書店の平積みのところを見ていたら、『15分あれば喫茶店に入りなさい。』なんて、興味深いタイトルが目に入って、すぐに手に取ってしまいました。
この本は、明治大学教授の斉藤孝さんが、喫茶店での効果的な仕事の進め方を伝授してくれるものです。
齋藤さんは、一週間に十回以上、つまり二日に三回ほどのペースで喫茶店を使う生活を30年もの間続けてきたそうです。喫茶店において、読書もすれば、執筆もすれば、雑用も済ませてしまうそうです。
喫茶店では、自分の深いところで意識を集中し、垂直的に思考を進めることができるそうです。
垂直的思考をするために、PCに打ち込みをすることはあっても、インターネットにつなぐことはないといいます。
インターネットに接続すると、①確かな情報が期待できない②検索やネットサーフィンで時間がつぶされる③考えが横にスライドしていき、垂直に深まらない、というデメリットがあるそうです。
私も喫茶店は好きで、出張などのときに時間が空くと、ドトールでも、スターバックスでも、地場の喫茶店でも、どこでも入ってしまいます。
落ち着くことができるお店だと判断すれば、PCを開いて社員にメールを返信したり、ブログを書いたり、読書をしたりします。
私が喫茶店で仕事をするときには独りになりたいので、常連さんがたくさんいるような喫茶店ではなかなか難しいかもしれません。あと何分そこにいることができるかを調べて、その限られた時間内で区切りのある仕事を一つ仕上げるようにします。
私はインターネットにはつないでいましたが、その他の考え方は齋藤さんとほとんど同じです。
かの有名な齋藤孝さんも喫茶店が好きだなんて、しかも、そこで仕事を進めていたなんて、親近感がわいてしまいました。
最近は喫茶店はお金がもったいないから控えよう・・・と考えていましたが、この本を読んだら、お金がもったいないと思えないくらい有効に使えばいいんだ・・・と考え方が変わりました。

参考文献:『15分あれば喫茶店に入りなさい。』 齋藤孝 (幻冬舎)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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