『貯まる生活』を読んで

2011年12月19日

 お金がない・・・・・・

 今月もまた赤字か・・・・・・

 年の瀬にこんなことをつぶやいている方も多いのではないでしょうか。(実は私がその張本人です。)

 林總さんのご著書『貯まる生活』の帯には「こんな人におすすめ」として「気づいたら毎月赤字 朝引き出した一万円が帰りには消えていた 家計簿をつけているのに貯まらない」と書かれています。

 この本は、マンションの頭金を親に借りるために帰省する途上の主婦が、新幹線で偶然隣に座った謎の紳士からお金のレクチャーを受ける、という形で話が進んでいきます。
 
 ストーリー形式で書かれていて読みやすいです。

 では、この本を読んだ結果、お金を貯める特別な方法を見つけたのか?といえば、ありません、としかいえません。

 この本の要諦は、無駄なお金は使わない、ということです。

 生活を変えない限り、生活費に使う支出は変わらない。だから無理して費用を削っても、もとに戻ってしまうのだ。

                        『貯まる生活』より引用


 生活費のうち固定費を削らない限り、家計は健全化しないというわけです。企業会計とまったく同じです。

 では、どのようにしたら、固定費を削ることができるのか。

 「腹をくくるんだ。腹をくくって、それまでの生活習慣を変えるんだ。起こるべきことが起こらなければ、腹をくくったことにはならない。成果が出るまでやり続けるんだよ」

                        『貯まる生活』より引用



 結局、マジックもミラクルもなくて、自分が覚悟を決めて実行するしかないということです。


 ドラッカーの文章が引用されていました。

 未来を予測しようとすると罠にはまる。行うべきことは、現在あるものをマネジメントすることである。そして、将来ありうべきものや、あるべきものを自ら創造するべく働くことである。

                   ドラッカー 『変革の哲学』より


 すばらしい文章ですね。この文章は初めて読んだような気がしますが、この文章を教えて頂いただけでも、この本を読んだ価値がありました。

 何か事を成し遂げようと思ったら、その方法の根本は同じだということではないでしょうか。

 自分を変えて、覚悟して、実行する、ということです。

 考えてみれば、私も本を読むためにテレビをやめました。私のうちのテレビは地デジにしませんでしたので、いまはただの大きな箱としてリビングに鎮座しています。

 みなさまもご一読ください。

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 参考文献:『貯まる生活』 林總 (文藝春秋)
  

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