数年前、私はたくさんの懸念事項を抱えていて悩んでいたことがありました。
しかし、周りの人にはそこまでは分かりませんし、人には関係のないことです。すべては自分の問題です。
そういうときに限って、たくさんの頼まれごとが舞い降りてきました。
私は心の中では「あ~」と思いながらも、ニコニコ顔ですべてをお受けし、一つもお断りしませんでした。
ちょうどその頃、小林正観さんや中村文明さんのお話を聞いたり、本を読んだりする機会があったこともよい影響となりました。
参考ブログ:「頼まれごと」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e417936.html
小林正観さんはご著書で繰り返し「頼まれごと」について書かれていますが、遺稿『豊かな心で豊かな暮らし』にも書いてありました。
やる羽目になったことはやる。そしてもう一つ、人から頼まれたことで、自分にできそうなことはやる、ということです。
頼まれごとこそ、人生なのだという考え方です。
『豊かな心で豊かな暮らし』より引用
最近は少し成長したので、頼まれることはありがたい、と思えるようになりました。
できるか、できないか、自分ではわからないことについて、自分の意思で決めるのをやめようということです。
自分でわからないことについては、とりあえず「わかりました」と言って引き受けてみる。できなかったら、「できませんでした。ごめんなさい」と謝る。
そういう素直な自然体の心で生きていけばいいと思うのです。
思いを持てば持つほど、重くなります。思いが重いのです。
『豊かな心で豊かな暮らし』より引用
すみませんと謝ればいいんだ、と思えると、気持ちはさらに楽になりますね。
あまり負担のかからないことをお願いしているのに、はっきりお答えを頂けなかったり、お断りされたりした人には、自分とは考え方の違う人なんだな~と思って、交流も少なくなっていきました。
そうこうしているうちに、するするとなめらかに進んでいくみなさま方とますます仲良くなり、良い関係が結べるようになって、とてもありがたいです。

参考:『豊かな心で豊かな暮らし』 小林正観 (廣済堂出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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