石川直貴さんの『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』より引用いたします。
日本人はことあるごとに、「安心安全」とか「保証」と口にします。
こうしたタイプの人たちだと、アフリカで結果を出すのはきびしいです。僕はこうした言葉を、人を弱くする悪魔の言葉くらいに思っています。
そもそもビジネスなんて、どこでやっても「安心安全」なんてあり得ません。日本でやっても、1年後につぶれる可能性はあるのですから。
安心安全がないからこそ、頭を使って、臨機応変に対応する。
それこそが、ビジネスの基本姿勢だと思います。「安心安全」「保証」と口にしている時点で、チャレンジする姿勢を失っているのです。
『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』より引用
この文章を読みながら、曽野綾子さんが同じようなことを述べていたのを思い出しました。
参考ブログ:「安心して暮らせる社会」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e979271.html
日本人は安心安全とばかり言っていますが、実は日本も危険とは隣り合わせです。
それなのに誰かに頼めば安心安全に暮らしていけるという考え方がはびこっています。
政治の立場からすれば理想の社会を作るのが仕事ですが、完璧に安心安全という状態はあり得ないのです。
海外の危ない場所にいかねばならないときは、目立たない格好で持ち物を減らして緊張しながら歩きます。山に行くなら季節にあった装備と食料を準備するべきです。
パソコンやコンビニのおかげであまりにも便利で安全な生活ができてしまっているので、無知や油断から事故や事件が起こります。「そんなの当たりまえじゃないか」とあきれてしまいます。
なんでも行政や法律や制度に頼るのではなく、まずは自分で自分を守らねばなりません。このあたり最近の日本は弱くなってきていませんかね・・・・・・

参考文献:『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』 石川直貴 (マガジンハウス)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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