渡邉美樹さんの『勝つまで戦う 渡邉美樹の超常思考 』に、安岡正篤さんの『安岡正篤一日一言』より「思考の三原則」が紹介されていました。
渡邉さんは会社経営をする際に、「長期的、多面的、根本的」に物事を考え、判断することをモットーにされているそうですが、これは安岡さんの「思考の三原則」をお手本にしたものだそうです。
引用させて頂きます。
「私は物事を、特に難しい問題を考えるときには、いつも三つの原則に依る様に努めている。
第一は、目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること、
第二は物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来得れば全面的に見ること、
第三に何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考える
ということである」
(『安岡正篤一日一言』、致知出版社)
渡邉さんは、この三つを「長期的、多面的、根本的」というわけです。
私は、かつて自社の調子や雰囲気によっては、「短期的、一面的、枝葉的」に判断してしまったこともありましたが、良い結果は生まれてきませんでした。
そういう判断をしてしまったのは、自分が弱かったからだと思います。
いまは大変厳しいビジネス環境です。
迷ったとき、考えなくてはならないときには、
長期的に会社を存続させるために正しいことか?
お客さま、社員、お取引先さまをはじめ、いろいろな利害関係者の立場にたって判断しているか?
根本的なこと・・・経営理念から見てどうか?(渡邉さんは、「最大多数の幸せ」につながること、と述べています。)
と、自問したいことです。

参考文献:
『勝つまで戦う 渡邉美樹の超常思考 』 渡邉美樹 (講談社BIZ)
『安岡正篤一日一言』 安岡正篤 (致知出版社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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