昨今の勉強本ブームで、読書法の本がたくさん出版されて、様々な識者の読書法を知ることが出来ました。
私はこう見えても、几帳面な一面があり、かつては買った本をしっかり読まないと気がすまなかったのです。完璧に読むのが読者の義務であるかのごとく、一字一句逃さぬように読んでいました。
ところが、この読み方をしていては、たくさんの本を読むことが出来ないのです。読むぞと思って買ったのに、いつまでも読まれないままテーブルに積まれて、日々古くなっていく新刊本を見ると罪悪を感じるようになりました。
人生を変えるような感動的な本、仕事のアイデアを生む役に立ちそうな本、楽しい本など、毎日たくさんの本が出版されているのに、読み方が遅いということで、これらの本が目の前をただ通り過ぎていくのは、もったいないな、人生の損失だな~と思うようにもなりました。
本当は究極の読書法であるフォトリーディングが出来ればいいのでしょうが、これは訓練が必要で、私にはまだ難しそうです。しかし、いくつかの読書法を参考にしましたら、とても気が楽になって、自分なりの読み方が出来るようになりました。
ということで、誠に恐縮ではございますが、最近、私が実践している読書の方法をご紹介します。
①本の選び方
信頼している人や、友人などがよい本だと紹介してくれた本、もしくは自分で立ち読みをして読みたいなと思った本だけを読みます。
話題の本、ネット書店で検索された本、書店おすすめの本、出版社の新聞広告に掲載されている本などはとりあえずやめておきます。その方法で買った本は今まで失敗が多かったからです。
②本の飛ばし方
「目次」「はじめに」「あとがき」を読んで大体の構成をつかみます。最初の方は重要なことが書いてないので飛ばし気味に、おもしろくなさそうなところ、役に立ちそうもないところ、知っている内容が書いてあるところも飛ばしながら読みます。
③アウトプット
この本から必ず何らかのアウトプットをしようと思いながら読みます。私にとってのアウトプットは、このブログで紹介したり、仕事や生活で実際にその方法を使ってみたり、友人に話したりすることです。
④一ヶ所あればよし
一冊の本で参考になるところは、せいぜい一ヶ所、よい本でも二ヶ所だろうとあきらめて読みます。いいところが一つ見つかれば、良かった~うれしいな~と思います。こういう気持ちでいると、気楽に読めます。いいところが一ヶ所もない本は・・・悲しいです。
⑤赤線を引く
よいところには赤線を引いたり、短い感想を書きます。汚くなっても仕方なしと決意します。これはアウトプットするときに役立ちますし、後から参照をしたいときに、すぐに重要な部分に到達できるので便利です。また、二度目に読んだときに自分の考え方の成長を感じることもできます。
⑥読んでほしい人に読んでもらう
読んでほしいと思う人に貸してあげます。例えば、社員にある分野の勉強をしてほしい場合や、友人からある問題を解決したいと頼まれた場合などです。人に貸すと、貸したこと自体を忘れてしまい、後から参考にしたいと思ったときに、あの本、どうしたっけ?ということになります。その結果、紛失することもありますが、人のためになったのだからよかろう、とあきらめます。ただし、思い出のある本や、繰り返し読んでいる本などは大切にしておきます。
以下は私が参考にした読書本です。ぜひご一読ください。
『あなたもいままでの10倍速く本が読める』 ポール・R・シーリィ (フォレスト出版)
『キラー・リーディング 「仕事脳」が劇的に回り出す最強の読書法』 中島孝志 (実業之日本社)
『フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術』 寺田昌嗣 (PHP研究所)
『レバレッジ・リーディング』 本田直之 (東洋経済新報社)
Hitoshi Yonezu at 22:31
| Comments(0) | 読書感想
この記事へのコメントはこちらから