たとえば、腕に一つの小さいできものができると、そのできものが非常に気になる。けれども、今度は腹の一部に大きなできものができたとなると、小さいできものはもう忘れて、大きいほうだけが気になる。そういうものである。
悩みもそれと同じではなかろうか。常に一つに集結する。百の悩みをもっていても、結局、悩むのは一つ。いちばん大きなものに悩みをもつ。そういうものである。
『松下幸之助 成功の金言365』2月20日の節より引用
若いころ真剣に悩んでいたことが、いまとなっては何でもないことになってしまっています。一生懸命考えていた悩みは、いまから見たら本当に小さなことだったのです。
仕事でも十年前に悩んでいたことと、いま悩んでいることは全く違うものです。
松下幸之助さんのおっしゃるように、大きな悩みができれば、小さな悩みは大きなものに集結してしまうのです。
だから、向かってきた悩みに自然に対応していればよいわけで、悩みがどんどん増えていってしまうという心配はしなくていいわけです。
人生のステージに応じて、それなりの悩みがやってくるのだろうと思います。
悩みのレベルが上がったことは、もしかしたら少し喜ばしいことかもしれません。
参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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