新しいことを始めるときや、なにかを選択しなくてはならない時には、周りの人がそれぞれの考え方で忠告をしてくれます。
皆さまにも、せっかく始めようとしていたのに、周りに反対されてくじかれた・・・というご経験がおありなのではないでしょうか。
斎藤孝さんの『今、そこにある苦悩からの脱出』と、浅野哲さんの『人生は1勝9敗でいい!』に同じようなことが書いてありましたので、ご紹介します。
一つ強く思っていたのは、誰も自分の人生の責任を取ってはくれないということ。
大学に勤務してからも、「本を出しすぎるとよくない」「テレビに出すぎるとよくない」と忠告を受けることがありましたが、まともに受け取ることはしませんでした。
それまでの人生を考えても、忠告してくれた人が責任を取ってくれるわけではなく、すべて自分で引き受けなければならないことを知っていたからです。
『今、そこにある苦悩からの脱出』より引用
「そんなことして大丈夫か?騙されているんじゃないか?」
でも、それは言っている人の経験知に基づく価値判断基準によるもの。
言う本人の人間レベルで言っているのにすぎません。
こんなものは、成功を妨げる障害にしかならないのです。
仮に耳を貸さないで、失敗したとしましょう。
忠告の言葉をくれた友人、親戚はおそらく言います。
「それ、見たことか!俺の言ったとおりだろう」
それで終わりです。それだけで終わりです。きっと助けてもくれないでしょう。
『人生は1勝9敗でいい!』より引用
若いころは周りの人からの影響を受けやすいと思います。
私も昔、人からの忠告や助言により決意や行動を変えてしまったことがあり、今となって少し後悔していることがあります。
未熟な若者だったので、人生の先輩の意見には耳を傾けざるをえませんでした。
すべては自分の責任ですから、他人の意見を聞いてよく考えたら、最終的には自分で決めることです。
逆の立場として、他人の人生に忠告、助言するのであれば、適当に考えて言うのではなく、責任を取るくらいの相当な覚悟をもって言わなくてはいけません。
他人の評価に振り回されずに自分で決断することです。
頑固で他人の話を全然聞かない・・・となってはいけませんけどね。

参考文献:
『今、そこにある苦悩からの脱出』 斎藤孝 (KKロングセラーズ)
『人生は1勝9敗でいい!』 浅野哲 (フォレスト出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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