仕事の中でも、個人の生活においても、裏切られたことがないという人はいないと思います。
「あの人にはがっかりした・・・・・・」というのも小さな裏切りと考えられるからです。
堀場雅夫さんは『その他大勢から抜け出す仕事術』で次のように述べています。
これに対して、仕事ができる人間は、徹底してリアリストだ。
裏切りはあって当たり前だと考える。だから、裏切られても、いちいち理由を詮索することはしない。自省もしない。「不徳のいたすところ」と割り切ることでショックを断ち切り、尾を引かないように努力するわけである。
『その他大勢から抜け出す仕事術』より引用
自分では何とも思っていないことでも、相手の立場からすると裏切ったことになってしまった、ということもありえます。
そう考えると、世の中には小さな裏切りはゴロゴロあるのかもしれません。知らず知らずのうちに自分もやってしまっている可能性があります。
裏切られたと感じたときにはいつまでも引きずらないで、堀場さんの述べておられるように、心の中でさっと解決をすべきなのだと思います。
自分としては人を裏切るくらいならば、裏切られたほうがいいです。裏切るようなことをすれば心に大きな呵責を抱えてしまうからです。
また、気付かないで裏切ることがないように、謙虚に生きていきたいです。
ビジネスや人生には裏切りが含まれているとあらかじめ考えておいた方が楽です。
少し損な役回りを引き受けるという覚悟をもちたいと思います。

参考文献:『その他大勢から抜け出す仕事術 仕事を変える「8つの時間」』
堀場雅夫 (知的生き方文庫)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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