天才をあてにするな

2011年08月27日

 組織の目的は、凡人をして非凡なことを行なわせることにある。天才に頼ることはできない。天才はまれである。あてにできない。凡人から強みを引き出し、他の者の助けとすることができるか否かが、組織の良否を決定する。同時に、組織の役目は人の弱みを無意味にすることである。要するに、組織の良否は、そこに成果中心の精神があるか否かによって決まる。

        『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』より引用


 うちのような零細企業には天才などいませんから、天才の力に頼ることなどそもそも考えたこともありません。

 この文章を読んでうれしかったのは、凡人たちに非凡なことをさせ、人の弱みを無意味にさせるのが組織だ、とドラッカーが述べているからです。

 組織を活かせば、零細企業でもまだまだやり方がありそうだと感じさせてくれます。

 同じ業態の会社同士でも、社員やPAさんが素晴らしい人たちばかりで、元気よく挨拶されて、活き活きと仕事をされているところもあれば、その逆もあります。

 成果までは把握できませんが、雰囲気のよい会社はきっとよい成果を出されているのだろうという感じを受けます。
 
 天才はいなくても、組織に力を与えていくことで、天才がいる企業に対抗できるいろいろなことが出来そうです。

 ドラッカーは成果は打率だ、とも述べていますから、組織をまとめ、打率を上げるように成果を上げていけばいいのです。

 中小零細企業にとっては、力の出しどころではないかと思います。
 
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 参考文献:『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

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