『竹中式イノベーション仕事術』を読んで

2012年07月14日

 竹中平蔵さんの『竹中式イノベーション仕事術 「楽には生きられない日本」で闘う12の力』を拝読いたしました。

 竹中さんは小泉内閣で経済財政担当大臣、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任され、現在は慶応義塾大学総合政策学部教授、パソナ取締役会長などいくつものお役職を兼任されています。

 以前、少し似た内容の『竹中式マトリクス勉強法』というご本をご紹介したことがあります。
 参考ブログ:「竹中式生き方 自分はできるはず!」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e193370.html
 
 副題に説明されている「闘う12の力」とは以下のものです。

 プロデュース力
 熱心力 
 基本力
 判断力
 情報力
 洞察力
 結合力 
 徹底力
 切り捨て力
 健康力とリリース力
 サポーター力
 達観力

 聞き慣れない力もありますね。これらの一つの力が一つの章となっています。
 
 竹中さんはこの本を「人生や仕事に対しいかに挑戦し人生を豊かに生きるか、そのきっかけになればいい」という思いで書かれたのだそうです。
 
 マスコミや周りの人びとに何を言われようとも自分の考え方を貫く力強さや小泉元総理との信頼関係は以前と全く変わっておらず、行間から感じることができました。

 結合力「組み合わせが力を生む」の章に、成功体験を捨てることの大切さが述べられていました。

 意識しなければならないのは、ミドルエイジ・シンドローム、つまり「中年症候群」です。人は年を重ねるに従って、だんだん新しいことに挑戦するのが億劫になってきます。ある程度の年齢になると、それなりの成功体験もあります。それは大学に入学して、有名企業に就職したという小さな成功体験であっても、それを失うことに憶病になってしまいます。

               『竹中式イノベーション仕事術』より引用


 私は45歳ですが、友人たちと話していると「もうこのままでいいや・・・・・・」という言葉も聞くようになりました。

 少しさみしい感じがします。

 体の衰えには抗えないでしょうが、若いときのチャレンジ精神は失いたくないものです。竹中さんの文章を読んで、強くそう思いました。

 みなさまもぜひご参考になさってください。
 
  


 参考文献:『竹中式イノベーション仕事術』 竹中平蔵 (幻冬舎)
 

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