな~と心の中で考えておりました。

 車掌さんは、お年寄りのお客さまからは案内が聞こえずらいというクレームもあるから、なかなか難しいんですよ・・・というようなことを言っておられました。

 何のアナウンスもない海外の列車に比べたら、日本の車内放送は確かにうるさいと思います。
 旅慣れた方に案内は不要でしょうし、時にはがなりたてるように押しつけがましいアナウンスもあって、私も気になることがあります。

 その電車では、「●●号車にあります車内電話は、電波の関係でトンネル内ではご利用できませんので、ご注意ください・・・」という案内をしていました。
 そんなこと常識ですし、ほとんどの方が携帯をもっているこの時代、この電車でいったい何人の方が車内電話を使うのだろう?全車放送でそれを告知する必要があるのだろうか?と考えてしまいます。
 
 個人の感情はいろいろですから、こういうことをあげていけばきりがないですね。

 しかし、・・・
 
 それらがどんなに正しい意見であろうとも、公共の場でまわりをはばからずに、クレームをあげるということは、どうなのだろうな~と思います。
 
 聞こえてしまう側、見えてしまう側としては、本当に辛いものです。本田さんがおっしゃるように、悪い雰囲気がその場に伝染してしまうのです。

 正しいことを主張するという大義は認めるとして、また緊急の場合は優先して頂くとして、それとはまったく別の事項として、公共の場でクレームをあげることが周りの方への迷惑になるということは考えておきたいことです。

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 参考文献:『ゆるい生き方』 本田直之 (大和書房) 
 

  参考ブログ:
 『コントリビューション(貢献する)』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e271587.html
 『本の読み方』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e172101.html

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