昨夜10時ころ、帰宅の道すがらのことです。星がきれいな夜でした。
私の家は袋小路の奥から3番目にあり、周りの家にもそんなに若い人はいないので、月明かりだけでは真っ暗になってしまうのです。
小路に曲がる手前で紫色のダウンジャケットを着た30歳くらいの男性とすれ違いました。
見たこともない人ですが、なぜか私の方をじっと見るのです。
私が家の前まで来て振り返ってもまだそこを動かず、20メートルくらい先からこちらの様子をうかがっています。
私は鍵を探すふりをしてしばし待っていましたが、相手も動きません。
不審者か?
私は玄関の鍵を開けて入口中を明るくすると、すぐに表に出て、その男性の様子を見に行きました。
まだその場所にいました。
私は腕っ節は強い方だと思っているので、恐れもせずに聞いてみました。
「なにしているの?」
すると、のんびりした口調で言うのです。
「いやー、変な人だなあーと思って。」
「変な人って・・・・・・あそこは私の自宅だよ。」
「そうですか、すみません。」
そういうと町の方へ消えていきました。
彼は何だったのでしょうか?
とても失礼な人でしたが、顔もばれていますし、不審者ではなさそうでした。
私のことを不審人物と思いこんで、悪いことをしたら通報しようと監視していた善良な人だ、と思うことにしました。
黒革のハンチング帽に黒いコートの大男、暗闇の中で確かに私は「変な人」だったのかも知れません・・・・・・

Hitoshi Yonezu at 10:00
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