『考えない練習』を読んで

2010年11月17日

 小池龍之介さんの『考えない練習』は、いま話題の本ですね。

 2010年2月に初版第1刷が発行されたのですが、私が購入した10月には、もう第13刷になっています。

 小池さんは東大卒の僧侶です。東京や山口のお寺で修行をしながら、お寺やカルチャースクールで座禅指導をされているそうです。

 この本では、日常生活でのイライラや不安をなくしていくために、頭で考えないで、五感を使うことをすすめています。
 食事をするときも、「この料理は・・・」などと考えずに、料理が口に入ってきた感触、舌に触れた感触を味わいます。飲み込む時も無自覚に飲み込まずに、いま飲む、いま飲んだということを意識するのです。噛むことや味や感触に集中するために、目を閉じて、見ることを遮断した方がよいそうです。

 幸せであるかどうかは、「何を食べているか」にはほとんど依存しておらず、「食べているものに、しっかり心がとどまっているか、いないか」ということによってのみ決まるそうです。

 小池さんは僧侶というご職業ですから、その生活は独特で、私から遠いところにおられますが、私が普段気をつけていることは、小池さんの考え方とそんなには違わないと思いました。

 私も同じように考えていたことがところどころあり、「小池さんの生活を徹底していない」のが私の生活に近い・・・と思いました。

 昨日のブログでは、小林正観さんの『啼かなくていいホトトギス』をご紹介して、「ありがとう」ということの効用を取り上げましたが、小池さんは、感謝の気持ちもないのに「ありがとう」ということは嘘をついていることで、心が歪むだけだと言っています。

 私は口先だけで「ありがとう」と言っているつもりはありませんが・・・

 なんでもかんでも「ありがとう」は、逆に自分のストレスになってしまうのですね。

 こういう生活が一般人にできるのか?またみんながこの生き方を出来たとしたらどういう社会になるのか?想像しておりました。

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 参考文献:『考えない練習』 小池龍之介 (小学館)
 

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