『リーダーの教科書』を読んで

2013年08月23日

 新将命さんのご著書『リーダーの教科書』を拝読いたしました。

 この本は2008年11月27日に第1刷が発行されています。手元にありますのは2008年12月13日第3刷です。アマゾンで2008年12月20日に発注したという記録がありますから、購入してから約5年間も放っておいたことになります。いまでは中古本でしか手に入らないようです。

 私は本を買いすぎる性癖があり、家には本が山のように積んでありますから、こういうことになってしまいます。人から勧められた本は後回しになる傾向があります。申し訳ないことをしました。

 新さんは1936年東京生まれで、早稲田大学卒業後、シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソンエンドジョンソン、フィリップスなど外資系企業を渡り歩き、3社で社長職を、1社で副社長職を経験されました。

 かつて新さんの『経営の教科書』というご著書を紹介したことがあります。
 
 参考ブログ:『経営の教科書』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e777098.html

 この本はリーダーを目指す人、リーダーとして活躍している人に、新さんが外資系企業で培ったビジネスの考え方を伝授してくれるものです。

 部下に権限を委譲するときに大切なことは、中間報告を受けることだそうです。それも気まぐれで行うのではなく、何曜日の何時というように、報告する日時を決めておく必要があるそうです。

 さらに、次のような手をうっておくことです。
 
 ちなみに、これも必須事項だが、万が一の緊急事態、突発的なトラブルの場合は、真夜中の二時半でも起こしてくれ、と言っておく。そもそも成功の手柄は部下のもの。責任は上司のもの。これは上司たる者の、任せるときの鉄則である(実際にはできる人はすくない。だからこそ、できる人は大きな人望が得られる)。

          『リーダーの教科書』 p122より引用

 
 会議の方法については、次のような記述がありました。

 まずは目的を明確にし、出席者は誰かをはっきりさせ、始まりと終わりの時間をきちっと決めておく。これが会議の原則である。そして会議が終わったら、遅くても二四時間以内に、この会議における決定事項と、決定ののちのフォローアップアクションは何かということを参加者全員で共有する。誰が、何を、いつまでに行うか。これをやるだけで、会議の品質は圧倒的に改善される。会議のための会議は姿を消す。

           『リーダーの教科書』 p163より引用

 
 うちの会社でも、みんなが遠慮し合って、大切な事項の話し合いが回避されてしまったり、決定事項の記録や実行があいまいになっていることがあります。その結果、忙しいときに、現場で突然激しい議論が発生してしまいます。

 一つの話題がレッスンという形で二、三ページにまとめられているので、とても読みやすいです。

 どうぞ参考になさってください。 

  


 参考文献:『リーダーの教科書』 新将命 (ランダムハウス講談社)
 

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