ゆるい生き方

2010年07月04日

 『ゆるい生き方』は、一連のレバレッジシリーズの著作で有名な本田直之さんが、自身のライフスタイルについて書かれた本です。

 本田さんは、仕事をしながら、一年のうち、半分を東京で、半分をハワイで過ごし、「ゆるく、楽しく、ストレスフリーな生活」を送っておられるそうです。

 書店で手にとって、ぱらぱらとめくったら、自分に必要なことが書いてあるなと思い、すぐに読みたくなりました。

 60の習慣という形で紹介されているのですが、その中に「プライベートに論理をもちこまない」という節がありました。

 論理性や合理性を考え過ぎると、他者に寛容でいられなくなります。そして、論理を振りかざしている自分自身が矛盾に満ちていたり、非論理的であったりするそうです。

 私の経験からも、これは全くその通りだ、と思いました。仕事では論理は必要ですが、あくまで仕事だけにしておくことです。

 昔、ある会で、全員が初対面で、お互いどういう仕事をして、どういう生活をしているのかすらわからない人同士で、生き方について、議論をしたことがありました。

 私はいつも会社で社員に話すが如く、熱意をもって論理的に一生懸命お話しました。

 しかし、相手の方にとってはつまらない考え方だったようで、白々としていました。私の話を少しだけ聞くと、論理を理解しようとはせずに、感情むきだしで反論をしてきました。

 「自分には社長という肩書きがあるから、社員は話を聞いてくれるのだな・・・私の事を知らない人に、いつものように話をしても、そう簡単には理解してもらえないんだ・・・」

 社長なんて裸の王様なんだ、と大いに反省したものです。

 この手の話は家庭内、夫婦間でもよくあることですね。

 本田さんがおっしゃるように、プライベートについては論理を持ち込まず、楽しいか、楽しくないか、あるいは幸せか、幸せではないか、という基準で判断したほうがよいと思います。

 ビジネスパーソン(特に私)は何でも理屈で解決しようと努力しがちですが、それは論理で解決したい人の勝手だということです。(逆に、すぐに感情で反応してしまう方も気をつけたほうがよいと思いますが。)

 カタイ・・・と言われる私にとっては、大変参考になる本でした。

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 参考ブログ:
 『コントリビューション(貢献する)』
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 『本の読み方』
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 参考文献:『ゆるい生き方』 本田直之 (大和書房) 
 

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