三回目の大転換期

2011年11月01日

 小春日和の今日この頃、みなさまいかがお過ごしでございましょうか。

 日ごろはたいへんお世話になっております。誠にありがとうございます。

 先般、読書会の課題図書として、ヤマト運輸元会長の故小倉昌男さんの名著『小倉昌男 経営学』を再読しました。

 あとがきには次のようなことが書いてありました。

 日本はいま、大きな転換期にあると思う。
 明治維新、第二次世界大戦における敗戦に次ぐ大転換期と表現する向きもあるが、私も同感である。ただし、明治維新も、第二次世界大戦の敗戦も、政治、法律、行政、社会すべてが変革し、経済も当然一八〇度の転換をしたが、この平成の転換では、政治・行政制度が変わったわけではないため、経済も部分的な転換にとどまり、抜本的な転換に至っていないところが多々ある。

                     『小倉昌男 経営学』より引用


 最近の本かと勘違いをされた方もおられるかもしれませんが、この本の第一刷が発行されたのは、1999年10月です。

 それから12年経ったいま、日本はまだ転換期だといっているのです。この間、何が変わったというのでしょうか。

 明治維新と第二次世界大戦の敗戦に次ぐ「三回目の大転換期」というとき、主なものを挙げただけでも、1990年バブル崩壊、1995年阪神淡路大震災、1997年金融危機、2001年同時多発テロ、2008年リーマンショック、2011年東日本大震災・・・・こんなにたくさんのことが起こっていたのです。

 何が転換期だったのかなんて、あと100年経ってみなければ整理がつかないでしょう。

 もうずっと転換期の真っただ中にいると考えたほうがよいと思うのです。戦時中といっても過言ではありません。

 ここを乗り越えて、100年後の日本人に「何があっても必ず復興し永続する日本」と振り返ってもらいたいと思います。

 言い古されたことですが、いまこそ前向きに肯定的に生きていくときです。

 『心のなかの幸福のバケツ』(トム・ラス)には、「ポジティブになるための五カ条」が記されていました。

 1.バケツの水をくみ出すのをやめる

 2.人のよいところに注目する

 3.親友をつくる

 4.思いがけない贈り物をする

 5.相手の身になる

 
 心のバケツは水があふれているときが最高の状態です。相手に対してポジティブな発言をしたり、よいことをしてあげたりすると、水を注ぐことになります。他人のバケツに水を注げば自分のバケツにも水がたまるようになっています。

 いまこそ、素晴らしい皆さま方とよい国にしていきたいなあと思うのです。一市民の私にとっては日々の活動が国づくりです。
 
 みなさまのご多幸を心よりお祈りいたします。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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 参考文献:
 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 

 『心のなかの幸福のバケツ』
  トム・ラス ドナルド・O・クリフトン(著) 高遠裕子(訳) 日本経済新聞出版社
 
 

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